以下の内容はhttps://matusima745.hatenablog.com/entry/2025/11/03/111946より取得しました。


「わたしのお母さん」(2023)母さんは私が好きではなかったんだ!

井上真央が主演を務め、互いの気持ちのすれ違いに葛藤する娘と母の複雑な感情をつづった人間ドラマ

評判がよくない作品。(笑)井上真央さん主演ということで観ることにしました。

仲の良くなかった長女夫婦のところに、ボヤ火事で仕方なくやってきた母親。この母と娘・夕子のイザコザを描き、夕子にとって“母親とは何なのか”を考えさせる物語

夕子が考えるシーン(沈黙)がやたら長い。とてもセリフが少ない作品になっています。観る人に夕子の気持ちを考えさせるためだと思います。夕子は口数の少ない、対人ベタで融通の利かない人だから、この演出は夕子に合わせたものなのだと思いますが、私には“間延び”でした。(笑)

夕子と母親の関係は幼いころの夕子の母親に抱いた感情(トラウマ)が原因で、ふたりが会うとこれが増幅する。しかし、夫や成長した妹が見る母親像に触れ、母親が亡くなったラストシーンで見せる夕子の表情に“そう言うことだよな”と夕子がひとつ大人になった姿を見る作品でした

夕子役の井上真央さん。おそらく夕子とは別の性格、こういう経験をしたことはなかったと思いますが、夕子の性格がよく出た自然な演技で良かったと思います。

監督:杉田真一、脚本:杉田真一 松井香奈撮影:鈴木周一郎、編集:早野亮、音楽:稲岡真吾。

出演者井上真央石田えり阿部純子笠松将橋本一郎、ぎぃ子、他。

物語は

3人姉弟の長女で現在は夫(橋本一郎と2人で暮らしている夕子(井上真央は、母の寛子(石田えりと一時的に同居することに。寛子は明るく社交的な性格だったが、夕子はそんな母にずっと苦手意識を抱えていた。不安の中で同居生活を始めた夕子は、昔と変わらない母の言動にストレスを募らせていく。そしてある日、母娘の関係を揺るがす出来事が起こる。(映画COMより)


www.youtube.com

あらすじ&感想

〇母親・寛子の不注意で出火、家族はビジネスホテルで過ごすことになった

寛子は自宅で息子・勝夫婦と暮らしている。この日、コーラス同好会に参加、その後頼まれて隣家の子供の世話をして、ちょっと疲れた中で天婦羅料理をしていた。そこに来客があって、天婦羅鍋から出火、消防車が駆けつける騒ぎになった。その夜、寛子は勝夫婦とビジネスホテルで過ごした。

寛子は陽気でおしゃべり、社交的で近所つい合いもいい人のようです

〇寛子は迷った末に、長女・夕子夫婦の集合アパートを尋ねた

夕子は会社員の夫・信次とふたり暮らし。スーパーに勤めている。朝、夕子は夫を送り出して、洗濯・風呂掃除を終えたところに寛子から電話が入るが切れる。車で出勤中に電話が入った。寛子は“夕子に世話になろうかどうしようか”と迷った。夕子は駅に迎えに行った。車の中で「今日は会えないかと思った」と話す。この親子、かなりの感情の行き違いがあるようです。

〇集合アパートで夕子と寛子の生活が始った

寛子は隣家に「少しの間、お世話になります」と挨拶廻りをした。子供に会えば愛想よく挨拶する。(笑)

夫が帰ってきて3人でお寿司を食べた。信次が「美味しかった。夕子はダメです」という。寛子は「知らなかった」と驚く。子供の嗜好を知らない母親というのもおかしな親子です。

夜、夕子は先に寛子に風呂を勧めた。その後、夕子が風呂に入り、バスの中で歯磨。寛子は履物を下駄箱に収め、歯磨きをして寝化粧をする。寛子は几帳面な人のようです。

朝、寛子が「今日の予定は?」と聞くが、夕子は返事をしない。寛子が「スーパー?」と聞いた。

これまでのエピソードから夕子と寛子の性格は真逆かもしれない

母親に一室与えたことで、夕子夫婦の部屋が荷物で埋まった。夕子は“考える”。この間が長い。母はいつまで居る気なの?ではないでしょうか。

弟・勝(笠松将)から寛子の荷物が宅急便で送られてきた。

夕子はス-パーに出勤

休憩時間、夕子はタバコを吸う。寛子はこれを嫌がるらしい。職場仲間から“社員旅行が海外になる”と聞かされ、夕子は否定した。

〇妹の晶子が訪ねてきて、母が家を出たことに驚く。

晶子(阿部純子が勝から送られてきた荷物を見て驚く。夕子は「母は知らなかったみたい」と答えた。晶子は「自分の家だし、ボヤだから来る必要ない。言いたいことがあったらはっきり言ったほうが良い。お母さんが嫌いなのはそういうところよ」と夕子にアドバイスした。

晶子の性格は母親似でしっかり意見を言い、母と上手くいっているらしい

アパートの下にある遊び場で子供と遊ぶ寛子を見た晶子は「すぐ番長になる。昔からわざとらしい」と言う。(笑)夕子はこの言葉で、幼いとき見た母が父を病気で亡くしたときの母の泣き姿を見たこと。葬儀のとき母に「おかあさん!」と声をかけたが返事してくれなかったことを思い出した。これ以来、三人で散歩に出ても母と晶子な仲良く歩くが夕子はその後を追うようになった。

〇夕子は母の寛子、妹の晶子と家族旅行に出た

植物園、海岸の散歩、温泉などの旅。晶子は気が利く子でアイスクリームを買ってもてなす。三人の写真を幾つも撮った。

晶子が「お酒が飲めないのに酔っ払って帰ったことを覚えている?」と夕子に聞いた。夕子が「覚えてない」と答えると「私は覚えていて思い出す。女ひとりで三人を育てた凄い女性よ」と話した。これを聞いた夕子は母が勤めから帰って、晶子を抱く姿を思いだした。

夕子が女手ひとつで三人を育てた“母の苦労を思い出せない”のが夕子と母の関係が上手く行かなくなったポイントだと思う

古い街の探索。夕子は黄色いマフラーを買おうとしたら、寛子が「あなたには似合わない、これ!」と赤いマフラーを渡した。そして「お隣におみやげを買いなさい。いつも自分のことばかりだから」と注意した。夕子は自分の好きな黄色いマフラーを買い、隣家と会社の友達にお土産を買った。

カフェに立ち寄ると、子供連れの隣席の人から「娘さん?」と声を掛けられ、寛子は「まだです。妹は未婚です」と応えた。晶子は席を外した。寛子は「いつまでふらふらしているのかな、姉から言いなさい」と夕子に注意した。(笑)

夕子は寛子に言葉で反発することなく、上手くやっている。母の言葉は酷いが、慣れ親しんでおれば気にもならないが、夕子にはきつ過ぎる。晶子は上手くやっている。

海岸の散歩。寛子と晶子が歩く、かなり遅れて夕子が歩く。夕子はふたりの姿をみて、幼い頃、寝ている母の顔に触れようとして嫌がられたことを想い出していた。母は疲れて寝ていて無意識にとった行動で、夕子が嫌いだからではなかったと思う。こういうことが積み上って、夕子は母を憎むようになったと思う。夕子は長女で甘えたり、泣いたり出来ない子だったのかな

旅から戻って、夕子は寛子におみやげに鈴を送った。寛子は“可愛いね“と喜んだ。そしてスーパーの仲間にもお土産をプレゼントして喜ばれた。

〇夕子、夫から母に対する態度で注意を受けた。

寛子がスーパーを訪れ買い物をして夕子の働ぶりを見た。寛子は夕子夫婦のために夕食を作った。帰宅し信次は喜んで食べていた。そこに遅れて夕子が帰り、料理が気に入らないと二階に上がった。その後、夕子は外出して橋に上で佇み、考え事をしていた。信次に呼び戻されアパートに戻った。信次は「お母さんの前だと、お母さんといろいろあったから、居ないことを俺に言ってくれ。いいお母さんだ、大切にしないと」と夕子に注意した。夕子は“そうだね”と受け入れた。朝、夕子は母に謝った。

〇スーパー店の送別会。夕子は酔っ払って帰宅し、母親と喧嘩になった

送別会で夕子は薦められるより自分で飲んだ。母に対する鬱憤晴らしがあったかもしれない。その後カラオケで楽しんだ。足元がおかしいので店長(宇野祥平が“送る”とエスコートした。エレベーターの前でもたつき店長からキスされそうになった。夕子は店長をぶって、一人で帰宅した。

夕子を迎えた寛子は「こんな夜更けまで何をしていたの?座りなさい」と説教が始った。「言い訳を聞きたくない。母を誤魔化して、放ったらかし恥をかかせないで。自分のことばかり考えて、育て方を間違えた」と叱った。

朝、夕子は病院に向かった。

病院に着くと、勝夫婦が待っていて「遅いよ!」と言った。遺体安置所では母に会った。

昨夜、喧嘩の後、母は「分かりました結構です。母さん邪魔でしょう。悲しい、一生懸命育てたのに」と言って出てアパートを行った。夜道を歩く母の姿をみた。自宅に帰るものだと思って引き留めなかったことを考えていた。

〇母・晶子の葬儀

母の家で行うことにした。遺影写真は夕子が撮った写真を使うことになった。葬儀には沢山の人が集まり、勝が挨拶した。火葬場で夕子はタバコを吸った。

実家に戻り、食事会。妹の晶子が「母さんの味にならない」と吸い物の味つけに苦労していた。皆さん、笑いながら食事をしていた。夕子は悔みの電話に出た。母を悪くいう人はいない。

夕子は母の寝室で寝ることにした。母の口紅を母のように濃く塗った。母さんは私が好きではなかったんだと涙が出てきた。

まとめ:

母親とどう付き合うか、特に若い人に贈るメッセージのある作品ではないでしょうか

母と上手くいかない人は結構いるのかな、私には経験がないので、特に女性の感情は分からない。“うまく書けたかな”と危惧しています。

上手くいかないのは夕子の“幼いころ母親に可愛がられなかった”という記憶。

今でもその記憶で生きている。幼いころ母親が三人の子を育てる苦労を理解できなかったことに起因していると思う

母は酒が飲めないのにお付き合いに必要で飲んで酔っ払って、辛くあたることがあった。夕子が寂しくなって母に甘えたいが、母はおめかして外出してしまうという母の記憶。夕子は母の気持ちが考えられないで“母に捨てられた”と思ってしまった。葬儀で母を悪くいう人はいなかった。母の口紅で化粧して、母のベッドで泣くシーン、母親は居なくなってみて、すこし母が理解できたのではないでしょうか。

そして夕子と母・寛子の性格は真反対であったこと

母親は陽気で社交的、思ったことを口にする。一方、夕子は静かで無口、おっとりしている。寛子の言葉のひどすぎる。看過できないものもある。親はいつまでも子供だと思っているから、こんな言葉も出る。妹・晶子は母の気質を引き継いだように明るく、母に意見を言う。夕子は口数お少ない人で母に小言を言われるのが嫌いだった。妹を通して、一緒にした旅を通して、すこしずつ母の気持ちが分かって来た。

石田えりさんと井上真央さんの親子演技がよかった

母親の石田えりさん。意地悪母さんというイマージでなく、強いけれどもどこかにこの子のために言うという愛が見える演技がいい。これを高畑淳子さんに演じさせたらイメージはがらりと変わります。(笑)

娘の井上真央さん。大人しいけれども意思の硬さが見え、少しづつ妹や夫の意見を聞き変化していく演技はとても良かった。

とても地味な作品で、間延びするところもありますが、母親とどう向き合うかヒントになる作品でした

               ***




以上の内容はhttps://matusima745.hatenablog.com/entry/2025/11/03/111946より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14