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「夢なら醒めてよ」と過去の自分と和解する関連

 「夢なら醒めてよ」は若い頃にハマった漫画のキャラクターが実体化して自分の前に現れる漫画です。全2巻です。主人公にはかつていわゆる夢女子であった過去があります。夢女子とはざっくり言うと、自分とフィクションのキャラクターの直接の恋愛を妄想するタイプの女子のことです。

 

 本作では、かつては漫画のキャラクターと自分の恋愛妄想にふけっていた主人公が、大人になってそんな過去を恥ずかしいものとして思い出し、かつて自分で書いた二次創作の文章のデータを削除してしまうところから始まります。そして、その後なぜか、そのキャラクターが実体化し、自分の生活の中に入り込んでくるのです。

 

 この漫画は、過去の自分と和解する漫画だと思います。つまり、自分の今とこれまでを肯定できるようになる漫画です。

 

 中二病について、僕が昔から思っているのは、それが自分にとって大切なもので大切な時期だと思うということです。

 中二病とは、僕の理解では「自分がカッコいいと思ってやっていることが、自分以外の世間一般では別にカッコいいわけではないと気づく直前の時期」のことです。本人はカッコいいと思ってやっているのに、もう少し冷静な人たちから見るとそれは全然カッコよくなく、その温度差が滑稽さになり、過ぎ去ったあとに恥ずかしいこと気づいて思い出されるものだと思います。

 でも、ここで重要なのは、世間ではカッコ悪いこととして見られていたとしても、「その時の自分にとってはそれは心からカッコいいと感じられていたことだった」ということだと思うんですよね。

 

 だから、「あのときはそれがカッコいいと思っていたんだな」と大切に思い返してもいいと思っていて、恥ずべきことで消したい過去として取り扱わなくてもいいんじゃないかと思っています。だって、他の人からみれば滑稽だっただけで、自分にとっては良いものだったのだから。

 

 主人公の本条ユウは、夢女子であったときの自分のことを、こんな典型的な要素の詰まった者が好きだった自分、フィクションに耽溺して周囲から浮いていた自分、今となっては理解できない情熱で二次創作をしていた自分が、痛いものとして消したい過去と見てしまいます。
自分がとりたてて仕事に身をささげているわけでもないのに結婚もせずに生きているのは、こんな過去があるからではないかと思い悩んで、その全ての記録を消してしまおうと思い詰めてしまいます。

 人は得てして今の自分への不満の原因を過去に求めてしまいます。

 

 しかし、実体化して登場した当時大好きだったキャラ、シーナの存在によってそれは変わります。今の年齢になってはもはや自分よりもはるかに年下に見えて、もはや恋愛対象とも異なるような存在となってしまったシーナとの生活の中で、ユウはかつての自分の気持ちを思い出していきます。

 

 「好きだった」と。「あのとき自分はシーナのことを本当に好きだったんだ」と。

 

 自分の過去の否定が、自分の中から出てきたのならそれも成長で仕方がないのかもしれません。でも、周りに変に思われるからと捻じ曲げていたのなら、そこは正してもいいはずです。自分はこのときこのキャラが本当に好きだったという気持ちは、否定しなくていいならその方が自分自身を肯定しやすくなります。過去を否定しなくて済めば、今の自分のことだけを考えられるようになります。それは生きやすくなることだと思うんですよね。

 

 「夢なら醒めてよ」は、まだ子供だった頃の自分を拒絶することをやめ、抱きしめて共に生きられるような漫画です。若い頃の自分は、大人になってから振り返ると滑稽に見えるかもしれません。でも、その滑稽さを含めて自分の人生の良いところだと思えるようになるとすごく色んなことが楽になるし、大切なことにも気づけるようになると思うので、とてもオススメな漫画です。

 

 

 




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