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「宝島」(2025)混乱の戦後を生き抜いた沖縄人の生き様を圧倒的な映像で伝え、未来に繋げる物語!

 

終戦間もない時期から本土復帰まで、いや未だ続いている、沖縄人の苦難を描いた物語。沖縄の人にはお世話になっていますので、さらに深くこのことが理解できればと期待していました。

敗戦直後食う物もない中で、米軍から物資を盗み住民に安く売り感謝された少年義賊グループ“戦果アギヤー”。そこには伝説的なリーダーがいた。ある作戦でリーダーが行方不明。沖縄の苦難の歴史の中で、憧れのリーダーの行方を追い求める刑事、教師、ヤクザに成長した3人の仲間の生き様が描かれる。

この時代の沖縄が圧倒的な映像でリアルに描かれ、人を騙そうが、殺そうが決して己のためではなく沖縄のために生きる生き方に感動させられます。日本人であるとはどういうことかを教えられた気分です。

リーダーが米軍基地から盗んだ宝ものとは

ミステリーで面白い。最後に答えを知って、世界で一番大切なものは何かがわかります。

原作:第160回直木賞を受賞した真藤順丈の同名小説。未読です

監督:「るろうの剣心」シリーズの大友啓史、脚本:高田亮 大友啓史 大浦光太、撮影:相馬大輔、編集:早野亮、音楽:佐藤直紀

出演者妻夫木聡広瀬すず窪田正孝永山瑛太塚本晋也中村蒼瀧内公美、栄莉弥、尚玄ピエール瀧、岸木幡竜、奥野、瑛太村田秀亮、デリ、ック・ドーバー

物語は

1952、米軍統治下の沖縄。米軍基地を襲撃して物資を奪い、困窮する住民らに分け与える「戦果アギヤー」と呼ばれる若者たちがいた。そんな戦果アギヤーとして、いつか「でっかい戦果」をあげることを夢見るグスク(妻夫木聡ヤマコ(広瀬すず)レイ(窪田正孝の幼なじみの若者3人と、彼らにとって英雄的存在であるリーダー格のオン(永山瑛太。しかしある夜の襲撃で“予定外の戦果”を手に入れたオンは、そのまま消息を絶ってしまう。残された3人はオンの影を追いながら生き、やがてグスクは刑事に、ヤマコは教師に、そしてレイはヤクザになり、それぞれの道を歩んでいくが、アメリカに支配され、本土からも見捨てられた環境で、思い通りにならない現実にやり場のない怒りを募らせていく。そして、オンが基地から持ち出した“何か”を追い、米軍も動き出す。


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あらすじ&感想(ねたばれあり:注意)

冒頭、盗んだ物資を米軍車両に積み込み、米軍に追われ滑走路を走るカーチェイス。ぶっ飛んだすばらしい映像から魅せてくれます。

〇1952年、リーダー・オンが行方不明になった

数々の功績を上げた“戦果アギヤー”。大きな戦果を期待して密貿易団クブラのリーダー謝花(奥野瑛大)と手を組み基地に潜入した。大量の武器を盗み出すことだった。これには米軍の反応も早くしつこい追跡を受けた。密林に逃げ込み身を隠したが、レイは米軍に捕まり、オンは行方不明、グスクのみが脱出できた。基地の外柵で彼らの帰りを待つヤマコは戻って来ないオンに泣いた。

オンの盗みの哲学は「デカい戦果を掴まないとこの島は滅ぶ、米軍倉庫は宝に山だ」だった。夢は「学校を作る」。ヤマコは彼の恋人で「一番の宝物」「学校の先生になれ!」と命じられていた。彼らはみんな孤児だった。

〇1958年、グスクは刑事となり、米軍人による殺人事件を追っていた。

川に投げ捨てられた被害者照屋サキ。グスクは相棒の徳尚(塚本晋也)とこの事件を追っていた。グスクは「犯人を捕まえてもMP(米軍の憲兵)がくれば尋問できない」と不平をこぼす。徳尚が「そう言うな」と諭し捜査を続けていた。

この事件を追いながらオンの行方を追っていた

闇市場で子供たちから“見た者はいないか”と聞く。ガマを調査しているとき、老人から「車でやってきたものがいた」と聞き、あるガマを探った。白骨化した遺体がゴロゴロある、グスクは後退りした。悪臭がキツイ。手がかりは掴めなかった。

サキの犯人捜査の中で米軍情報員と接触、オン発見のため協力することにした

この日、グスクと徳尚は目を付けていた米兵をバーの前で張っていた。女性と出てきた米兵は車のトランクをあけ白骨遺骨を自慢げに見せる。当時米兵は本国に持ち帰っていたらしい。グスクはこの兵隊を殴りつけ、サキの写真を示し“殺したか”と責めていた。そこにMPと情報員アーヴィン(デリック・ドーバー)が現れ、グスクは手錠を掛けられ米軍クラブに連れ込まれた。

アーヴィンはグスクの犯人逮捕実績の良さに目をつけ、オンの情報を渡す代わりに米軍捜査に協力して欲しいというものだった。オン発見のためとグスクはスパイ役を引き受けた

ヤマコはバーでアルバイトしながら教員資格の勉強をしていた

ゴザの繁華街にあるバー、Aサインバー“ヌジュミ”で働いていた。テバナ(滝内公美)が経営する店だった。レイはヤクサになってヤマコを守っていた。レイの仕事は米兵の暴力からホステスを守ること。

レイは米軍に捕らえられ刑務所に入ったが、兄オンの居場所を確かめたいと暴行事件を起こし大人の刑務所に入ったという。しかし情報は何も得られなかった。

この頃、覆面の男たちによる女性づれの米兵に暴力を働く事件が多発した

レイが親分(ピエール瀧)から「しっかり見張れ!」と叱責された。レイは覆面男と俺のやっていることのどちらが正しいのかと反芻した。レイは覆面の男たちのグループに加わることにした。覆面の男に会ってみると刑務所で一緒だった民族運動家タイラ(尚玄)だった

ヤマコは教員試験に受かり小学校の先生として教壇にたつことになった

やっとオンの希望を叶えられたと喜んでいた。

グスクは謝花が刑務所の治療施設に居ることを知り訪ねた

謝花は結核を患い、会話も難しい状況だった。そこで聞き出したのは「オンは予定の無い戦果があった」と言った。この言葉の謎がグスコには解けなかった。

〇1959年6月30日、ヤマコが勤務する小学校に米軍戦闘機が墜落した

丁度給食時だった。子供たちが外を見て騒ぐ。米軍戦闘機が迫っていた。

グスコも勤務中、戦闘機の異常行動を見て宮浦小学校に駆け付けた。ヤマコが生徒を抱いて焼ける校舎から脱出したところだった。ヤマコは「トンちゃんを探す」と言うが、グスコが抱き締めて止めた。ヤマコは泣き崩れた。燃える建物、機体の飛散などリアルですばらしい。

憔悴したヤマコに花売りの少年ウタがサーターアンダギーを渡した。ヤマコはウタにとこか惹かれるところがあった。

死者は子供たち17名、全体の被害者は210名だと言われている。米軍は「非常事態の発生でパイロットは脱出しか方法がなかった」と発表した

〇1960年、本土復帰運動が始まった

ヤマコは積極的に運動に参加していた。覆面男たちの活動も激化していった。これに伴いヤクザとの抗争も激化していった。レイも激しくヤクザ組から攻撃されていた。

活動中のヤマコのところに久しぶりにレイが顔を出して「ヤマトがひとり占めするだけだ!こちらには回ってこない」と運動を批判した。ヤマコは「入れ知恵?頑張ろう!」と返した。

グスクはアーヴィンの紹介で米軍高官に会った

グスコは「もっと情報が欲しい」と求めたが、受け入れられずまずい関係になった。通訳の小松(中村蒼)から「あなたはアギヤーのリーダーを探している。危険な状態になっている。リーダーはいなくなた」と知らされた。グスクはヤマコに教えてやらねばと思った。

その日、ヤマコたちが世話になっているお婆ちゃんの49日法要があった。グスクも参加していた。お婆ちゃんの墓送りの途中、「一緒に暮らさないか」と言ったが返事がはなった。

レイは石垣島老人からオンがここで働いていたことを知り、浜でオンの首飾りを拾った

夜、レイはバー“ヌジュミ”を訪れ、ヤクザの辺土名(村田秀亮)を刺し殺した。その返り血を浴びたままヤマコの家を訪ねた。

このときグスクもヤマコを訪ねたが来客があるようで「いろいろ言っていたけどヤマコと一緒にいたい」と声を掛けて引返した。

レイは自分の首にナイフを当て、「俺を好きになれ!」とヤマコに迫った。ヤマコは「同じ匂いがする。私を抱いてもいいが、オンちゃんに抱かれたい」と断った。レイは「俺がこれからやることを見ておれ!」とオンの首飾りを投げた。ヤマコは泣いた!

〇グスクがCIAに囚われ尋問された

グスクはCIAのダニー岸(岸木幡竜)から「お前の仲間はどこにいるか?何を企んでいる。武器を集めている」と酒を飲まされ厳しく尋問された。「平和のためだから吐け!」と尋問されるが「アメリカの平和のためか」と黙示した。「オンは島のどこかで生きている」と言われ、消えてゆく記憶の中でオンに会っている夢を見た。

グスクは解放されバー“ヌジュミ”を訪ねた

客はいなかった。チバナから話を聞き、レイが辺土名を刺した跡を見た。そのあとヤマコを訪ねた。ヤマコは「オンはどこかの島に隠れている」と話すと「レイが来て、オンの死を告げ、首飾りを置いて帰った」と答えた。グスクはダニー岸の尋問時夢の中で会ったオンはそういうことだったかと理解した。

〇1967年、ベトナム戦争始まり沖縄基地が活気づいてきた

ウタ(栄莉弥)は“父に会えないか?”と嘉手納基地の中を見つめていた。

不可思議な荷物がいろいろなところに届くようになった

毒ガスマスクだった。ヤマコに届いたものには“ただいま!静観の印だ”とメモが添えられていた。アメリカが基地の中に毒ガスを持ち込んでいたことが明らかになった。グスクはアービングに会って事情を聴きたいと思った。

〇1969年、デモ会場のヤマコをアービングが訪ね、グスクに会いたいと伝えた

基地で働く女たちに箝口令が出たという。基地で何かが隠されているようだった。

ヤマコはウタがレイと一緒に行動していることに不安を感じていた。

沖縄は1972年本土返還されるが基地はそのまま」というニュースを見て、グスクは「見捨てられている」とがっかりした。

糸満市で人を跳ねた米兵が放置して帰ろうとするのを住民たちが取り囲み阻止するという事件が起きた。「住民たちとの間はぎぐしゃくしたが米兵は無罪」と軍事裁判結果が出た。

ゴザの街、グスクと徳尚はいつものようにパトロールしていた。ウタを見つけると逃げ出した。

グスクは「バー“ヌジュミ”に立ち寄ると、黒人兵から「極ガスが盗まれた、やべえよ」と話しかけられた。その夜、大事件が起こった

〇1970年12月20日、ゴザ暴動

未明、糸満市で起った事件と類似した事件が起きた。飲酒運転の米兵が日本人男性をはねた。これに気付いた住民は米兵を囲み、黄色いナンバープレートの車を叩いて威嚇した。そこに駆け付けたPMが拳銃を発砲した。グスクは不可思議な荷物、米軍の毒ガス基地搬入ニュース、CIAによる尋問から何かが起こると思っていた

 ダニー岸が現れ、グスクを車に誘い「やっぱり繋がっていたのか。何も起こらない、にらみ合いだけだ」と言った。グスクは「お前はアメリカの出先だったのか」と車を降りた。周辺の車から火の手が上がった。

住民が黄色ナンバー車を横転させ始めた。ダニー岸が「オンたちは捕まってない、基地から大事なものを奪った。それを探している。我々は平和のために働いている」とグスク協力するよう迫った。グスクは「沖縄には戦争が終っても一度も平和はない。もう限界だ、見届けるしかない」と応えた。

火災が発生!ダニー岸が「お前を捕らえていればこれは起きなかった」と言った。グスクは「アメリカは信用できない」と言い返した。

事態は収拾できない状況になっていた。車から外人を引きずり出して殴る事態に。

踊る人が出始め、グスクは“住民の勝利か”と思った。

米軍が出動、住民と対峙した

催涙ガスが撒かれる。投石で対抗する住民たち。ホステスたちが参加!チバナが車上に上がり「行け!行け!」と号令をかけていた。グスクは不思議な気分で笑った。横転する車が次々と炎を上げた!

照明弾の光の中で、グスクは米軍基地に突入するレイを見つけた

グスクとヤマコがこれを追った。レイはガスマスクを被っていた。レイは「新しい国を作る。首都が沖縄、総理はヤマコだ!本土に基地を作る」と喚く。驚いた!グスクは「そんなことで合意はとれん、潰されるぞ」と応じた。「武器を持てば勝てる!きれいごとではない」とレイが“VXガス”(サリンと同種の神経ガス)を見せる。グスクは「俺は諦めない!10年20年待てば、平和な世がある。人間はそんなに弱くはない。戦闘機の墜落が事故になるそんなヤバンなことを続ける人間でなない」と説得していた。

無茶苦茶な論争のように見えて、沖縄の苦しみが映画の流れから納得できた。VXガス容器から軍用ではない?理解不能でした。

米軍部隊が到着し、銃撃の準備を完了した。

グスクはその中にアービングがいるのを認めた。ウタは「あなた方が掛けた呪い!私の父はどこか?」と叫んだ。レイは「ここは誰の土地か?私の土地だ、追われることをしたか?ここで死んでもよい。あとを継ぐものが現れる」と叫んだ。銃弾が飛んできた。レイの身を守るウタに命中した

レイが「VXガスを撒く!」と言い出した

グスクは止め、アービングに「VXガスはここに置いて置くから、撃つな!」と交渉。アービングが了解した。レイはウタを背負い、ここから脱出、待機させておいた車でウタが望むヤラジ浜のガマに向かった。

〇ウタが求めるヤラジ浜のガマに着き、オンが盗んだ宝物が明かされた

ガマの入り口に人の白骨遺骨があった。布きれがあり、オンのものだった!

ウタは最期、父親のオンに会いたかったのだった。オンが隠し持っていた宝物はウタだった

グスクが謎を解き明かした

物取りで嘉手納基地に潜入した夜。もうひとり潜入者があった。出産まじかの妊婦だった。妊婦は父親たるべき兵士に会おうとするがその前に陣痛がきてひとり密林の中で出産。そこでオンと出会った。オンが臍の緒を切り出産させたが女性は亡くなった。

オンは赤ちゃんを抱き謝花に会い、密輸の本拠地“悪石島”に渡り、ここでクブラの人夫として働いていた。米軍の襲撃で、オンは小船でウタと共にこの島を脱出。漂着したのがヤラジ浜。ここでオンは亡くなり、ウタは孤児となり引き取られた。

浜でオンとウラを荼毘に伏した。ふたりの遺骨をひとつの骨壺に収めた。ヤマコは「いつまで苦しみが続くのかな」とグスクに聞くと「分からん!でもいつか消えると信じる。生きることだ」と応えた。グスクは浜辺でオンに出会った。オンは笑っていた。島の人たちはオンを偲び盛大な葬儀で見送った。

まとめ

オンはとっくに亡くなっていた

しかし彼は3人の胸の中に生きていた。三人は警官、先生、ヤクサ(革命家)となり、沖縄本土復帰に至る混乱期の沖縄でオンとともに沖縄のためにと生き続けた。コザ騒動。グスクは“こうなる”と思った。しかし、レイの暴走を「沖縄には未来がある」と止めた。これが沖縄の人たちの考え方、“辛抱強く耐えていること”を忘れてはいけない。

オン の“宝もの”は日米の絆になっていく混血の子(ウタ)だった。米軍が射殺した。これは大きなメッセージだと思う。

 

沖縄の戦後史。上手く再現されたと思います

ストーリーとアクションに生きるバイタリティを感じる映像だった!出演者の演技、エキストラの皆さん、そしてスタッフの皆さんの決して忘れることのない熱量を感じました。(ストーリーが絵に比して雑ではあるが・・・)

大友監督にはドラマ「ちゅらさん」に始まって、これで沖縄の戦後史を描き終えたことになります。すばらしい仕事っぷりでした。

沖縄の人には常日頃感謝しています。この作品でさらにその感が強くなったように思います。

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