
おはようウルカ。
茶色い河が流れている。
3階の角部屋の窓から出来損ないのガンジャを捨てる。
手を洗う石鹸で適当に洗ったシャツがまだ乾いていない。
白人観光客から盗んだソニーをマーケットへ売りにいく。
高層階から街を見下ろしている。
橋と自動車と、アスファルトと人と街路樹とビルが、飽きられたオモチャのように投げ出されている。
5分後に会議がある。
飲み干した酎ハイの空き缶をトイレのゴミ箱に捨てる。
荒れた海の上で眠る。
食料はチョコレートが二箱と腐りかけのフライドチキン。
伸び始めた髭に触れる。
目覚めたら、パスポートにボールペンで恋人宛の手紙を書く。
ステージ脇で深く息をする。
派手すぎる靴が滑稽で笑う。
スポットライトに向かって走る。
雪崩のような歓声にのまれそうになる。
逆光に目を細めながら、マイクに手を伸ばす。
銃を握っている。
戦って死ぬことが最大の意義だと教わる。
壊れかけのトヨタに乗って戦場に向かう。
隣で同い年の少年が震えている。
別れ際、妹にもらった不恰好な人形をポケットにしまう。
暗闇から、突然真っ白な世界に放り出される。
声を出して初めての呼吸をする。
身体を柔らかい布で包まれる。
笑いながら泣いている温かくて優しい人に抱かれる。
幸福を吸い込むために、めいっぱいの大声で呼吸をする。
なあウルカ、こういうのって映像でやった方が分かりやすいんだろうな。
保険会社とかのCFで使えそう。
いや、使えねえか。
でもさ、文字を読んで好き勝手に想像する方が、何かしらの能力が高まりそうだよ。
足のツボが内臓とリンクしているように、想像は第六感とリンクしているかもしれないぜ。
おぉ、なんだかオカルトじみてきた。
そういえば、文字だけのコマーシャルって見かけないよな。
小説とか読んでいて、いきなり旅行会社なんかのコマーシャル文章を挿まれたら新鮮だよね。
いや、ウザいか。
今日のウルカはデュビアを4匹