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お誕生日おめでとう。

昨日仕事から帰ると娘が大変憤りながら「岸田さんは国民の声にもっと耳を傾けてほしい!」と言っており、どうしたどうした社会派やなあ、と思ってよくよく話を話をきいてみると「国葬会場の近くの小学校だけ休校になるのはずるい!!」とのことで、ああそういうことか、と笑った。そしてこの子は、やはり学校が嫌いなのであった。

この頃からは、幾分、登校拒否もマシになったとはいえ。

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それで今朝のこと。やはり「行きたくない」ときたもんだ。

 

私ももう、いくらか慣れてきて、何か本当に深刻ないじめに遭ってるというわけではなく、でもやはり生きていれば単発的に嫌な出来事はあり、そういうの全部「逃げていいよ」なんて言っていいのかわからないけど、もう、今日は休ませよう、と思った。国葬だし。

ネットには無責任に子供には好きなだけ学校を休ませてあげて、みたいな言説があふれていて、そりゃね、誰だって自分の子が苦しんでるの見たくないよ、でもさ、例えばいじめてるやつがいて、そいつはのうのうと学校で勉強出来て、傷ついた子だけどんどん社会から遠ざかっていくの、それって正しいの?とか、親は思うよ。

だけど辛すぎて心がつぶれてしまったら取り返しがつかなくて、そうなる前には絶対学校から逃げたほうがいいし、もう、何が正しいのかなんてわからないんよ。

ずっとわからないまま、ここまできた。


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一昨日大阪文フリで購入したこの本を読みながら、忘れていたこと、忘れられないこと、色々な記憶を思い出していた。

 

この本を書いたのは私の友人の奥様だ。2020年に女の子を出産された時の妊娠出産の記録である。とても個人的なことのようで、誰もが通る道でもあるような、日々の記録が丁寧にそして赤裸々に綴られていた。旦那さんのほうもよく知った人なので、途中の記述に何度も「なんて良い夫なんだ!」と、笑ってしまった。いや笑うところではないのだけど、こんなに優しくて素敵なパパなんだなって、普段はわりと辛辣なことをいう姿も目撃するので、なんだかほっこりして。

 

ちなみに、知り合いだから、という理由で買ったわけではない。手にしたとき、わ、読みたい!と心から思えたから。

まず、装丁が本当に素敵なのだ。リトグラフ印刷で二色刷りされた紙面は、独特のぬくもりを感じさせる。それは内容の温かさと相まって、読めば読むほど魅了される仕掛けとなっている。また、中綴じで縫い合わせに使われた糸の色がとても可愛いくて、冊子にマッチしている。インクうつりを防止するためのトレーシングペーパーも実用的な面のみならず柔らかな印象がいい。

なにより表紙をはじめとしたエディトリアルデザインの素晴らしさは、デザイナーでなくても手にした時に圧倒されてしまうと思う。

こんな素敵な本を、1歳児を抱えて作ってしまう、その才能が眩しかった、が、これは才能だけで作れる本ではないのだ。

この本は、子供を慈しむお母さんにしか、作ることができない内容なのである。

たとえ才能が、センスがあろうとも、それだけでは完成しない、だからこそこの本のまっすくな、時に荒々しい言葉にも心を打たれるのだった。

 

* * *


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私も、今回の文フリで子供を産み育てていくことに関しての小説を出した。新潮社の新人賞で1次は通過したものだ。ついでに二次も通過した作品も本にした。過去最高応募数の中で、上位数パーセントには何度か選ばれた。

でも、そのあとで落とされて、誰の目にも触れることなく、闇に消えるはずだった小説だ。

何度も何度も挑戦しては落ち。さすがに落ち込むときもあった。

そんなとき、友人の太田明日香さんに、賞にこだわらず、本にしてみては?と提案されたのだ。そして、あつかましくも友人ライター高下さんのブースにあとから飛び入り参加して本を出させていただいたというわけである。

小説コーナーではなかったにせよ、「新潮社R18文学賞1次通過」とポップに書いただけで、分かる人はすぐに反応してくれた。そして、実際に読んだ子育て世代の方からは、とても嬉しい感想をいただいた。

 

https://twitter.com/pi_hi_kyo/status/1574312936054484992?t=yKP3hMkx6Bzu1uIYvIi2sA&s=19

 

本当に、形にして良かったと思えた瞬間だった。

今この国で子供を持つことはなかなか過酷である。お金がかかる、世間の目は厳しい、なんだそんなのわかっていただろう、だったらうむな、自己責任……まるで身の丈に合わない贅沢品に手を出してしまったかの如く叩かれる、生み育てる者たち。

はいはい、うまないあんたらは正しいですよ、その通り、正論、ぐうの音もでません。

はいはい、賢い賢い。

でも、賢い人が反論できないバカを殴るのって、下品だなあと私は思ってね。妊娠出産は病気じゃないし最弱者でもないし、子育てしている者達を労れ大切にしろとか言うつもりは微塵もない。勘違いする妊婦様や子連れは論外だ。しかし、いたわってくれなくていい、特別扱いもしなくていいから、ただここで、子供と存在することは、静かに認めてくれませんか。他人が産み育てることが、そんなに、気になりますか。

それでこの本を、必死でバカみたいに子供のために生きることしかできないものとして、バカ視点で世の中に中指突き立てるつもりで書いた小説です。

なんて不穏な。

 

 

「今日は休みます」そう学校に連絡した時、先生に理由をきかれて「国葬だから」と答えればよかったかな。

週末は、娘の12回目の誕生日。いつもは私が手作りケーキを焼くのだけど、今年はスプラ3好きの娘のリクエストでサーティーワンのアイスケーキを予約した。

 

生まれた日から地獄みたいなこの世に引きずりだされた貴女を、私は守るよ。わけのわからん国葬も、いろんな荒波も、もちろん楽しいことも、全部飲み込んで笑って一緒に生きよう。

貴女がいつか、一人で生きられるようになるその時まで。

 

 




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