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最近手に入れた初音ミクフィギュアがなかなかにかわいかったので(⇩)
この衣装はミクちゃんが何かの舞台に出演した時の衣装だと解釈し、その背景を考えてみたところ、ミクが演じた主人公だけでなく他のキャラクターのことまで思考が及んでしまい、3000字超えの二次創作になりました。ミクちゃんがかわいいので妄想がはかどりましたが我ながら何やってるんだ。まあいいや。イマジネーションという名の妄想力を鍛えておかないと筆力が落ちるからたまには二次創作でも書こう。ということでお暇ならばおつきあいください。
二次創作:ボーカロイド歌劇『魔界ノ歌姫ハ戴冠シタイ』
このコスチュームはエンターテイメント専用アンドロイド「ボーカロイド」による歌劇『魔界ノ歌姫ハ戴冠シタイ』(略称マウタイ)の主人公「瑠璃姫」(通称ルリ)の衣装である。
ボーカロイド歌劇『魔界ノ歌姫ハ戴冠シタイ』のアウトライン
瑠璃色の髪を持つ魔王の娘「瑠璃姫」ことルリは稀代の歌姫。ひとたび歌えば生物にも魔族にも死をもたらす激レアスキル「死歌」の使い手である。この才のおかげで守り手としては優秀なルリだが、致命的な欠点があった。成体になっても筋力・魔力のステータスがまったく伸びず「死歌」以外のスキルもまったく発現しなかったのだ。無限に侵略を続け、半永久的な領土拡大を求める魔王族にとって、防衛しか能のない娘など恥でしかない。おまけにルリには戦闘力の高い姉が二人もいて、継承順位は第3位である。次期魔王になるのは望み薄だ。それでもルリは魔王になることをあきらめず、不敵なほほえみを浮かべて勇者に対峙する。
「ハァイ! 勇者さん、ハジメマシテ。アタシは魔王の娘、ルリよ。アンタ、お父様の首を取りたいのよね? 協力してあげるから、アタシを次の魔王にして!」
これは、歌姫ルリが無声の女王になるまでの物語。血と歌が溢れる魔王位争奪戦、開幕!
主人公ルリの衣装設定
ブロークンハートのネックレスは、母から愛され続けている喜びと、父から愛されなくなった悲しみを表している。ホルターネックとアームカバーだが、元はハートシェイプドネックで長袖の幼体用礼服だった。姉の成体式に参列した時に用意された衣装なので、とっくにサイズアウトしている。それでも愛着があり着続けたかったので母に相談したところ、袖を取ってアームカバーにし、スカートを短くしてミニスカートにし、ミニドレスとして着るのはどうかと提案される。この案を気に入ったルリは礼服を改造し今でも着続けているが、身体の成長とともに露出度が問題視される。今では保守的な姉たちから「いい加減に服を新調しなさい」と言われているが、ルリは頑なにこのミニドレスを着続けている。父王は娘たちの服装に興味がないのでルリのミニドレスが古い礼服であることに気づいていない。母妃はルリを哀れみ、夫に何度もルリの新たな礼服を頼んでいるが、父王はルリに礼服を用意してくれない。
キャスト
魔王の三女「瑠璃姫」ことルリアリア(通称ルリ):ミク
魔王「菫」ことスミレアゼル(通称スミレ):がくぽ
魔王の次女「紅姫」ことベニシエラ(通称ベニ):メイコ
魔王の長女「珊瑚姫」ことサンゴラロエ(通称サンゴ):ルカ
魔王の妃「萌葱妃」ことモエギアリル(通称モエギ):グミ
勇者「藍」ことアイトラドー(通称アイト):カイト
勇者の付き人「ミモザ組」ことミモル・ミモラ:レン・リン
『魔界ノ歌姫ハ戴冠シタイ』のキャラクター
ミク演じる三女ルリアリア(通称ルリ):一人称は「アタシ」二人称は「アンタ」。瑠璃色の髪と瞳を持つ主人公。現魔王の娘で容姿(角と尾のバランス)は完璧と評されているが「死歌」以外のスキルがまったくない出来損ないの姫。他の魔王族とちがって無限の闘争には意味を見出せず、自分が魔王になって戦争を終わらせると決意。最終的には父を倒して戴冠し魔王位につくことに成功したが、魔王冠の強制スキルブースト効果により「死歌」が「死声」へと強化され、歌どころか声を聞いただけの者でも無差別に死なせるようになってしまった。魔王になってからは強制スキル「死声」をオフにする方法を探す日々が続いたが、なんとかスキルオフに成功。自在に「死声」を制御できるようになった後は魔族の解放を願い、神殺しに挑む。
がくぽ演じる魔王「菫」ことスミレアゼル(通称スミレ):菫色の髪と瞳を持つ現魔王。一人称は「我」または「余」、二人称は「そなた」あるいは「貴様」。妃のことは心から愛しているが、子供たちのことは戦闘力でしか評価していない。三人とも娘なのは残念に思っているが、長女は魔術に優れ、次女は剣に優れているのでよしとしている。三女ルリには「死歌」以外の才がまったくないので価値を見出していない。一応は妃の顔を立て、三女のルリが成熟するまで様子見していた。しかしルリは無能なままなので、近々暗殺するつもりだった。
メイコ演じる次女ベニシエラ(通称ベニ):一人称は「わたし」二人称は「おまえ」または「きさま」。茶髪で茶色い瞳を持つ娘。赤色の鎧を好んで着る短髪の剣士。姉と比べて角が小さく尾が短く魔力が低いことに劣等感を持っていたが、剣術の才があるとがわかる。一心に修行した結果、魔界一の剣豪になった。短い尾は立ち回りやすく身軽に動けるので今では気に入っている。姉の前に出ても劣等感は感じなくなった。ルリが魔王になったことには納得していないが、話せなくなった妹のことは哀れんでいる。
ルカ演じる長女サンゴラロエ(通称サンゴ):一人称は「わたくし」二人称は「あなた」。珊瑚色の髪と瞳を持つ娘。長い尾と長い角を持つが、母に似て一本角なのを気にしている。父のような2本角は持たないが、莫大な魔力を持つ魔術の天才。攻撃魔法の使い手で侵略にむいているので、よくベニと組んで人間界に侵攻している。滅ぼした国の数を自慢する残酷な性格。一本角は膨大な魔力の代償であると捉えて受け入れ、今ではリングをはめて飾り立てている。ルリが魔王になったことには納得しておらず、妹が話せなくなったのは父に反逆した報いだと思っている。
グミ演じる妃モエギアリル(通称モエギ):一人称は「私」二人称は「貴方」。萌葱色の髪と瞳を持つ魔王の妃。娘の全員を等しく愛している良き母。かろうじて人型になれる程度の下級魔族の出身だが魔王スミレアゼルに見初められ、大恋愛のすえに結婚した。夫から魔力を分け与えられ、今では常に人型の姿をしている。戦闘力は低いが無限のスキルを持てる激レアスキル「多才」の持ち主で、戦闘支援に秀でている。実は家族全員をこっそり「加護」していた。ルリが父にトドメをさす前に試合を終わらせ、妃の権限でルリを次の魔王に指名する。
カイト演じる勇者アイトラドー(通称アイト):一人称は「僕」二人称は「君」または「おまえ」。青い髪と瞳を持つ勇者で人類の希望。典型的な勇者思考で「魔王を倒せば世界は平和になる」としか思っていなかった。しかし魔族を根絶やしにするのは不可能であること、戦後処理を担う代表者が必要なことに気づいてルリの申し出に応じ、二人の姫との戦闘を一手に引き受ける。付き人が人間でないことは知っているが、子供相手のように接する優しさを持つ。
レン・リン演じる付き人ミモル・ミモラ:ミモルの一人称は「ボク」ミモラの一人称は「ワタシ」で共通の二人称は「アナタ」。ミモザ色の髪と瞳を持つ双子の付き人。実は王国が開発した護衛用人形。好奇心が強く魔族にも平気で近づくが殺意や敵意は持っておらず、世界平和にも興味がない。魔王という存在を観測し記録したい一心で勇者に同行している。2体で一組なので、片方が故障するとスペックがガタ落ちする。そこそこの知能と戦闘力を持つが、よくはしゃいで荷物を落としている。しかし勇者に叱られたことは一度もない。
メディアミックス
・歌劇の脚本家による公式ノベライズ(ライトノベル化)5作
『魔界ノ歌姫ハ戴冠シタイ』
『不仲ノ姉妹ハ仲直リシタイ』
『無声ノ女王ハ声ヲ戻シタイ』
『魔界ノ女王ハ魔神ヲ討チタイ』
『歌ノ魔神ハ神ヲ殺シタイ』
ルリが魔王になる過程を描いた1作目、姉妹と仲直りする過程を描いた2作目、ルリが声を取り戻す(死声をオフにする)過程を描いた3作目までが出版されており、以下続刊である。4作目からは、魔族の実態を知ったルリが上位存在に挑む様を描く。
・公式ノベライズのストーリーを元にコミカライズ
歌劇の脚本家とキャラクター設定担当者は多忙であまり監修に参加できないためコミカライズ版は『魔界ノ歌姫ハ戴冠シタイ』『不仲ノ姉妹ハ仲直リシタイ』『無声ノ女王ハ声ヲ戻シタイ』の3作のみ。それぞれ1巻で終わっているので全3巻である。
・コミカライズを元にアニメ化
タイトルは短く『魔界歌姫ノ戴冠』になった(略称マウタイに変わりなし)。ゴールデンタイムには不適切な内容であると判断されたため、放送枠は深夜帯に決まった。このアニメから遡って原作の歌劇を知り、舞台を撮影した円盤を買うファンも多い。わずか1クール(全12話)で終わっているが、今でも驚異的な人気を誇る。
・アニメ化を元にフィギュア化
アニメ化されたことにより作品・キャラクターの知名度と人気が爆上がりした結果、ついにフィギュア化が決定。なかにはプライズ品になった物もある。王女ルリの衣装を着たミクをフィギュア化した物はファンから俗に「ヴィランミク」と呼ばれている。
二次創作を終えて
よくフィギュアひとつでこんなに妄想したなあ。ここまで書いて思ったんですが、なぜボカロ曲『魔界ノ歌姫ハ戴冠シタイ』は実在しないのか。「悪ノ王国」シリーズが実在するのですから、本作『魔界ノ歌姫ハ戴冠シタイ』(略称マウタイ)も実在していてよさそうなものですが。まあいいや。楽しかったから。もし同じ「ヴィランミク」がお手元にある方はこの記事を読みながら歌劇『魔界ノ歌姫ハ戴冠シタイ』の名シーンを思い浮かべていただければ幸いです。それでは。今日のところはこのへんで。