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「きみの色」(2024)悩み多き思秋期!お友達を持ちなさい!自分の色が分かるよ!

 

映画「聲の形」(2016)の山田尚子監督が、思春期の少女たちが向き合う自立と葛藤、恋模様を、絵画のような美しい映像でつづったオリジナルアニメーション映画。脚本が「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」シリーズの吉田玲子さんとくると観ないわけにはいかない。 (笑)

「ベイビーわるきゅーれ」の髙石あかりさんが声優として出演、これも楽しみだった。

聲の形」に出てくる×印の子、ここでは色で区別される。思春期、未だ色がはっきりしない少女が音楽を通して人と交わることでどう変化するか。色彩の変化と音楽を楽しむ作品

思春期、自分は何も出来ないと悩むことが多い。しかし、一人じゃない、人と交わることで自分が分かって来る。このことを説くうつくしい物語だった

監督:山田尚子脚本:吉田玲子、作画監督小島崇史、音楽:牛尾憲輔主題歌Mr.Children、制作:サイエンスSARU。

声の出演者:鈴川紗由、髙石あかり木戸大聖、さくやす子、悠木碧寿美菜子戸田恵子新垣結衣

物語

全寮制のミッションスクールに通うトツ子は、うれしい色、楽しい色、穏やかな色など、幼いころから人が「色」として見える。そんなトツ子は、同じ学校に通っていた美しい色を放つ少女・きみ、街の片隅にある古書店で出会った音楽好きの少年・ルイの3人でバンドを組むことになる。離島の古い教会を練習場所に、それぞれ悩みを抱える3人は音楽によって心を通わせていき、いつしか友情とほのかな恋のような感情が芽生え始める。(映画COMより)


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あらすじ&感想

○変えることのできないものを受け入れる心について、神に祈るトツ子。

トツ子(鈴川紗由)はひとりで、学校の教会にやってきて、イエス様に「変えることのできないものについて、それを受け入れる心について教えてください」とお祈りする。トツ子はお祈りをしながら、バレーダンスの練習風景を思い出していた。

トツ子の伯母はバレー教室を営んでいる。トツ子は幼いころからここでバレーを学んできたが、踊るのが嫌になって止めた。叔母はそんなトツ子の心を糺すため全寮制のミッションスクールに預けた。

トツ子は「人が「色」として見える」という

色を認識する能力は人の進化する能力として獲得してきたと言われている。トツ子が見る色は「脳が検知する物理的な色」とは違う「心の色」。

トツ子はきれいな色を感じるととても胸が騒ぐが、自分の色が見えるならどんな色かと、自分の色を探している。

○作永きみとの出会い、

トツ子は学食で、廊下を歩いていて、心騒ぎするが誰か分からず「会えますように!」と祈っていた。体育の時間、ドッジボールの試合で顔にボールをぶつけられた相手で「大丈夫?」と声を掛けられた。それがきみ(髙石あかり)だった。青く、きれいな色だった。

きみの姿が突然消えた

先生に反抗したからとか男子と付き合ったからだとか、聖歌隊のコンサートが大丈夫かとか噂が流れた。学友に聞いても分からない。本屋さん見たという噂を聞いて町の本屋さんを探してみたが駄目だった。

教会で「神様、変えることの出来ないものについて、それを受け入れる心の平穏を与えてください」と祈っていたら、シシター日吉子(稲垣由衣)から「平穏の続きに、変えることの出来るものと出来ないものを区別する知恵を与えてくださいがあります、知っているでしょう」と注意を受けた。シシター日吉子は黄色に見えた。

トツ子が3人の子と同室で寮生活をしている。3人の子がポツンとしているトツ子を心配してくれる。

○きみが古本屋“しろねこ堂”でバイトをしていた。ここにトツ子とルイがやってきて、バンドを作ることになった

トツ子が町にやってきて猫に導かれ二階に上がると“しろねこ堂”という本屋さんがあった。中に入ると古書が一杯だった。ギターの音がする。近づくときみがギターを弾いていた。トツ子は書棚からピアノ教本を手にして受付台に行くと、きみから「あなたもギター、体育のときごめん!」と話しかけられた。

ルイ(木戸大聖も本屋さんに来て、きみの弾くギターに魅せられてきみに近づいてきた。ルイは緑色に見えた。ルイが「一緒にバンド作りませんか」と言う。トツ子が「何も出来ないのに」とびっくりした。きみが「バンドメンバー募集中なのでメンバーに入りませんか?」と誘った

○島の古い教会に集まり、バンドの練習が始まった

トツ子ときみは連絡船に乗り、ルイが住む島を尋ねた。練習場として使われてない教会が準備されていた。

ルイがテルミンで演奏する。緑色だった。トツ子はルイのテルミン演奏に感動した。きみがギターでルイの演奏に合わせた

休みには海岸で一緒にアイスクリームを食べた。トツ子はピアノが下手だが、来週には練習してくるときみに誓った。ずっと黄色い背景だった。

家に戻ったきみ。育ててもらっているお婆ちゃん(戸田恵子)に学校に行ってないことを打ち明けようとするが出来ない

トツ子は教会でお祈りした。「ルイ君は音が見えているのかな」とルイの色が見えた

次の週の練習、

○きみが自分たちで曲を作ることを提案し、歌作りが始まった。

トツ子は出来るかなと不安だったが、「出来るよ」とルイに励まされた。帰る時、ルイに元気がなかった。

帰りの連絡船の中で、きみが「お母さんに私たちのこと見られたくなかったのかな」と話した。トツ子は「私も見られるとまずい。うちの学校、男女交際禁止だから。部屋の子にはガールズバンドだといってある」と応えた。

トツ子は「曲をつくるなら、きみちゃんの音にしたい」と誓った。

トツ子はきみの音を探した。

理科の授業、プロジェクションマッピングによる天体の動き、図書館で太陽系の本を調べ、地球儀を廻してきみの音を探した。きれいでわくわくする音。私は見つけたと踊った。キーボードで音を探し、「青がきみちゃんの音かな・・」と曲を作った。

スマホで作った曲をきみに送った

きみがその曲をルイに送った。ルイは「もう出来たのか」と驚いた。離れていても一緒に歌が作れるすばらしさ。きみがトツ子に「とりあえずメロディーよりコード、トツ子も頑張って!」とメールした。

三人が島の教会に集まり、三人で作った曲を演奏した

しかし、ルイときみは好きなバンドやることに大きな悩みを抱えていた

ルイは母から家を継ぐ人だから勉強して欲しいと期待される。きみはお婆ちゃんに夏休みどうする、聖歌隊のこと聞かれて返事ができない。

きみが“しろねこ堂“で歌を作っていた。そこのルイが来た。

あかりの奥の世界

つくったのは君

あるくための道、みつからなくて

ただ この場所に

「明るい曲ではないよ」とルイに聞かせ、トツ子にも送ると約束をした。これはきみのルイへの愛の歌?

 トツ子は教会で「いい歌ができますように」と祈っていた

そこにシスター日吉子が現われ、「聖歌隊の歌ですか?」と問われ、「私の生活の歌です」と答えた。すると「美しい真実の歌ならそれは聖歌に聞こえます」という。「悲しかったり苦しかったことを歌うのも聖歌ですか?」と聞くと「それも聖歌です。受け入れることです。その歌があなたを守るのではないでしょうか」という。

 シスター日吉子が聖書の言葉を現実の問題に解いて聞かせるところが素晴らしい。

トツ子は思わず「私はバンド組んでいるんです」と告白した

寮では日光への修学旅行が話題になっていた。

きみはトツ子に「学校に行ってないことお婆ちゃん伝えてない、どこかに家出したい」と相談をもちこんだ。トツ子は寮の自分の部屋に匿うことを思いついた。

○トツ子はうまくきみを寮に匿い幸せ一杯の気分だったが、シスターに見つかった!

トツ子は仮病を使って修学旅行に参加しなかった。そしてうまくきみを部屋に導きいれた。ふたりは大喜び。ふたりでパーティー、そして一緒にベッドで眠った。しかし、見回りのシスターに見つかり校長から処罰を受けることになった。

トツ子は反省文を書くことと奉仕作業を命じられた。シスター日吉子の提言できみも罪を償うため奉仕作業をすることになった。

ルイも奉仕活動を始めゴミ捨て場で捨てられたキーボードを見つけ、教会に持ち帰り修理した。

トツ子がダンス教室を営む伯母を尋ねると「かばってあげる友達ができたのね、あなたもあの子たちのおうにくるくる回ったのよ」と励まされた。

きみが“しろねこ堂”で反省文を書いていると、そこにシスター日吉子が訪ねてきて、「心を軽くするように心の内を歌にしてみたら!ここに聖バレンタイン祭のチラシを置かせて!あなたもトツ子さんと出てみませんか?卒業生も参加できます。あなたは卒業生、あなたのタイミングで卒業したのです。他の生徒が楽しみにしています。お婆ちゃんに嘘ついた、そのことは罪にならない。あなたが思いあがったこと。その嘘はあなたをも傷つけた。私たちは何度も歩き治せます」と言って、きみを元気づけて帰って行った。清掃作業中にきみはトツ子と聖バレンタイン祭で歌うことを告げた。

シスター日吉子の言葉がすばらしい!

○久しぶりにトツ子ときみが島の旧教会にルイを訪ねた

ルイは曲を作り、テルミンで演奏していた。ふたりに会うと「奉仕活動ご苦労さま」と言い、「きみちゃんの曲にフレーズを足してみた、恥かしいけど」と演奏した。トツ子は曲を聞いて、ルイときみの色が見えた

冬、三人はジングルベルの曲が流れる島で本格的に練習を始めた。

○連絡船が欠航、三人は旧教会に泊まった

トツ子は寮の仲間に電話した。話を聞いたシスター日吉子は「あなたたちは合宿しているのです。あなたたちがそこにいることに意味があります。自分を責めないで!あとは私が考えます」と電話した。ルイが母に連絡して、一緒に泊まることにした。

ルイが「僕は大学に進学する。島で古くから続いている病院を継ぐことになっている。ここでバンド、音楽を作っていることを内緒にしている。塾に行くふりして楽器を集め、ここでこっそりやっていた。 “しろねこ堂”で、きみちゃんのギターを聞いて声を掛けてよかった」と話した。

きみは「あの時、声を出してよかった。おばあちゃんに育ててもらい大切にしてもらっているのに期待に応じようとせず、本当にいい子ではなく申し訳ないと逃げ出した」と応えた。これを見ていたトツ子は感激して「色が見える、澄んだ色!私は人を色でみる、秘密にしている」と声を上げた。ルイが聞く「どういう色?」に「ルイは緑、きみは青色」と応えた。するとルイが「僕たちは今、月と秘密を共有している」と言い、三人で「恰好いい」と笑った。

ラジオで天気予報を聞こうとするとジゼルの曲が流れてきた。トツ子は「バレーで習っていた曲、止めたけどこの曲で長踊るのが夢だった」と話すと、ルイは「少し弾けるかも」とテルミンを弾く。これに合わせてトツ子が踊った

トツ子はお礼のためシスター日吉子を訪ねた

「合宿はどうでしたか?」と聞かれ、トツ子は「変えられないものを受け入れ、変えられるものを変える勇気というものが少し分りました」と答えた。

きみはお婆ちゃんに「隠し事をしていて御免!」と謝った。また、ルイは母親に「心配かけてごめんなさい、音楽は好きだけど大学に行く」と謝り、「感謝祭で演奏するから見に来て欲しい」と誘った。

○聖バレンタイン祭

いよいよ三人の出番になった。きみが「トツ子は何色なの?」と聞く。トツ子は「分からない」と答えた。幕が上がった!

ロックの曲、音が凄くい。臨場感たっぷりの演奏。いきみはギターとヴォーカル、ルイはテルミン、トツ子はエレクトーンを一本指で演奏。曲はそれぞれが作った3曲。ラストはトツ子の曲でキーボードの演奏を止めて歌い、踊った。会場から大きな拍手を起こった。

トツ子は学校のお花畑の中をジゼルの曲をデルミンとピアノ、ギターの伴奏でくるくると回り踊って、青、緑、ピンクの色を見た。

○ルイが島を離れる日

桟橋でトツ子ときみが「楽しかった」とルイを見送った。するときみが突然、防波堤の先端まで走り出す!トツ子もきみを追って走った、その先端で「頑張れ!とルイを見送った。変えられないものを受け入れ、変えられるものを変える勇気というものが少し分りました」案

まとめ

人の色が分かるトツ子。自分の色は分からないというが、自分の色を見つけたでしょうか。ルイときみの色が分かったのは、ふたりが家庭の事情にかかわらず自分の好きな音楽、色を求めたこと。トツ子が聖バレンタイン祭で自分はダンスが好きだと思え、学園の庭で踊り、自分の色、ピンクの色を見つけた。

色はアイデンティティのメタファー。トツ子がルイやきみと交わることで、ひとりでは出来ない、“自分が好きなもの”を発見する物語でした。

トツ子はシスター日吉子の導きで、“変えられないものを受け入れ、変えられるものを変える勇気”が理解できるようになりました。思春期のもやもやした感情の中で“自分の人生は自分で掴め“ということが分かった。

ルイときみの曲を通しての淡い恋、トツ子のきみに寄せる恋心。この年齢の恋心が繊細に描かれていて、楽しく見せてもらいました。

作永きみの声を演じた髙石あかりさん。落ち着いた澄んだ声で、驚きました!

美しい画の物語。トツ子のもやもやした感情の色、ルイときみの澄んだ緑と青、シスター日吉子の黄色を背景として美しく描かれました。ルイときみのスタイルが抜群というのもおもしろい!

音楽はすばらしい。ラストの聖バレンタイン祭の3つの曲にそれぞれの個性を出しているのは見事でした。

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