
<2025/3/16(日) 12:00回>
ウィキッド映画観て来ました…。
泣きすぎて干からびて死ぬかと思いました。
映画版がウィキッドの物語とキャラの解像度が高すぎて、私はウィキッドのことをまだまだ全然わかっていなかったんだ…と思いました。
シンシアエルフィーもアリアナグリンダも最高だった〜〜〜!!
エルグリ役者さんにはだいたい「私のエルファバ」「私のグリンダ」と呼び合うパートナーがいると思うんだけど、イディナとクリスティン、濵田沼尾に加え、シンシアとアリアナが完全にそれだった。
・アリアナグリンダ
冒頭でFor good流すの反則やし泣くやんそんなん。
めちゃめちゃ良かったんだけど初登場からすべての場面でひたすら美しく賢く儚げで「お馬鹿なブロンド」には一瞬たりとも見えなかった、私は。
私はアリアナグリンダめちゃ好きだけど、グリンダ初見が間の取り方や喋り方が完璧な天才コメディエンヌ四季版沼尾グリンダで残像が脳裏に刻まれているから、あまり笑えはしなかった。ひたすら可愛いな〜〜うわ〜〜可愛いな〜〜〜何してても可愛いな・・・と思いながら見てました。
私ミュージカル以外の音楽にとんと疎くて、今までアリアナグランデさんの歌を聞いたことなくてこの映画で初めてちゃんと聴いたので、綺麗〜〜〜なお声で衝撃だった、耳溶けそうだった。アルバム聴いてみたいな。
・冒頭で「誰にも愛されぬまま、1人死んでいった」と歌うグリンダ
舞台版初見からずっと引っかかってた。
もっと他にいくらでも言うことがあると思うのに、どうしてあえてそこで「誰にも愛されなかった」ことを語る?あの別れ方をした親友を、あえてそんな風に歌う?
この台詞は、グリンダが自分自身のことを自嘲して歌っているのだと思うとすごくしっくりきた。
表面的には皆に愛されてる人気者だけど、本当は心の底から自分を愛してくれる人は1人もいなくて、民衆に悪い魔女のことを語っているように見せかけながら、自分は誰にも愛されないまま1人で死んでいくだろう、と内心グリンダが自分の未来をそんな風に見通して歌っている歌に見えた。アリアナグリンダの表情で。
死にそう。(心が)
・Dancing through life
ハグで号泣。
エルファバの魂が!!!救われた瞬間を見た!!!
エルフィーの抱える問題とコンプレックスは、舞台版より一層エルサに近いものに見えたなあ。
・Defining gravity
エルグリちゃん、舞台版は「一緒に行きましょ、エメラルドシティへ」がプロポーズだと思ってたけど、映画版その台詞がなかった分、Defining gravity途中の「一緒に来て、グリンダ」が完全にプロポーズで、あまりにも魂からのプロポーズで、そして2人両想いで号泣した。
両想いだった!!見つめ合う2人完全にお互いを大事に思っていて愛していて両想いだったよ!!!カンカンカンカンカンカン!!!!教会を!!!ここに教会を建てるんだ!!!急げ!!!墓地も建てるんだ!!!私が入る!!!!
オズの魔法使いに頼むエルファバの願い事が「緑色の肌を変えて」から「動物たちを救って」に変わっている追加場面、泣いた。
エルファバは大丈夫になったんだ…グリンダのおかげでもう大丈夫になったんだ…魂が救われたから…。緑色の肌の自分を抱きしめて肯定して愛してくれた人が出来たからもう大丈夫なんだ…別れても離れ離れになってもその記憶が心の中にある限りもう大丈夫なんだ…1人でも1人じゃないんだ…。
グリンダ…ありがとう…。(号泣)
Defining gravity途中に「The Wizard and I」のリプライズが入るじゃないですか。
その歌詞の中で、エルファバの中で序盤ではオズの魔法使いがいた場所に、今グリンダがいることに今回初めて気づいた。
エルファバにとっては、自分の可能性を無限に広げてくれる、自分を無敵にしてくれる、自分の夢を叶えてくれるのは、見知らぬオズの魔法使いじゃなく、隣にいて今自分と手を繋いでくれている親友になったんだーーーーああーーーー!!!(号泣)
グリンダがエルファバについていく未来を心の底から見たかった!!
きっと大丈夫だったよ!!2人なら出来たよ!!!
…と、思いたいけど、実際は無理だったかもしれない!!!
大学生同士で「駆け落ち結婚しよう!!なんとかなるよ!!」と就職先も決まってない無職の状態で言ってる世間知らずの天才の空気が確かになきにしもあらずなエルファバ!!!
お互い愛し合ってるし愛してるけどでも現実的な生活を考えたらそりゃ無理っしょ、となって泣く泣くプロポーズを断る現実的な女!!グリンダ!!!
あそこでプロポーズを断るのがすごくリアルでグリンダの賢さでもあって、それがもう泣けて泣けて仕方なかった。
ついていってなんとかなる未来もあったかもしれないけど、なんとかならず2人して破滅する未来の可能性の方が大きく見えたからついていかなかった、行けなかったんでしょあれ。
舞台版だとこの場面は役者さんによってはほんとに反発心とか考え方の違いとか色々あるのか解釈別れてた場面なんですが、アリアナグリンダは、エルフィーを本当に思い遣って、大事にしてる目つき手つきで丁寧に優しくいたわるようにスカーフをかけてあげててもうだめ。
シンシアエルフィーもグリンダが自分のこと心から愛してくれてるのわかってる目だった。
喧嘩別れじゃなかった。
お互い本当に大事に思い合ってる愛し合ってる2人がそれぞれ決意して選んだ別々の道だった。
エルフィーの自由を求める心は止められなかった…。
四季版の日本語が染み付いてたから、字幕で見て印象が全然違ったのもある。
「後悔はしてないのね」
「あなたこそ?それでいいのね」
のとこ、日本語だと皮肉っぽい言い方やり取りだったけど、元々英語は
「I hope you're happy」
「I hope you're happy too」
で、そうだよ直訳すると「幸せを祈ってる」なんだよ…と、映画の2人の演技を見て目から鱗だった。
言葉通りのことを…皮肉なく…言っている!!(衝撃)
そうか!!そうだよな!!!言葉通りに演技すればそうなるわ!!!???
相手のことを愛してるからこそ尊重した。
同じ道を行かないと判断した時、無理に自分を曲げて相手と共に行くことも、相手を否定して自分と同じ道を選ばせることも最終的に選ばず、自分の道を行くことを選び、相手の道も尊重した。
自立した人間同士の愛し方だった。アメリカーーー!!!(なんとなく、日本の物語だとここで一緒について行くか一緒に諦めるかになりそうかもと思った)
相手のために自分を曲げたり偽ったりして一緒にいることを選んだら、将来どこかで後悔するし不和の原因にもなりそう。
一緒に行けないなら別れる、そのことでよりお互いへの尊敬と愛が深まった…そんなことも感じた映画版エルグリの一幕別れだった。
動物の乳母に育てられた過去を持つシンシアエルフィーは動物たちを救うためにあそこで飛び立つ選択をするのは自然だし仕方ないと思ったし、現実的で賢いアリアナグリンダが飛び立つエルファバについて行けなかったのも、その後モリブル先生に抱きつく気持ちもなんだかわかる気がして泣けた。
2人とも行動が自然で納得感があってすごい。
特にアリアナグリンダ…あそこでモリブル先生が現れたら、そりゃ抱きつく、そうか抱きつくのか、そうだよなあ、大好きな親友を失った直後でショックだし淋しいし包容力ありそうなモリブル先生に甘えたいよね…甘え方が自然…。
オズ陛下が疑似父でモリブル先生が疑似母っぽく見えた。
親の庇護を振り払って独立したグリンダと、まだしばらく親の庇護の元で甘えさせてもらって生きることを選んだグリンダ。
心身共に自立の用意が出来ていたエルファバと、まだ出来ていなかったグリンダ。
だからエルファバはプロポーズ出来たけどグリンダはそれを受け入れられなかった、精神的にまだ独立する準備ができてなかった。
グリンダが疑似父と疑似母から独り立ちを果たす物語が二幕。
ウィキッドってそういう話でもあったのかあ…(目から鱗)二幕楽しみだよ〜〜〜!!!!
・カメオ出演の伝説の2人
ブロードウェイ初演のエルファバとグリンダであるイディナ・メンゼルとクリスティン・チェノウスがぜんぜんカメオじゃない出張り方だった。エルファバとグリンダを押し除けて前に出てくる演出はさすがに笑った。
・その他
ネッサとボックも丁寧に描かれててネッサ良い子で、もうパート2でどれだけ心を抉られるのか怖い。
フィエロが寝なかったのなんで?パート2で説明される??
…と思ってたらあれはオズの魔法使い本編で一行がポピーの花で寝ちゃう場面で、カカシ(とブリキ)は眠らなかったことへのオマージュと聞きました。なるほどー。
舞台版だとディラモンド教授を捕えさせた人って具体的には示されなかったけど、映画だと場面の繋がりからモリブル先生が指示出したように見えました。なるほどー。
抽象度の高い演出部分の具現化ぐあいは素晴らしいと思ったけど、長くても退屈はしなかったけど、やっぱり特に歌の部分でせっかくの素晴らしい楽曲をぶつ切りにして間に場面挟んで引き延ばしてるのは冗長に感じたし、個人的に座りが悪かったので口直しに舞台版のCD聴きたい!!楽曲を!!通しで一曲!!聞かせろ!!
あと、舞台版のあの濃密で素晴らしいテンポの良さが好きだから、やっぱり完全にあのまま映画化してほしかったな〜〜という気持ちはちょっとある!!
でも全体的にキャスティングも映像化も満足の出来でした!!映画化ありがとう〜〜!!!
2部も心から楽しみにしています!!!