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犬の散歩はコミュニケーションのツールに

散歩からなかなか帰れない

 今回お盆に帰省して、いつもと変わったことと言えば、犬の散歩だ。実家には義姉のミチコさんが犬1匹、猫2匹とひとりで住んでいるのだが、ミチコさんは歩くのが大の苦手だ。マルチーズとプードルのミックスのマルプーを飼って7年にもなるのに、犬の散歩には断固として行かなかった。誤解を招くといけないので、言っておくが、ミチコさんは足が不自由な訳ではない。ただ、辺鄙な田舎にあっては車が足の役割りを果たしているので、歩くのが嫌いなだけだ。そのミチコさんが突然、犬の散歩を始めたと知って、いったい何があったの?と驚かずにはいられなかった。なんでも、近頃近所の人たちがやたら滅多ら犬の散歩をしているのを見かけることが多くなった。それで、誰に言われたわけでもないのに、「自分もしなくては・・・」などと思わされたらしい。脅迫されたわけでもないのに、その人たちの真似をするがごとく、ある日長い間ほったらかしのマルプーを散歩に連れ出したと言うわけだ。当然、マルプーは何が起こったかわからないが、素直に喜びを表現してルンルン気分だ。この幸せができることなら、長く続きますようにと、私も願わずにはいられない。まさか、三日坊主で終わるのかと危惧していたら、なんと半年も続いている。携帯の万歩計はいつも、1300歩くらいらしいが、以前はゼロに近かったのだから、凄い進歩だ。ただ、マルプーは飼い主に似て、八方美人で、人間が大好きで、自分と同じ犬にはたいして興味がないらしく、尻尾も滅多に降らない。人間が寄ってくると、全身で喜びを表現し、べたべたと張り付いて離れようとはしない。「可愛いねえ」と人にちやほやされるのを特に好むマルプーは、新しい人が来ると、すぐにそっちへ行きたがるから始末が悪い。

 ミチコさんとマルプーはいつも朝の6時半ごろに散歩に出かける。足を怪我して、まだ痛みがある私も一緒に付いて行くことにした。なぜなら、歩かないことには歩けなくなってしまうのではという不安に駆られるからだ。どうしようもない田舎というだけあって、畑や田んぼをよく通りすぎる。早朝から畑仕事をしている人に挨拶をすると、それだけでは済まなくて、井戸端会議の始まりとなる。またミチコさんはおしゃべりが大すきで、マルプーはもちろん、私などいないかのように話が延々と続く。見ると、ちやほやされたいだけのマルプーは退屈しているようだが、それでも吠えることなどしないで、じっとしたまま飼い主を待っているのだから、この子はえらい。誰もマルプーのことなど気にもかけないのに。たまに、「毛が長いから、さぞかし暑いだろう?」と同情されるくらいで、「可愛いねえ」とは決して言っては貰えないのに。せめて、小学生の子どもたちにでも会えば、それこそ狂喜するのだが、今は夏休みでその状況は望めない。心成しか、散歩に連れて行って貰えても、マルプーはそう喜んではいないようだ。

 大体が、犬の散歩と言うのは、どう考えても、犬のためではなく、飼い主のためにするのである。辺鄙な田舎にあっても、健康志向は根強く、折角犬がいるのだからと、犬をダシにして、一石二鳥を狙うのだろう。当のミチコさんは「もうそんなに長生きをしたいわけでもないのに、犬の散歩などしたら、余計にまた長生きをしてしまうことになるじゃない」と当惑気味だ。それなら、犬の散歩などしなければいいのにと私などは思うのだが、皆がしているのに自分だけがしないのは後ろめたいらしい。

 実を言うと、私はマルプーが実家に来てからずうっと気の毒に思っていた。飼い主の都合で散歩に行けないことに同情しながらも、すぐにマルプーのことを忘れて、考えないようにして来た。なので、散歩に行くことにしたと言う朗報を聞いたときには、マルプーにもやっと幸せが訪れたのだと安堵せずにはいられなかった。

mikonacolon

 



 




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