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「博士と彼女のセオリー」(2014)ホーキング博士夫婦の絆!愛とか信頼を越えた無限の愛だった。

 

ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病を抱えながらも最先端の研究に励み、現代の宇宙論に多大な影響を与える車椅子の天才科学者スティーブン・ホーキング博士の半生と、博士を支え続ける妻ジェーンとの愛情を、ジェーンが記した自伝を原作に描いたもの。

 

博士存命中(2018年没)に映画化されており、ほぼ真実だと思って観ました。

 

博士の名前はよく耳にし、車椅子の姿も拝見しておりましたが、あまりのも高尚な学理でその内容は理解できない。この作品はその学理とともに博士の症状が悪化していく過程とその中でふたりが強く信頼しあっている姿、そしてその結末が描かれます。

 

博士の頭の中を宇宙のことしか考えないで済む環境を作り、専門家でもないのに自らがその代弁者になるというジェーンの献身を博士はどう答えたか。答えは博士が完全に声を失ったとき、夫人を自由に生きるよう解き放ったことに現れていると思う

単に愛情と信頼では言い尽くせないそんなものを越えた愛ではなかったかと思う。

 

学理はさっぱり分からなかったが博士を演じるエディ・レッドメインの演技がすばらしく博士の苦しみ喜びがしっかり表現され、アカデミー賞男優賞の演戯、見る価値があります。

 

監督:ジェームズ・マーシュ原作:ジェーン・ホーキング、脚本:アンソニー・マッカーテン、撮影:ブノワ・ドゥローム編集:ジンクス・ゴッドフリー、音楽ヨハン・ヨハンソン

 

出演者エディ・レッドメインフェリシティ・ジョーンズ、チャーリー・コックス、サイモン・マクバーニーデビッド・シューリス、ハリー・ロイド、クリスチャン・マッケイ、マキシン・ピーク。


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あらすじ&感想

〇スティーブンとジェーンの出会い

1963年、スティーブン(エディ・レッドメイン)がケンブリッジ大の大学院に入って2年目、大学のパーティーでふたりは出会った。当時、スティーブンは「変人で核兵器をやっている」と噂されていた。出会ったふたりはお互いにひと目惚だった。ジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)も変った子だったんでしょう。(笑)自己紹介でスティーブンは宇宙学専攻で知的無神論者だと紹介。ジェーンは言語学でフランス語とスペイン語専攻と紹介。スティーブンは「やりたいことはひとつの方程式で宇宙を証明する方程式を作ること」と話した。パーティーを終えて去る際、ジェーンは「方程式が見つかるよう祈っています」と電話番号を渡した。

 

その後、スティーブンはジェーンを自宅に招き父母に紹介した

父はオックスフォード大の教授。父はジェーンに色々質問し気に入ったようだった。ジェーンはスティーブンが神を信じないことが気がかりだった。スティーブンは「物理学者は神に惑わされないためだ」と説明した。

 

ティーブンはジェーンをメイボールパーティーに誘った

ティーブンは「踊らない」と言い、「女性のドレスより男性のシャツが白く光る、蛍光剤が紫外線を吸収する。星が生まれるときと死ぬときは紫外線を放出する。その紫外線の中で夜空をみあげたら、星の瞬きは消え失せる。目に見えるのは壮大な星の環状と節だけ」と花火を見た。ふたりはダンスより宇宙の話を楽しんだ

ジェーンが「初めに天と地があった。地には形がなく暗闇が大いなる水の上にあった。・・・」と話すと、スティーブンは気に入ったと手を取り、橋の上で踊った。

 

〇スティーブンはデニス・シアマ教授に師事し博士号取得を目指すことにした

シアマ教授(デビッド・シューリス)からスティーブンたち院生に博士取得を試すために10の難問が与えられた。

ティーブンはスマートボール、クロッケー、ボートで遊び、提出直前に電車時刻表の裏に書いた回答を提出。ところが10問中9問が正解という抜群の出来だった。シアマ教授は驚いた。

 

ティーブンは博士論文を書くため、シアマ教授からロジャー・ペロンズ教授(クリスチャン・マッケイ)の講義を聞くよう勧められた。(ペロンズは2020年ノーベル賞を受賞)

ペロン教授が説く講義は次のようなものだった。「太陽より3倍大きい星に何が起こるか?重力崩壊だ。大きな星は崩壊が持続しやがてブラックホールが構成される。時空の歪みが大きくてそこからは何も脱げだせない。光でさえ!星は収縮しどんどん密度を増して電子や亜原子粒子までもが小さな空間に押し込められる。最後に残るものは時空の特異点。空間と時間はそこで停止する」。

 

ティーブンはこの講義に興奮した

 

カフェでコーヒーに入れたミルクの溶け込み方を見ながらブラックホールに関するペンローズの理論を宇宙全体に応用したどうなるかと考え始めた。

 

ティーブンはジェーンを誘い、この方法論を話し始めた

アインシュタイン一般相対性理論が正しければ宇宙は膨張している。つまり時間を逆に戻せば宇宙は縮む。だから歴史を逆戻して時間の始まりそのものを解明してどうか?宇宙はどんどん小さくなって熱くなる。時計を戻すんだ」とジェーンに意見を聞く。これにジェーンは話に上手く合わせてぐるぐる踊る。(笑)

 

ティーブンはこの話をペンローズに持っていき「宇宙はブラックホールの爆発から始まった」と説明すると「この理論に発展させてくれ」と頼まれ、スティーブンは黒板に計算式を描き始めた。が、手の震えが止まらない異変を感じた

 

〇その帰り道、スティーブンは転倒、顔面を地表にぶつけた

医者が「運動ニューロンの欠陥。脳細胞が破壊し会話も歩くことも食事もできなくなり最後は自分の身体を動かすことはできなくなる。余命2年と診断された。ただし、頭脳には影響がないがそれを伝えることができない、残念だ」という。

 

病院に親友のブライアン(ハリー・ロイド)が訪ねてきて「論文は大学に答申しろ!」

と勧めるがスティーブンは「余命2年だ!」とこれを拒否。そこにジェーンが訪ねてきた。彼女はステーブンの運動能力を見るため「クロッケーをやって!やらないなら2度と来ない!」と話した。スティーブンはグランドで右足を引きずり、泣きながら球を追った。スティーブンは「放っておいてくれ余命2年だ」という。ジェーンは「研究しよう!愛している。できるだけ長く生きて!」と諭した。スティーブンは「全身がやられるんだ。何もわかってない」と拒否したが、「メガネが汚れている、この方がいい」と拭くジェーンの意志に任せた。スティーブンはジェーンによって生かされたと言えよう。

 

ジェーンはスティーブンの父にこのことを注げた。父は「現実の負担が君に掛かる。戦って勝てるものではない。その先は敗北だけだ」と手を引くことを薦めた。ジェーンは「私は彼を愛しています。彼は私を愛しています。一緒にこの病と闘います」と結婚の意志を伝えた。

 

〇スティーブンとジェーンは家族、友人が見守る中で結婚式を挙げた

ティーブンはブライアンに子供を作る能力は異常ないと伝えた。まもなく長男ロバートが生まれた。このときスティーブンはひとりでは階段を降りられない状態だった。ジェーンはロバートとスティーブンの世話で大変だった。

 

ティーブンは博士論文の審査結果発表に立ち会った

時間の始まりであるブラックホール時空の特異点が見事に解かれたたぐい稀な理論だと評価された。これにスティーブンは「次は証明です。時間の始まりを証明する方程式があったらいいと思います。ひとつの方程式で全てを証明するものです」と応えた。

 

家族が集ってホーキンズ博士誕生会をした

ティーブンはこのころほとんど食べられない状況だった。階段が降りられない。歯を食いしばって降りる。これをロバートが見ていた。

 

ティーブンはジェーンに「この状態は一時だ、もっと悪くなる」と伝えた。ジェーンは「分かっている」と応えるが、スティーブンの喋りはもつれて何を喋っているのかよく分からない状況だった。

 

そんなある日、スティーブンがストーブの前でセーターを着ようとするが着れない。しかしロバートが泣きジェーンの手を借りられない。スティーブンは藻掻きながらセーターを着ようとしてストーブの炎が目に入って来た。ティーブンが「たった今、閃いた」と声を上げた。スティーブンの頭の中には宇宙を解明する方程式のことしかなかった。

 

〇スティーブンは学説“ホーキング放射”について講演を行った

ある種の粒子はブラックホールから逃げ出すことができる。するとブラックホールはブラックではなく放れつによって光輝く。熱エネルギーが間断なく放出されブラックホールの出力は減少する。そして最後は大爆発を起こし消える。物体は消えるときの単純な法則だ。星はその姿を消してブラックホールとなり、さらにブラックホール自体も消える。宇宙の誕生から終焉までを説明した

 

「実にくだらん」と帰っていく学者に中で、ソ連科学アカデミーのカラシコス博士が「興奮した!宇宙の進化だ!この若者がやってくれた」と拍手し、これに合わせ会場が拍手で埋まった。ジェーンこの講演を聞き、誇らしくこの情景を眺めていた。“ホーキング放射”として科学誌の表紙を飾った

 

〇スティーブンはケンブリッジ大の特別研究員となり、宿舎が与えられた

これに伴いジェーンは電動椅子をスティーブンに買った。スティーブンは車椅子で子供たちと遊ぶ。ジェーンは詩人L・コンゴラを読み、勉強を始めた。

 

ティーブンの機能がますます落ちて来た。水が飲めなくなった。ジェーンはスティーブンに「ロバートに子供らしい生活が出来てない」と訴えた。

 

この状態を知ったスティーブンの母親から「聖歌隊に参加して歌ってみたらどうか?」と提案された。

 

〇ジェーンは教会で歌を指導しているジョナサン(チャーリー・コックス)に相談した

ジョナサンは心よく引き受けた。ジェーンはジョナサンを家に招いてスティーブンに会わせた。ジョナサンがロバートにピアノを教えた。

 

ジョナサンがスティーブンの業績について聞くと、博士論文の内容を喋った。ジョナサンが「天地創造は信じないことですか」と聞くとここからがジェーンが「新しい理論では宇宙には境界線は存在しない。始まりも境界線も存在しない」と説明した。ジョナサンは「神は存在しないことですか」と聞く。「スティーブンの新しい理論では神は死ぬしかない」と答えた。ジェーンが量子論相対性理論を持ち出し、「相容れないこのふたつの理論。宇宙が芋だけなら始まりまで辿りつける。しかし、はれるや!神がおられるとなると、豆をいれるともつれる。混沌とする。アインシュタインはすなわち量子論は豆嫌いで、神はサイコロを振らないと批判した。しかし神が降ったサイコロを見つけるのも難しい。神は絶滅危惧種」と説明した。ジェーンは冗談を交えスティーブンの理論を説明できるまでになっていた。

 

ジョナサンはスティーブンに「自分は妻を失い孤独で、今はピアノを教えている。今は楽しく、音楽で出世する気はない。これは罪ですかね」と聞いた。スティーブンは「妻に聞け」と笑った。帰りに「子供も恋人もいないからお手伝いすることで寂しさがまぎれるかも」と言って帰っていった。

 

ティーブンはジョナサンの支援を受けることを認めた


 

ジョナサンを交え家族で海辺に出掛け楽しんだ。子供たちはすっかりジョナサンに馴染んでいった。ジョナサンは家族に一員のようになっていった。スティーブンは動くことも喋ることも出来なくなっていった。

 

ジェーンが3番目の子を出産した

実家に家族で帰ると父親から「しっかりした介護体制を組むよう注意された。母が誰の子かと疑った。ジェーンはきっぱりスティーブンの子だと伝えた。ジョナサンが「噂されている。私はあなたに好意を持っている」という。ジェーンの「私も」と伝えた。



ティーブンがボルドーワーグナーを聞きに行く。君たちは子供とキャンプに行く計画をジェーンに明かした。ジェーンはジョナサンが迷惑すると断った。スティーブンがジョナサンを説得してこの計画を実行した。

 

ティーブンが音楽を聴きながら倒れた

この知らせがキャンプ中のジェーンに届いた。スティーブンは肺炎で生命維持装置に繋がれていた。医者は「生命維持装置を外したい。楽に逝けます。指示して欲しい」という。ジェーンは反対した。喉を切開しチューブを通して呼吸するため会話不能になるというが、ジェーンは飛行機をチャーターしケンブリッジに連れ戻し手術をしたティーブンはこれで2度ジェーンに生かされることになった。

 

〇ジェーンはスティーブンにスペリングボードで喋りたい単語を探す訓練を始めた

しかし、ジェーンのやり方ではうまくいかない。看護師のエレイン(マキシン・ピーク)にお願いした。エレインはとても教え方が丁寧でスティーブンもその教え方に馴染み、エレインは「最高の患者だ」と親しみ、ペントハウスを渡して元気づけるまでの関係になっていった。

 

ジェーンはスティーブンがスペリングボードで書いた論文「ホーキング宇宙を語る」を浄書していた。

シェーンは「出版社は見つかった」とスティーブンの部屋に入るとエレインは「少しあとにしてください」と言われる。

 

ティーブンが出来上がった論文を読む

我々は何故ここに居る。これが分かれば人間の理性の究極的勝利となる。これで神の心を知るのだ」と読む。ジェーンは「神を認めてくれたの?」と聞いた。ジェーンは自分を喜ばせるために書いたと思った。ジェーンへの贈り物だった

ティーブンが「エレインとともにアメリカに行くことにした」とジェーンに伝えた。ジェーンは「長生きしたね、あなたを愛した」と泣いた。スティーブンも「精一杯やった」と泣いた。ジェーンは教会に走りジョナサンを探した。ジョナサンは当初会わなかったが、ジェーンを受入れた。

 

ティーブンはアメリカで「ホーキング宇宙を語る」を講演、

聴衆の質問に「人間にも努力にも境界はない。人は不幸な人生においても成功できることが必ずあります。人であるかぎり希望がある」と結んだ。講演は大成功だった。世界の書店にこの本が並んだ。

 

ジェーンは博士号を取得し夫のジョナサンと幸せに暮らしている。スティーブンとはよき友で孫が3人できたという。

 

まとめ

ティーブンはALS(筋萎縮性硬化症)で2度死に目に会い、いずれもジェーンの献身的は愛で生かされ、宇宙科学に絶大なる功績を残しましたしかし、宇宙の誕生から終焉までを解明した“ホーキング放射”でほぼ完成と言えると思う

 

その後、急速に障害度が重くなり、ジェーンの負担を軽くするためジョナサンの支援を受けることになったあたりから、自分はどう生きるべきかを決めていたと思われます。いずれ自分の人生は宇宙と同じで終る運命にあるジェーンには最大限の感謝で応えたいと思っていたのではないでしょうか。

 

「ホーキング宇宙を語る」をジェーンの協力で書き上げたこれもジェーンの助けがなければ完成しなかったと思う。そしてスティーブンの離婚宣言。いい時期だったと思います。ジェーンは博士号を取り、ジョナサンと幸せな人生が送れることになった。すべてスティーブンの計画通りであった。

 

何度も言いたいですがスティーブン役のエディ・レッドメインの演戯がすばらし過ぎました!

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