ここしばらく著しく元気を欠いているので、ふらっと海に行くことにした。
サイトを見ていたら知った景色があったので、鎌倉高校前駅を目的地に決めた。江ノ島エリアは数年前に同様の理由で訪れたことがあり、少しは勝手知ったる土地である。
本当ならついでに江ノ島観光したほうがお得なのだけれど、そんな元気もなく感情だけで行動したので、家を出たのは平日の昼過ぎだった。

2時間ほど様々な電車を乗り継いで駅に降りたところ、これまでの車内とは比較にならない量のインバウンド観光客が居て、ノスタルジックさはどこへやらという盛り上がり。
人の多さに多少げんなりしつつも、駅を降りた先の海岸へ行き、ふらふらと海辺を歩いたり写真を撮ったりして過ごした。


思いつき故の貧弱なスニーカー装備で来てしまい、砂浜が歩きにくかったので、多少は歩きやすそうな比較的湿った道を選んで歩いた。
ただ、砂浜が湿っているということはつまり、そこまで波が来ていた証明に他ならないのだけれど、それに気づいたのは、足首から下を波で濡らしたあとで…

濁った水に浸され、踏み締めるごとに靴の中で砂利が絡まる最悪の状態にシフトしたことで、一瞬でこれまでの感情がかき消えて、一刻も早く帰るために海辺を去った。
足元が濡れただけで感情や事柄の優先順位がガラリと変わってしまって、これまでの物憂はなんだったのかという気持ちになりながら、電車の中で文章を書いている…
大自然の雄大さと比較して己の矮小さがどうのこうのと浸りながら帰るつもりが、砂処理のことしか考えられない頭になっており、行きの電車で抱えていたアレコレは一旦どうでもよくなっていた。
数時間の遠出でなにが変わるわけでも無かったが、笑い話は増えた。今日はよく眠れると思う。
