
お湯を飲む人が意外に多いことに仰天
私は全く知らなかったが、3月22日は「世界水の日」だったらしい。そのためか、朝日新聞の土曜版の別刷りBeのアンケートのテーマは「飲むなら冷水?お湯?」だった。結果は冷水派が59%、お湯派が41%で、意外にもお湯を好んで飲む人が多いことに驚いた。お湯と言うか、白湯は身体にいいとの効用が世の中の人に浸透しつつあるようだ。なぜ冷水ではなく、お湯を飲むのかについては、体が温まる、とか内臓に良さそうとの理由があげられている。冬ならもっともだが、果たして、昨今の沸騰するがごとき盛夏にお湯が飲めるだろうかと大いに疑問が残る。冷たいものが身体によくないのは自明だが、うだるような暑さの最中にあっては、理屈ではわかっていても、ついつい冷たいものを求めてしまう。
実は昨年の夏に水、もちろん冷水をがぶがぶ飲み過ぎて体調を崩した。いつも私は夏にはコーラを飲んでいたが、さすがに炭酸飲料は身体によくないとおもい直し、それならと冷水を飲むことにした。本当は炭酸飲料の喉にシュワッとくるあの刺激がたまならくて、コーラが手放せなかったが、身体のためには仕方がなかった。水、冷水ならまだましではないかと、何の疑いも無しに飲んでいたが、次第に身体がだるくなってきた。真夏の灼熱地獄の最中、外を歩くにも足が前に出ない。駅に行くにも、スーパーに買い物に行くにも時間がかかるようになった。
なので、今年の夏は安易に、気持ちの赴くまま冷水を飲むことだけは避けたいと思っている。では何を飲んだらいいのか、と考えると、おそらく白湯がいいのだろう。水道水を沸かし、沸騰させて、冷ましたものを飲むのがいいらしい。このことは、NHKのまいにち中国語講座を聞いていたら、MCの劉セイラさんや劉鍾徳さんも勧めていた。中国人は真夏でも冷水を口にせず、白湯を常に持ち歩いて飲む。それに信じられないことだが、中国人は日本人のようにキンキンのビールは身体に悪いからと飲まない。子どもの頃から親からそう教えられ、また周りの人々も当たり前に実践しているので、何の疑問も持たないそうだ。中国ではビールはぬるいのが当たり前だ。となると、脳天に突き刺さるくらい冷たいビールを欲しがるのは日本人くらいのものなのだろうか。
海外旅行に行っていつも不思議に思うのは、街中のカフェでも、空港のレストランでも、外国人のビールのグラスはボウフラが湧くのではないかと心配になるほどなかなかか空にならないことだ。注意深く観察しているわけでもないが、景気よく一気に飲み干す輩などどこにもいないとお見受けする。彼らはちびちびとビールを飲み、目の前の相手とのお喋りに熱中し、肝心のビールには関心がないかのように見える。そんなことをしていたら、折角の冷たいビールがぬるくなって台無しになりますよと忠告したくなるが、よく見ると、周りも皆同じことをしているのに気づく。彼らは頭が痺れるくらいの清涼感をビールに求めていないのだと今ならわかる。真夏でもテラスに座り、ぬるいビールを飲んで満足している彼らに恐れ入ると同時に自分とは人種が違うのだと諦めるしかない。
アンケートでは、冷水派は、朝起きるとすぐに水を飲む人が多かった。私も以前は排泄の習慣をつけるために意識して飲んでいたことがあるが、今ではすっかり忘れている。毎日、たんぱく質を摂るために卵と納豆を食べるようになってから、排泄に関しての悩みが一つ消えた。私自身は、普段、冷水もお湯もあまり飲まない。では何を飲んでいるかというと、日本茶やコーヒーを飲むことが多い。滅多にペットボトルのミネラルウォーターを買うこともない。日本にいると、あまり水を意識することもないが、ひとたび、海外に行くと、水のボトルがないと不安でたまらなくなる。その理由は、水道水が飲めない国が多いからで、夜中に喉が乾いたらどうしようと最悪の事態を想像してしまうからだ。
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