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大人になってキーマカレーと出会った

今週のお題「カレー」

 子供の頃、家のカレーは水分が多めで、シャビシャビの今でいう、スープカレーだった。なので、大人になるまでずうっと、なぜ家のカレーはドロドロしていないのかと疑問に思っていた。ご飯にかけると、カレーは全てお米に吸収されて跡形もない。ご飯の上に玉ねぎやじゃがいも、肉などが残るだけで、子供ながら何だか寂しいと感じていた。ご飯にかけても、透き通らないような、存在感のあるカレーが食べたかったが、そんな切なる願いは家では叶えられなかった。給食では、カレーが人気メニューで、食欲旺盛な男子は、大喜びだったが、私はカレーの日は憂鬱だった。なぜなら、給食のカレーは家のよりはドロドロしていてまだましだったが、問題は中に入っている豚肉だった。カレーに入っている豚肉は赤身ではなくて、必ずぶよぶよとした立派な脂身が付いていた。豚肉の脂身が気持ち悪くて、とてもじゃないが食べられなかった。口に入れるとニョロとする感触がたまらなく嫌だったので、私は密かに策を練った。周りの誰も見ていないことを確認した上で、スカートのポケットからチリ紙を取り出し、机の陰で肉を包んで隠した。何もなかったかのように、また給食を食べ始めた。何度もそうやって脂身たっぷりの豚肉から逃れた。他の皆がどうやって嫌いなものから身を守っていたかはわからないが、私がやっていた行為を誰にもとやかくは言われなかった。

 脂身たっぷりの豚肉のおかげで、私はカレー大好き人間にはなり損ねた。因みに母が作る家のカレーに入っている肉はいつもかしわ、つまり鶏肉だった。鶏肉が果たしてカレーに合うかどうかは定かではないが、嫌いではなかった。一番不満だったのはカレーのルーの形状で、もっとどんよりとしていて、ご飯の上にちゃんとかかっているタイプであって欲しかったのに。私がいくら母に改善してくれるように訴えても、家のカレーは何も変わらなかった。当時、母が使うカレー粉は小麦粉を足して作るインスタントカレーだったが、それでも、何とかならなかったのだろうかと首を傾げるばかりだ。

 大人になって、自分でカレーを作るようになると、市販のルーでもできるだけ美味しいカレーを作ろうと躍起になった。バターで玉ねぎを炒めて、アメ色玉ねぎを作ると、カレーの甘味が増すことを知った。私が目指したのは甘くて、程よい辛さのカレーで、皆が好むカレーは私には辛すぎて食べられない。カレー粉も中辛は辛すぎるので、甘口を選ばざるを得ないが、別の食品メーカーのルーを足して使うと理想の辛さになった。昔は毎週末カレーを作って食べていたのに、ある時憑き物が落ちたようにカレーを作らなくなった。カレーを食べ過ぎて、さては飽きが来たのだろうか。とにかく、頭の中にカレーのカの字も浮かばなくなった。カレーを食べなくても、禁断症状など出ないまま、無事現在まで生きて来た。

 そうだ、それでも、何らかの変化はあるにはあった。ある日、友だちと言った喫茶店キーマカレーと言うものに出会った。それまでキーマカレーを食べたことがなかった私は興味津々で、食べてみると予想外に美味しい。まさに、玉ねぎとひき肉が入ったカレーピラフと言うべきものだ。水分のないカレーと言ってもいい。子供の頃、水分が多すぎるカレーが嫌だった私は、どろどろの存在感があるカレーを追い求め、ついには水分がほとんどないドライカレーに出会った。その後、新聞の記事で料理研究家リュウジさんのドライカレーのレシピを知って、早速作ってみた。リュウジさんのキーマカレーは電子レンジで簡単に作れたので、初めての私でもハードルは低かった。耐熱容器にみじん切りの玉ねぎとひき肉、市販のカレー粉のカケラを乗せて、チンするだけの超簡単レシピだ。しかも美味しいときているから、何度も作ってしまう。

mikonacolon




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