
ウォーキングではなく、なぜ水中歩行なの?
昨日新聞を読んでいたら、「がん予防に運動が効果」という見出しに思わず目を止めた。どれどれと、好奇心に駆られて、記事を読み始めたら、がん患者らに推奨する運動の例として、水中歩行があることに仰天した。そこには他にも、エルゴメーター(自転車こぎ)やダンベルスクワットなどもあったが、自分に一番身近な運動は水中歩行だったからだ。それもそのはず、現在進行形で、毎日私はプールに通い、水中歩行を実践しているからだ。なぜかと言うと、足を怪我して、歩けなくなったからで、少しでも膝のためになるのならと黙々と水の中を歩いている。そのうち、プールの常連さんたちから、「大丈夫、そのうち筋肉が付けば、治るから」と何度も声を掛けられ、叱咤激励された。その時初めて、「筋肉が付く」と言う現象を知って目から鱗だった。筋肉のことなんて、いままで考えたことなどなかったからだ。あれはスポーツ選手や有名なアスリートと言った限られた人たちにとっての関心事で普通の人である私には無縁だった。
さて、筋肉が付くと言う現象を体験してみたい一心で、水中歩行をやり始めて、あっという間に8か月が経った。だが、残念なことに、未だに筋肉のきの字も付いている気配はない。そう、筋肉はなかなか、そう簡単には付かないのである。そのことはプールに来ている常連さんから耳にタコができる程聞かされているから、そう落胆はしないはずだったが、それが現実となると、やはりショックだ。こうなったら、あと3か月に賭けて見ようと思うが、上手くいかなくても続けるしか選択肢はない。
それはそうと、水中歩行ががんに効くという情報は、これまでの私の疑問を解き明かしてくれたような気がする。例えば、去年の10月頃、プールで出会った男性は、仕事の前に泳いだり、水中歩行して30分ほどやっていくのが日課だった。それも1時間ほど電車通勤をした後でプールで運動するのだと聞いて、私は腰を抜かした。さぞかし御疲れだろうにと気にかけていたら、「私は糖尿病で、腎臓も悪いのですから、身体を作らないと、透析になっちゃいます」と決意は固いようだった。
その時の私は、正直言って、水中運動や水泳が果たして、糖尿病に効くのだろうかなどと疑問に思っていた。まあ、水中歩行のメカニズムをプールの監視員さんから教えてもらってはいたが、少し違うのではと内心思っていた。水中歩行と地上でのウォーキングの何が違うのかというと、足を動かした時に流れる血液の量が圧倒的に水中の方が多いことで、全身の血流が良くなるらしい。
そうなると、かの男性が言っていた「身体を作る」と言う表現がぴったりで、自ら身体の中から変えることも決して不可能ではない。そうか、水中歩行は足に、特に膝に良いとだけ思っていたが、それは浅薄な考えだったと改めて気が付いた。どうやら水中歩行は足だけでなく、全身に効果があると考えた方がよさそうだ。だが、何ごとも、よさそうらしいとかと聞かされても、俄かには信じがたい。だったらどうするか、なかなか効果が出なくても、嫌になっても、途中でやめたら、今までの努力が無駄になる。それなら、四の五の言わず、水中を歩くのみで、無駄口は叩かないことだ。
プールの常連さんの話によると、2階にあるジムで自転車を漕いだら、もうきつくてとても無理だったそうで、「私は水中歩行で十分なのよ」と歎いていた。新聞の記事に載っていた、推奨される3つの運動のうち、水中歩行が一番取り組みやすい運動で、それにあれは「きもちがいい」という特典も付いてくる。ダンベルを持ってスクワットするのもきつそうで、私などは三日坊主で終わってしまうだろう。一番負担がないのが水中歩行で、まあ、プールに通わなけばできないので、近くにプールがない場合は面倒なことにはなる。それでも、通う価値は大いにあるので、一発奮起してやってみて欲しい。
mikonacolon