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人工股関節の手術をしたAさん

水の中ではどんどん歩ける、なれど、地上では

 昨日の土曜日、いつも見かける女性と初めて言葉を交わした。その人を借りにAさんと呼ぶことにしよう。Aさんは平日にはあまり来ないらしく、お目に掛かるときはたいてい土日だ。平日は顔なじみの人たちとぺちゃくちゃたわいもないおしゃべりをするのだが、土日は話し相手がいなかった。土日に来る人は平日には見かけない人たちばかりで、誰とも言葉を交わさずにプールから帰ることが多かった。Aさんとも、何度も顔を合わせていたが、こちらから話しかけるきっかけがないまま時間だけが過ぎて行った。Aさんはいつもウォーキングコースだけを利用し、隣にある自由遊泳コースで泳ぐことはしない。なので、彼女は筋トレが目的なのだとはわかっていたが、いかんせん、私など恥ずかしいくらい歩くスピードが速くて、恐れ多くて話しかけることができなかった。

 変な話だが、私は自分と同程度の人になら、気安く話し掛けるような軽薄さを持ち合わせているが、Aさんにはそんな気持ちなど抱ける余裕はなかった。でも、昨日は偶然、いつも時間を測る時計が止まっていたので、気になってしようがなくて、時計の方を見つめていた。すると、そこへA.さんが現れて、初めてことばを交わすことができた。それからはせき止めていたダムが放流するがごとく、話の花が咲いた。Aさんの話を聞いて仰天した。あんなにも水の中では速く、どんどん歩けるのに、人工関節の手術後のリハビリをしているのだと言う。なんでも手術をしたのは2年前で、今のプールに通い始めたのは、今年の6月で、私とあまり変わらない時期だ。となると、半年余りで、驚くほど歩けるようになったことになる。それでも、やはり水中と地上との差は想像以上に感じる。

 「水中ウオーキングを始めて、何が変わりましたか。何か効果はありましたか」と尋ねると、開口一番、「足の指がくっ付いていたのが、開くようになった」とのこと。私は人工股関節については門外漢で、知識が全くない。「歩くときに、足の指で踏ん張ろうとするので、どうしても指がくっ付いてしまって・・・」と説明されても、申し訳ないがさっぱりわからない。あんなに力強くウォーキングできていても、まだまだだと聞かされて、目から鱗だった。人工股関節の手術をしたのは、以前からずうっと病院に行くのを先延ばしにしていて、ついに我慢が限界に達したからだった。

 よく周りの人たちから聞かされるのは手術後のリハビリとしての水中ウォーキングだが、Aさんは手術から結構時間が経ってから始めている。まだその理由を聞かされてはいないが、「水中ウオーキングが良いと勧められて、プールに来た」と話していた。普通は病院の先生から勧められて、しかたなく皆プールに来ることになるようだ。となると、Aさんは先生から何も言われてはいないようだ。そう言えば、整形外科に通っていた時、そこの先生は自分の病院でのリハビリは勧めても、水中ウオーキングなどと言うことは言葉の端にも上らなかった。

 となると、Aさんもおそらく、人工関節の手術をしたものの、歩くのに相当苦労していたことは想像に難くない。それだからこそ、今年の6月からプールに通い始めたのだ。私がほぼ毎日通っているのを察すると、「凄い!」と驚かれたが、嫌々、全然たいしたことはない。私は自分でも言うのも何だが、必死なのだ。それも「どうにかしてよ、この足!」と泣き叫びたくなるくらいに。恥ずかしいので、平静を装っているだけなのである。Aさんの力強い歩き方に比べると、私など”ひよこ”程度で身の置き場がないと感じる。あくまでも私は楽しくないと続かない。そんな人間なので、水中のお散歩と称して、毎日黙々と歩いている。

mikonacolon

 

 




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