
1970年代の軍事政権下のブラジルで実際に起きた、政権の理不尽な拷問による元議員の死と、遺された彼の妻子が歩んだ道を描いた政治ドラマ。第97回アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した作品です。
平穏な日常の中で夫が突然軍警察に連行され、自らも取調べを受ける妻。家族は目に見えない監視下に置かれじわじわと追い詰められる、如何に監視される社会が辛いかが明かされる。妻は夫の安全確認のため裁判所に人身保護令状を要請するが国の情報秘匿で回答がない、司法制度が機能しない社会の恐ろしさを描き出す。
監視社会や警察特権、国家の報情報隠蔽が如何に怖いか。これを家族の物語として描かれるところが特色。法規制や情報秘匿が進む現代社会への警告となる作品。特にスパイ防止法案が審議される国会の行方には注目したい。
暗い作品のようで、風景やカメラワークの面白さでブラジルの明るさ、生きることのすばらしさが伝わり、感動的なドラマになっています。
監督:ウォルター・サレス、原作:マルセロ・ルーベンス・パイバの回想禄、脚本:ムリロ・ハウザー ヘイター・ロレ、ガ撮影:アドリアン・テイジード、編集:アフォンソ・ゴンサウベス、音楽:ウォーレン・エリス。
出演者:フェルナンダ・トーレス、セルトン・メロ、エフェルナンダ・モンテネグロ、バレンチナ・ヘルツァジ、マリア・マノエラ、ルイザ・コソフスキ、マルジョリエ・エスチアーノ、他。
物語は、
1971年ブラジルのリオデジャネイロ。軍事独裁政権に批判的だった元下院議員のルーベンス・パイバ(セルトン・メロ)が、供述を求められて政府に連行され、そのまま行方不明となる。残された妻のエウニセ(フェルナンダ・トーレス)は、5人の子どもを抱えながら夫が戻ってくることを信じて待つが、やがて彼女自身も拘束され、政権を批判する人物の告発を強要される。釈放された後、エウニセは軍事政権による横暴を暴くため、また夫の失踪の真相を求め、不屈の人生を送る。(映画COMより)
あらすじ&感想:
〇1970年12月、リオデジャネイロ。スイス大使誘拐事件が発生。
土木技術者のルーペンス・バイパァ家族はクリスマスを控え穏やか日々を過ごしていた。家族はイパネマビーチで夏の海を楽しんでいた。
妻のエウニセは海から顔を出すと上空にヘリが舞っていた。次女のエリアナ(ルイザ・コソフスキ)がビーチバレーをやっているところに犬が舞い込み大騒ぎに。この犬を小学生の長男・マルセロが飼いたがる。(笑)父ルーペンスの許し得ようと家に走る。中学生の三女・ナルは友人とサンオイルで日光浴中。
ルーベンスは書斎で会社友人と仕事の打ち合わせをしていた。ルーベンスが犬を見て“誰かに似ている”と言ったことで犬の名はピンパォンと決まり、飼うことが決まった。小学生一年生の4女・バビゥが“抱かせて“と大喜び。
夫婦は長女・ヴェロカ(バレンチナ・ヘルツ)の帰宅が遅い”と心配していた。
TVが“スイス大使のフッカー氏が誘拐された。アメリカ製の車に乗った8人の男女が大使の車を襲撃。目撃者によると襲撃後ドイツ車がフラメンコ方向へ逃走した。現場に残された犯行声明によれば犯人は自称民族解放同盟”と報じていた。
ヴェロカが“震えが止まらない“と戻ってきた。
「映画を観ての帰り、友人のエりーナを家に送る途中で軍の臨検に合い乱暴なボディチェックを受けた。車にOABカードがあった。OBAカードって何?」と聞く。エウニセは「ブラジル弁護士会よ、パパと話して」と答えた。ヴェロカが“また大使を誘拐?”と言うとルーペンスは「あんな遊び人の車には乗るな」と注意した。ヴェロカが“部屋に閉じこめるつもり?軍の迫害は私のせいじゃない”と言い返した。エウニセは夫に「何人釈放を求めたと思う?」と聞いた。
軍事政権下では、反抗する勢力が仲間の釈放を求め頻繁に誘拐事件を起していた。
エウニセは夫に「ダルヴァと一緒にロンドンに移住するのを断った。しかし、ヴェロカだけでの連れていって欲しい、来年大学に入ると大変なことになる」と訴えた。ルーペンスは「そのうち熱は冷める」と妻を宥めた。
ルーペンスに友人・ガスパから「配達の件だ」と謎電話が入った。
ルーペンスは(妻には聞かせないようにして)書斎の電話で話した。「住所はデルフィン・モレイラ80、事務所に届けてくれ!」と話すと「今回は手紙の数が多い」という。「明日、話そう」と電話を切った。
〇ルーペンスは妻の意見でヴェロカをロンドンに行かせることにした。
ルーペンスは新しい住宅を作ろうと土地を買い家の設計図も作ったが、軍事政権下ではロンドン移住がいいかも知れない。そのためにヴェロカに先にロンドンを体験させようと思った。
ヴェロカがロンドン行くことに決まり、カフェで家族との送別会を開いた。

ルーペンスとエウニセはヴェロカを託すダルヴァの書店を訪ねた。
ダルヴァは出版社&本屋を運営していたが“危険だ、一緒に行こう“とルーベンスを誘った。「先ずはヴェロカを偵察に行かせる」と今回は断り「すぐ帰って来て出版社も本屋も再開できるよう守る」と答えた。エウニセはダルヴァの妻に「新築工事が軌道に乗ったら会いに行く」と言うと「工事が始まったらここを離れないでしょう」という。
〇友人家族を招いて三女・ナルの誕生を祝った。
エウニセは母親たちと新築する家のことや料理の話をしていた。子供たちはレコードに合わせて踊っていた。エウニセはヴェロカが居なくなっていることを気にしていた。
一方、ルーペンスたち男性(ガスハ、ラウル)は誘拐事件について話していた。「ブラジリアは緊迫しており強行手段に出る。民族解放同盟は70人の釈放を要求した。軍が拒否したら殺されるだろう。スイス大使は多分ジュネーブで葉巻を吹かしている」と。
エウニセがビーチで佇むヴェロカを見つけ連れ戻した。ヴェロカはひとりでロンドンに行くのが寂しかった。
誕生会の食事が始った。
ルーベンスとナルがダンスを始め、全員がこれに加わり踊りまくった。(笑)4女のバビゥが“歯が抜けた”と口を開けた。皆で大笑いした。全員がビーチに出た。ルーペンスは抜けた歯を砂に埋め、バビゥに見せた。
ビーチに出て家族の集合写真を撮った。
〇ルーベンス不在間に不審電話があった。
TVニュース「人質になったスイス大使は解放された。交換条件として釈放された70人の政治犯はチリ「送られた」が流れる中で、ルーペンスに電話がかかって来た。メイドのゼゼが出ると相手は返事することなく切った。
会社で仕事中のルーペンスに小荷物が届いた。
家に戻り小荷物を改めるとヴェロカからのものだった。ルーベンスは家族を集め、ヴェロカが送って来たフルムを上映した。映画“欲望“で見た建物、海のないクリスマス、雪遊び、アイビーロードなどが写っていた。レノンが歩いた道路を歩いたという。
〇その翌日、ふたりの男が訪ねてきた。
エウニセが“新居の子供部屋にはクーラーを”と話すとルーベンスが“心配ない”と新築の家について話しているところに、友人のダラクから“明日の夕食をしたい”と電話があった。ルーベンスは「夕食のあと映画でもみるか」とエウニセを誘った。
その時、ふたりの男がメイドのゼゼに案内されて部屋に入って来た。男は「形式的な事情聴取だ、すぐに返す」と同行を求めた。
ルーペンスは着替え、そこに戻ってきたナルにネクタイをつけてもらい、エウニセに「スフレが楽しみだ」と言葉を残し、自分の赤い車に乗せられ、連行されて行った。
エウニセは子供に不安を抱かせないよう配慮し、男の監視を受けながら夫の帰りを待っていた。男は超心理学者でシュナイデルと名乗った。
掛かってくる電話にはエウニセが“夫は不在です”を対応した。エウニセが“夫はいつ戻る?”と聞くが“聞いても無駄だ”と断られた。

突然、“エウニセとエリアナに質問がある”と車で連行された。子供たちのことはメイドに任せ家を出た。途中で頭巾を被らされ、どこに着いたかは分からなかった。
〇エウニセに対する尋問が始った。
「バイパァは共産主義者、1964年革命の妨害を企て国を出た。帰国し、今、なぜテロリストと関係を持つのか?」と聞かれた。エウニセは「議員を罷免され亡命したが、ブラジルに戻ってから政治に関わったことはない」と応えた。隣室から呻き声が聞こえる。
「家に出入りを監視していた。この中で知っている人はいるか?」と写真集を見せられる。エウニセは“いない”を答えると「家に帰えれるよう努力している、ロンドンの娘さん」とヴェロカ逮捕を匂わせる。エウニセは耐えられなくなり、ルーベンスと娘たちの先生・マルタを認めた。“マルタが何故ここに載っているの?”と聞いた。「昨夜空港で逮捕した。逃げた反体制派の息子を支援していた」と説明し「彼女は手紙をルーベンスに渡した。ルーベンスはどうやってテロリストに渡した?」と聞かれた。「夫は無関係!」と答えると、尋問を終え手錠を掛けられ、独房に入れられた。
暗い部屋にベッドとトイレのみ。小さな窓から日が差し込む。
監視員に“何日目”と聞くが“名を名乗れ”と言われ、“エウニセ“と名乗ると尋問官の前に連れ出された。”もう一度だ“と写真集を見せられた。”エウニセ“と答え、知る限りの人を挙げた。”5日目だ“と言われ、独房に戻された。

エウニセは壁に爪で一日一日を刻み過ごした。こうしなければ経過日数が分からなくなってきた。隣の独房から女性の悲鳴が聞こえる。強烈な不安、孤独に苦しむ。
監視員に起こされ名前を聞かれる。爪で日にちを刻む毎日が続いた。
夜間起こされ、自宅に送り届けられた。
子供たちは眠っていた。風呂で身体を洗い、寝た。目覚めるとエリアナが横にいた。
エリアナは“いろいろ聞かれたが知らないと答えた”という。「パパは?」と聞くと「見なかった。“新聞には逃げた”と書かれているが、ソノ弁護士は“嘘だ”と言っている」と話した。
〇エウニセによる夫ルーペンス探しが始った
エウニセはソノ弁護士を訪ねた。ナルの誕生会に参加したガスハ、ラウルたちが集り、ルーベンス救出策を論議した。ソノ弁護士は「新聞には“連邦警察の車で元議員を救出”とあるが救出は嘘で“逮捕された”ことは否定できない」という。“そのうち帰ってくる”という意見も出たが、元議員の行方なら“NYタイムスやル・モンド誌に載せて政権に圧力をかけるのがよい”ということに決まった、しかし、逮捕されたという裏付け証拠が必要だった。エウニセは軍収容所でルーペンスの車を見たことを証拠にすることにした。
エウニセは家の戻りルーベンスの衣服の整理を始めた。ナルがこれを見ていた。
エウニセはソノ弁護と軍収容所を訪ねた。
エウニセは看守兵に“ルーペンスに渡して”と衣服と糖尿病薬を渡した。看守兵は“ルーペンスはいない。連邦警察に聞け”と受け取らなかった。車のキーが返還されたので、受領証明を発行してもらった。“ここにいた”という唯一の証明になると思った。ソノ弁護士の指示で軍ではなく裁判所に人身保護令状を請求することにした。ソノ弁護士によると申請の書き方はギリシャ語を読むより難しいと言われた。エウニセにとって後に弁護士になる動機になった。
エウニセは学校に子供を迎えに行き、マルタ先生に会って証言をお願いした。
マルタ先生の態度は素気ないものだった。先生は「軍施設で会って手紙の受取人が分かった。頭巾を被らされていたから輸送先は分からない。この問題には関りたくない」と証人になることを拒否した。
学校から戻り車の中で、子供たちに外出禁止を命じた。
子供たちが“パパはどこ?2週間も」という。エウニセは2週間拘置されていたことになる。車に乗るとエウニセはバックミラーで追随車の有無は監視するようになっていた。子供には外出禁止を命じた。ラシオから”スイス大使誘拐者の追跡は・・・“が流れるが聞くきにもならずスイッチを切った。
家に戻ると、軍に監視されていることが分かった。
犬のピンパォンが激しく哭く。監視員がやってきたことを告げていた。ゼゼが“数日まえから監視している”と言った。ゼゼから給与の支払いを求められ、銀行から金を引き出そうとするがルーペンスのサインがとれないと拒否された。金銭支払いが出来なくなっていた。
エウニセはルーペンスの会社に“電話”して、夫の隠された行動を確認した。
“ルーペンスはガウスやラウルらと国外の新聞社に連絡して隠れる場所を提供、手紙を家族に届けたりしていた。武力支援には関与していない、特にルーベンスは“と語ってくれた。ルーペンスはエウニセや家族の安全を考え、何も話さなかったことが分かった。
電話を終えるとピンパォンの悲鳴が聞こえた。
エウニセは家を飛び出しピンパォンが轢かれたことを確認、犯人を追った。犯人は監視員だった。激しく抗議した。
ピンパォンを埋葬していると、ナルが“パパとママ、エリアナのことを学校で聞かれた。言葉を失った、心配でたまらない”と言った。エウニセがナルに手を挙げた!もう限界だった!エウニセと家族にとってロンドンからのヴェロカの手紙だけが光だった。
エウニセは上級軍事裁判所に人身保護令状を要請した。
夜、密かにマルタが「ルーベンスは軍施設にいた。声が聞こえた。移送される前に水を頼む声が聞こえた」と書いたメモをドアに挟んで去った。
ラウルが訪ねてきて “訴え続ける”がルーベンス釈放の唯一の方法だと勧めた。
ラウルは“戦闘で死んだと大統領言った、これでは記事にならない。公式に認められてないからダメだ。裁判所に要求しても返事はない。それよりも何も知らないふりをして釈放を要求し続ける。君には仲間がいる”と勧めた。
〇エウニセは“サンパウロに移住し、”ルーペンスの釈放を訴え続ける”と決めた。
朝起きるとヘリの飛行音が耳に入る。この音に耐えられない。エウニセは家族を守ることを最優先にした。新宅用地を売ることにした。権利書がないのでどうなるかと思っていたが、上手く知人が引き取ってくれ、大金を手に入れた。
ロンドンからヴェロカが帰国した。家族が揃い、去ることになった家の前で笑って、家族写真を撮った。

移住に当たり、エウニセは外国記者のインタヴューに応じた。
「国家の許しがたい行為が偽りの報道で封印されてきました。軍人が犯した重罪を組織的に隠ぺいしようと仕組まれていた」と話した。
食事時、サンパウロ引越しを明かした。マルセロには友達との悲しい別れになった。家を去る一部始終をヴェロカがカメラに納めた。
〇1996年、エウニセは弁護士となり、先住民の人権擁護に献身していた。
エウニセは夫ルーペンスの釈放を叫び続け、48歳で法学位を取った。アマゾン先住民の土地を守るための公演中に電話が入った。エウニセは事故で身障者となったが今では人気作家のマルセロそしてバビゥと一緒に裁判所に赴き、ルーベンスの死亡証明書を受け取った。三人でこれを見て微笑み、マスコミに“死亡証明書を渡され安心した”と答えた。エウニセには司法制度が働く社会になったことが嬉しかった。
マスコミのインタヴューに”強制失踪は最も残酷な行為、家族や友人に永遠の苦しみを与える“と語った。そして政府に”遺族に対する補償が必要です。何よりも重要なのは軍事政権の犯罪を明らかにして裁くこと。そうしないと同じ過ちが繰り返される“と釘を刺した。
エウニセはこれまで集めたルーペンス失踪事件に関する資料ファイルに死亡証明書を加えた。ヴェロカが撮ったフルムを見ながら、自伝を書くことを考えていた。
〇2014年、サンパウロに家族が集った。
子供たちは昔の写真を見て懐かしがる。“エウニセのレシピ”が懐かしく欲しいと言い出す。エウニセ(エフェルナンダ・モンテネグロ)は認知症を患い聞こえるのかそうでないのか無表情。全員で部屋の外に出て写真を撮った。
部屋に戻ると「反体制派に対して多くの犯罪が行われてきました。真相究明委員会は1200人以上の軍人と被害者から証言を集めています。拷問と殺人が組織的に続けられその犠牲者は2万人以上今も数百人が行方不明。報告はによると230か所以上でこの犯罪が行われました。何人か軍事政権に対する抵抗運動の象徴になりました。記者のヴラジミール・エルゾーギ、学生のスチュアート・エンジェル、ルーペンス・バイパァ議員」とニュースが流れる。ルーペンスの名が出た時、エウニセの表情が動いた。
エウニセは2018年、89歳でこの世を去りました。
まとめ:
軍事政権下、軍による拉致事件を取り扱った作品ですが暴力シーンはほとんどない。見えざる恐怖を伝える。
エウニセは夫・ルーペンスが何故拉致されたか、死んでいるのか生きているのかと明るいブラジルの風土の中で精神的に追い詰められていく。子供たちにその影響が出始める。エウニセは子供を守るためにサンパウロに移住し、弁護士となりルーペンスの安全を要求し続け、死亡確認書を受け取り“微笑む”という結末。
国家権力で日常が壊されていく恐怖、それに屈しないエウニセの愛、“ブラジルに自由を”と生きる様がしっかり描かれていました。
冒頭のバイパァ家族の描き方がすばらしい、
軍事政権下にあってもバイパァ家族は生きいきと生きていた描き方がすばらしいから、一段とルーペンスが失踪したことの不安や殺害されたことの怒りが生まれ軍政権の非民主性が浮き彫りになりました。
ヘリの音、スイス大使の誘拐ニュース、犬ピンパォンの登場、ヴェロカへの軍臨検、OABカード、親友ダルヴァのスイス移住、ガスパからの謎電話とこれら一連の出来事がルーペンス連行へと繋がるプロットがすばらしかった。美しい風景、カメラアングル、音楽で綴られドキュメンタリーでないエンタメ作品として見せる作品になっている。
エウニセが軍収容所で受けた尋問の怖さ!
全く身体的は危害は加えられない。独房で眠らせず、記憶混乱と孤独の中で自白を強要する。壁に爪で日にちの痕跡を残すシーン、何の罪もないのに無言で責められる尋問の怖さ。
ルーペンス失踪して25年後、エウニセがルーペンスの死亡証明書を受けとり微笑むシーン、訴え続け軍事政権に勝利し、“人権が守られる”希望を見出した。
ラストシーン、認知症のエウニセの表情がルーペンスのニュースで動いた。
エウニセは15年間認知症を患い、子供たちが問いかけにもほとんど話せず表情に変化はないがTVで語られる夫ルーペンスの名が耳に入って来て表情が動いた。“アイム・スティル・ヒア”とこの事件を過去のものにしないぞと厳しい姿を見せたと解釈しました。
これをフェルナンダ・トーレスと母のナンダ・モンテネグロの親子2代で描かれるから感動的で、またひとことも話さないナンダ・モンテネグロお演技がすばらしかった。
人間、自由を失ったら未来はない。ここで描かれる教訓を忘れてはならない!まさに現在の日本政治社会下で問われるテーマでした。
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