
あまりにもあっけなかったクリムトの『接吻』
2024年10月8日火曜日 昼の12時
今シュテファン寺院にほど近いカフェにいます。カフェと言っても有名なカフェ・ヨーロッパは敷居が高くては入れません。なので、あまり目立たない路地にあるスターバックスにいます。スタバのテラス席にいても、寒くありません。朝7時半ごろにホテルを出たときは風が冷たかったので、日本から持って行ったダウンコートを着てしまいました。今日は朝9時の予約でベルヴェデーレ(ドイツ語で美しい眺めという意味)宮殿に行ってきました。
第一の目的はクリムトの絵画(特に接吻)を見るためです。シュテファン寺院に近いペーター教会の真ん前にあるホテルヴァンドルを予約しました。迷うといけないので朝7時半過ぎにホテルを出て、地下鉄のU1に乗り、3つ目のhuptbahnhofで降ります。それからトラムに乗り換えて、ベルヴェデーレの上宮に行きました。こう書くと、いかにもすんなりと事が運んだように聞こえますが、実際はトラムに乗るのにもベルリンのように簡単にはいきません。自力では、どうにもならず周りの人に助けられ、今こうして無事に戻ってきて、この日記を書いています。
中央駅からはトラムの1番で来たのですが、帰りはD番に乗りました。どうしても、駅にあるD番の乗り場を見つけられなかったからです。まだ、トラムの乗り場がどこになるのかさっぱりわからないし、トラムがどこを走っているのか全然見当もつきません。
こんなにも早くベルヴェデーレから帰ってきてしまったのには理由があります。それはクリムトの絵画『接吻』が想像していたより、あっけなかったからです。当然のことですが、絵画の金箔の部分は光り輝く黄金色ではなくて、むしろ乳白色に近かったからです。それでも、何ごとにおいても、”百聞は一見に如かず”です。まあ、期待に胸を躍らせていたにもかかわらず、まあ本物はあんなものなのかもしれません。
美術館には他にもクリムトの作品がありました。私が一番気に入ったのは、『アダムとイヴ』でイヴがとても可愛らしく魅力的に描かれています。イヴの身体が美しいグラデーションの模様になっているのも私好みです。チケットは前もってオンラインで買っておきました。ガイドブックのアドバイスに素直に従ったのです。時間が早い方がクリムトの接吻をゆっくり見られるそうで、一番早い9時の予約を取りました。でも、いざ行ってみたら全然大丈夫なようで、パリのルーブルやオルセーのようには混みません。
なあ~んだという少し不満を感じながら、帰ろうとして、別に急いでいないので、いつものようにカフェにでも入ろうとしました。ところが、残念なことに工事中でダメでした。仕方がないので、宮殿の外で何か飲もうと思ったのですが、店が全くありません。こうなったら、中央駅に行った方がよさそうです。いつも思うのですが、何とか目的に行けても、帰りにどうやって帰ろうか、つまり、どこで帰りの反対方向の電車に乗ったらいいのか、わからないことが多いです。特にこのウィーンでは。
今こうやって、スタバでこの日記を書いているのは、ホテルに帰っても2時頃までは掃除をしていることが多いからです。その事を十分わかっているから帰れないのです。もう少ししたら、明日泊まる予定のホテルアンバサダーを下見に行こうと思います。今日つくづく感じたのは、大きな駅、ここではウィーン中央駅は広くて大きすぎて全く分かりません。サインに従って、サインだけを頼りに見逃さないようにしていても、行きたい場所に辿り着けないことが多いです。それと、ベルヴェデーレ宮殿は敷地が広すぎて、宮殿の入口にたどり着くまでに酷く時間がかかりました。ちゃんとガイドブックの地図を見ていたにもかかわらず、どうしたことか、反対方向に歩いていました。下調べをしていた時に、ネットに出ていたブログの投稿者が「ウィーンの美術館は行きつくのが大変だ」と嘆いていたことはまさしくこのことだったのかと思わず膝を打ちました。
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