
猫の飼い主さん同士のコミュニケーションのため
土曜日の朝日新聞の別刷りBeに連載されている中川いさみさんの4コマ漫画『コロコロ毛玉日記』を毎週楽しみにしている。先日NHKのネコメンタリーという30分番組に中川さんちの猫3匹が登場した。中川さん本人も出たのだが、やはり主役は、ケダマちゃん、クーちゃん、テツの3匹だった。マンガでしかしらない3匹が実際はどんな猫なのかを観察しながら見ていたら、とても楽しくて時間を忘れた。できるならそのままじっと3匹の様子を見ていたかったが、いかんせん、楽しい時間は矢のように飛んでいってしまう。まだ終わらないでと願って画面を見ていたが、幸運なことにそうはすぐには終わらなかった。なぜかというと、民放の番組ではCMというものがあるからか、肝心の本編はどうしても短くならざるを得ない。だが、NHKなのだからCMがないおかげで、30分丸々中川さんちの猫3匹を満足のいくまで味わえ得た気がする。
元々はこの4コマ漫画の主役はブリティシュ・スコティッシュフォールドのケダマちゃんだったのだが、いつの間にか次々とネコが増えて3匹になった。3匹それぞれ個性があって、どの猫も可愛いのだが、ネコメンタリーを見たら、断然ケダマちゃんが可愛いと感じてしまった。あのつやつやした毛並み、眼光鋭い金色の目とくれば、どう考えても女王様の雰囲気なのに、実際のケダマちゃんはコロンコロンしていて、とてもユーモラスなのだ。それに性格が女王様の割には人間様に対してはサービス精神旺盛なところも特に好感が持てる。
飼い主の中川さんは3匹とTVにでたことで、雑誌の編集者や病院の先生から猫のことで声を掛けられるようになった。今までプライベートなことを話したことがなかった人にまで、どうしたことか猫の話題を振られるようになった。考えてみると、犬の散歩と言うのは存在するが、猫の散歩と言うのはあり得ない。犬の飼い主同志は知り合えるが、猫の飼い主は黙っていれば知り合えるきっかけがないではないか。なので、中川さんは、ひょっとして、「猫飼ってますTシャツ」でも着てみたら、お互いに飼い主さん同士が知りあえるのではないか、と提案している。そんな事でもなかったら、永遠に猫の飼い主さん同士は知り合いになるチャンスはない。私は中川さんのマンガを読んで、「中川さん、さすが、こんなこと考えるなんて、凄い!」と感動した。だが、現実には「猫飼ってますTシャツ」なるものを着ている人は見たことがないので、あまり需要がないのだろうか。今はだれでも、簡単に好きな絵柄のTシャツを作れる時代である。それなのに、ユーモアたっぷりの「猫飼ってますTシャツ」を誰も作らないところ見ると、猫好き同志が繋がることをたいして望んでいないのである、誰も。少なくとも、現在の状況をみるにつけ、そう感じるので、この問題はこれぐらいにしておくことにする。中川さんの発想は素晴らしいと思うのだが、残念ながら、「猫飼ってますTシャツ」は封印するしかない。
ネコメンタリーを見て、特に興味深かったのは、テツの寝かたで、仰向けになって前足を胸元で交差させて寝ることだ。こんなふうな姿勢で寝る猫を今まで見たことがなかったので、大いに驚いた。実家にも猫が2匹居るが、どちらの猫も仰向けには寝ない。その点で、テツは私にとっては特殊な寝方の猫で、面白い寝方をする猫の部類に入る。猫が3匹いれば、3匹で自分たちで遊べば、楽しいだろうにと中川さんも話していたが、意外に3匹では遊ばない。それぞれひとりで、自分勝手に過ごしているから、人間から見たら、どうなっているのだろうと、不思議でならない。私はいつも思う、猫は一体全体何を楽しみに生きているのだろうと。毎日のご飯のカリカリだって、いつも同じじゃ飽き飽きするだろうにと同情したくもなる。それで、私は年に2回のお盆と年末年始の帰省の時は、う~んと美味しそうなペットフードをお土産に持って行く。
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