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エーゲ海で溺れそうになって

何気ない一言に惹きつけられて

 私はほぼ毎日市民スポーツセンターのプールでウォーキングをしている。それは今お世話になっている外科クリニックの先生に「水中ウオーキングは凄くいいからやった方が良いですよ」と熱心に勧められたからだ。とは言っても、一体全体水中ウォーキングの何が、どう良いのかについては詳しく説明はして貰ってはいない。それでも、先生の言葉を信じて、半信半疑ながらも、プールを黙々と歩くしかない。未だに水中ウォーキングの効果については謎のままである。どうにかして経験者が口々に言う”足に筋肉がつく”という状況を体験したい、ただそれだけのために私は毎日歩いている。是が非でも、自分でその効果を享受したい、自分自ら実感したいと、ただそれだけを思っている。

 昨日、いつものように、プールの更衣室で、着替えをしようとしていたら、何やらにぎやかな話し声が私の背後から聞こえて来た。

「凄いわねえ、個人レッスンを受けるだなんて、尊敬しちゃうわ」

「だって、絶対泳げるようになりたいんだもん」

「そうだね、それならグループレッスンよりもパーソナルだね」

「実を言うと、これでも子供の頃はちゃんと泳げたのよ。でも大人になって、全然泳ぐこともなくなって、今になってやってみたら、それが全く泳げなかったの」

「でも、泳ぎって、子供の頃の感覚があれば、大丈夫なように思えるけど」

「それがそうでもないみたい、自転車に乗るのとはわけが違うみたい。私ね、昔取ったきぬづかのごとく、泳げるものだと信じてた。でも、ある時、エーゲ海で溺れかかって・・・」

 とまあ、こんな会話が楽しそうに続いていたから、私は水着に着替えながらも、ついつい話に聞き入ってしまった。すると、一斉に「エーゲ海エーゲ海ってあのエーゲ海!」という驚きの声が上がり、私もついつい自分の耳を疑ってしまった。「どうして、それがエーゲ海なの?」という疑問が皆の頭を駆け巡り、その波が私のところまで押し寄せて来た。そして、私は昔行ったフランスを1周する旅で、地中海で泳いだことを突然思いだした。正確に言うと、地中海で泳いだのは、一緒に行った友だちで、泳げない私はただその姿を見ていただけだった。場所はフランスとスペインの国境にあるコリウールという港町で、この町はかつてはピカソマチスも住んでいたこともあって、カラフルな雰囲気が漂っていた。20年くらい前の話だが、あの頃は海の水が透明で、野生のウニも生息していた。青、緑、黄色、茶色、紫と言った豊富な色のウニに手放しで感動したことは今でも忘れられない。しかも、ウニはいつのまにかあのとげとげで少しづつ移動するので、そのこと自体にも驚きを隠せなかった。

 予期せぬ「エーゲ海で溺れそうになって・・・」で過去に暫し思いをはせた私だが、近頃、どうでもいいことなのに、気になることがある。それは、バスタオルと言うか、タオルの大きさがそれぞれみな違うと言うことだ。バスタオルは裸身を隠すためと、濡れた身体を拭くために使うものだが、一体全体、どう見てもフェイスタオルしか持っていない人がいる。あれでは到底裸身は隠せない。それなら、一体全体どうするのかと注目していたら、なんと生まれたままの身体で堂々と私の面前を横切って行った。ええ!?ここって、まさかの銭湯、お風呂屋さんなのかと、呆然とする。そうか、考えてみれば、旅館の大浴場でバスタオルで裸身を恥ずかしそうに隠している人などいないではないか。いやいや、ここはプールの更衣室で、お風呂の脱衣所ではないはずで、状況が全く違うだろう。私は今、市民プールの売店で買ったラップタオルを愛用しているが、そんなものはお風呂屋さんには必要ないのである。小さなタオルで十分なのだ。皆同じものを持ち合わせているのだから、敢えて裸身を隠す必要などないのかもしれないが、やはり、気になってしようがないので、そう簡単には割り切ることはできない。

mikonacolon




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