以下の内容はhttps://mikonacolon.hatenablog.com/entry/bamu-kero-sundayより取得しました。


バムとケロのにちようび

なんと77刷も版を重ねているのに納得

 私がこの絵本、『バムとケロのにちようび』のことを知ったのは、偶然見た新聞の記事でだった。その時は、バムとケロの絵を見て、なんだかどこかで見たことがあったかなあとは思ったが、何処でだったか思い出せない。要するに、私はバムとケロとは初対面で、「初めまして」のスタンスで、どれどれと品定めするつもりで、ページを捲った。確か、新聞の記事の中で「読んでみると、毎回、新しい発見があって、楽しいので飽きない」と書いてあったような気がしたのに、実際はそんな記述はどこにもなかった。最初、ケロはすぐにカエルだと分かったが、バムは察しが悪い私にとって地球上の変な生き物としか思えなかった。そういえば、バムの絵は犬のパグに似ていたが、まさか犬だとは思わなかった。

 まあ、そんな事はこの際どうでもいいことだが、その仲良しのバムとケロの日常が島田ゆかさんのユーモラスで可愛い絵の魅力のおかげで、見ているだけで楽しくなる。『バムとケロのにちようび』の中でも1ページ、1ページに楽しい仕掛けが満載だ。いたずら好きのケロがバムの尻尾にそっとドーナツをひっかけるのにも、クスッと笑える。埃だらけの屋根裏部屋で、おじいさんの古い本を探す際にも、本の上に山と溜まっている埃を払ったら、なんと何匹もの鮮やかな蝶が舞い上がってびっくり。本当に見ているだけで、何度読んでも飽きない工夫が髄所にちりばめられている。この絵本を一度読んだだけで、「はい、さようなら」は実にもったいない。因みに、絵本の巻末を見てみると、初版は1994年の9月で、2021年の1月でなんと77刷と言うから、仰天した。まさに30年近くに及ぶ堂々のロングセラーである。こんな皆に長く愛されている本を今の今までしらなかったなんて、何たる失態なのだろう。

 いやはや、この絵本のことを知って本当に良かった、心からそう思えてくる。実を言うと、新聞の記事を読んで、早速図書館のサイトで検索した時、もちろん島田さんの作品はてんこ盛り状態でヒットした。その中で最初に良さそうだと思ったのは、『バムとケロのおかいもの』で、その中身も私の想像を遥かに超えていた。要するに、絵本ならではの説得力と言うか、見ていて素直に楽しい、おもしろいと感じた。バムとケロは週に一度、市場に買い物に行くのだが、その中身は必要なものを仕方なく買いに行くのとは一線を画している。純粋に、買い物とは、なんて楽しいのだと思わせてくれるアイデア満載の島田さんの才能に脱帽する。大人の私でも楽しいのだから、子供なら、何度読んでも飽きることはないだろう。

 市場でハムスターがお店を出しているのだが、なぜか肝心の商品が見あたらない。それでも売っているものだけはちゃんと看板に書いてある。試しに注文してみると、なんとハムスターは頬袋の中から商品を次々に取り出したのである。この奇抜なアイデアには驚くと同時に爆笑した。昔ハムスターを飼っていたことがあるので、頬袋になんでもかんでも入れてしまうハムスターの習性はよくわかっていた。他にも、いろんな形のドアがあるお店があって、それぞれのドアを開けると、へんてこだったり、面白い形をしたオブジェが入っていて、何かしら発見があって楽しめる。

 何より素晴らしいのは、バムとケロの買い物が最初から最後まで和やかで楽しいことだ。いや、途中でケロちゃんが我儘を言って、バムを困らせることもあるにはあったが、バムは慣れたもので、決して怒ったりはしない。勝手気ままで、思った通りにつき進むケロちゃんをバムは丸ごと受け止める。間違っても、お説教などしないところがまたいい。バムの優しさがこの絵本の読者の心を捉えて離さない。

mikonacolon

 




以上の内容はhttps://mikonacolon.hatenablog.com/entry/bamu-kero-sundayより取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14