
<2025/11/29(土)12:00公演 B席3階5列20番代後半 @東急シアターオーブ>
終幕後の挨拶にて、井上芳雄さんが今回でトートを卒業すると口にし、衝撃で本編の感想が吹き飛びそうでした…。
確かに今日の芳雄トートは良かったけど、近年いつ見ても安定してずっと良かったから、最終公演なんて思わないじゃん…。
芳雄トートは、みりおシシィとの間に恋愛感情は感じられなくて、「自由」の化身に見えました。
最後のダンスはショーストップ。どの場面も歌も演技も気合が入っていて、一瞬も隙がないな、さすが安定の井上芳雄、と思いながら見ていましたが、まさか卒業公演だったなんて…だって芳雄トートはいつも良いから…3階で遠かったけどもっとオペラグラスでちゃんと食い入るように見て脳に焼き付ければ良かったと後悔。
芳雄さん、今まで日本のエリザを盛り上げてくれて本当にありがとう。
寂しいなあ。寂しいけど、本人としてはもうやり切った役なんだろうな。10年やったらそうだよね。まだまだまだまだトートを出来そうなのでもったいなくも思いますが、惜しまれながら辞めるくらいの方が良いのだろうし、芳雄さんも更に色々な役に挑戦したり、若手に役を譲るのも大事だと考えているのかな。日本ミュージカルの為にもっと大きいことをやりたいとも考えていそう。これからも日本ミュージカル界をどうぞよろしくお願いします。(井上芳雄になんでも期待してしまうけれど、いつもその期待に応えてくれる裏切らない人という認識)
みりおシシィは一幕ラストの、美しさもだけどそれ以上に自分の美貌を自覚している自信のある笑みがすごく良かった。
香寿ゾフィーも佐藤フランツもとても良かったんですが、芳雄トートと同じく流石に生でも円盤でも何度も見ているので、改めての感想はあまりないなあ。
ただ、何度見ても良く、安定して上手くて、良いものを見せていただいてありがとうございます(合掌)という気持ちで噛み含めるように見ていました。
よく考えたら、10年間ずっと衰えも下降もせず、いつ見てもずっと「ほぼ最高」という印象を維持しているというのはすごい事です。キャストさん方、本当に素晴らしい。
慣れたはずのオーブの3階も、いつも帝劇で見ていたエリザを改めてここで見ると、やっぱりここは遠いんだな、こんなに高い場所から見下ろす形になるんだな、とオーブの遠さを再確認。
でもHassの場面でアンサンブルが鉤十字の形でぐるぐるしてるのがわかりやすくて、そこは良かった。
リーヴァイ先生も本当に天才なんだけど見れば見るほどクンツェ先生が天才なんだよな…としみじみ噛み締めるエリザベート。結婚式、カフェハウス、ミルク、Hass、闇が広がる、ハプスブルクの崩壊と、歌詞が好きな場面が多すぎる。
エリザやレミゼは、見るたびに劇場で初めて見た大学生の頃の自分が戻ってくるようで、それも楽しくて通い続けているのかもしれないです。
自分がミュージカルを好きになるきっかけになった、特別で大切な作品が、二十年以上ずっと上演され続けてくれているというのは、とてもありがたい事だと思いました。
ありがとう、大好きだよエリザベート。
どうかこれからも末永く愛され、上演される演目でありますように。