最近はあまり使わなくなってしまったのですが NEEWER の 60cm オクタゴンビューティーディッシュというのを使っていた時期がありました。
骨を差し込んで使うタイプなので組み立てと分解が面倒ではあるのですが、フィギュア撮影用としてはサイズも丁度よく、重量も軽い方だったので重宝していました。
欠点としてはグリッドが装着出来ない点でしょうか。
分解して片付けようと思ったのですが、そういえばディッシュだけで試してみたことなかったな、と思ったので仕舞う前に検証しておくことにしました。
なお、レフ板は一切使っていません。
まず最初に NEEWER の 60cm オクタゴンビューティーディッシュと真のビューティーディッシュである NANLITE の BM40 で比較してみます。
なお、NANLITE BM40 は反射面にジェッソを塗布したカスタマイズ品です。詳細は下記の記事をご覧ください。
ストボロの出力は同じで、ホワイトバランスはそれぞれのモディファイアで合わせました。BM40 と比較すると NEEWER の方が +200K ほど青かったです。
似たような光質ではあるのですが直径や奥行きの差か、NEEWER の方がやや柔らかい印象です。NANLITE の方が照りはありますね。
次は NEEWER 単体で、
- ディッシュなし
- ディッシュのみ
- ディッシュ+インナーディフューザー
- ディッシュ+インナーディフューザー+アウターディフューザー
で比較していきます。
オリジナルファイル:https://hobby.mattintosh-note.jp/wp-content/uploads/2026/02/f86be59f581dc05917b52596ac35f170.jpg
インナーディフューザーをつけることによってディッシュとフードの隙間から漏れる光が集光されるため、ディッシュとインナーディフューザーを付けた場合ではインナーディフューザーを付けたほうが明るくなります。これは NANLITE BM40 でも一緒ですね。アウターディフューザーまで装着すると流石に暗くなるようです。ディッシュとアウターディフューザーだけの組み合わせは撮り忘れてしまいましたが、恐らくディッシュとインナーディフューザーとの組み合わせと近くなると思います。
続いて写り込みの比較です。
NEEWER の方はアンブレラの内側のようなものが写り込むのであまり綺麗ではないですね。影を見てみると NANLITE の方は光が直線的なのか長くなっています。
ところでビューティーディッシュのディッシュって凸が外を向いているのと内を向いているので差はあるのでしょうか?製品写真では凸が外を向いていることがほとんどですが、Twitter で調べてみると「内向きが正しい」という人もいるようです。個人的にはこれはモデリングランプと干渉しないよう内側の空間を広く取るために外向きの凸になっているのだと思っています。平面の板の製品もあったりするのでそこまで差は無いと思うのですが一応比較してみます。
結果は凸が内を向いている方が光が拡散するのかほんの僅かにですが明るく見えます。
ちなみに Godox の MS シリーズではモデリングタイプが LED になっているタイプ(MS200V 等)は凸を内向きにしても問題ありません。旧式の電球のタイプ(MS200 等)は NEEWER の方は干渉しないのですが、NANLITE BM40 では干渉します。
「ビューティーディッシュ面白そう!使ってみたい!」という話をたまに見かけますが、ソフトボックスと比較すると少し扱いづらい点には注意が必要です。
製品にもよりますが、ビューティーディッシュの光はドーナツ状になっており、ドーナツの穴に相当する部分(外周より暗い部分)を被写体に当てます。多くの製品ではディッシュとフードの隙間から光が漏れ、これは思いっきり直射なのでこの領域は撮影には使えません。発光管が丸いタイプのストロボでは境界はぼけますが LED でははっきりと境界が見えてしまいます。
ビューティーディッシュでの撮影風景を広角で撮ってみるとこのような感じになります。フードとディッシュの隙間から漏れる光とディッシュを支える支柱の影も写っています。
フィギュアの場合は対象が小さいのでビューティーディッシュのサイズが 40 cm でもあまり問題になることは無いと思いますが、コスプレなどのポートレート撮影では場合によってはバストアップぐらいでしか使えないのではないかと思います。
径が小さくても被写体から離せばいいのでは?とも思いますが、ビューティーディッシュもソフトボックス同様に被写体からの距離が離れると光が直線的になり陰影が硬くなります。
次の写真は NEEWER の 60 cm ビューティーディッシュを使って 1 m の距離と 50 cm の距離で比較したものです。
わかりやすく動画にしました。
被写体との距離に制約があると光質の微調整ができなくなるので被写体に応じた径のビューティーディッシュを選ぶのが良いと思います。
NEEWER の 60 cm ビューティーディッシュは普通のオクタゴンソフトボックスとしても使えて便利ではあるのですが、グリッドが装備できないという欠点があります。
写り込みまでは再現できませんが、普通のソフトボックスでもインナーディフューザーにアルミホイルなどを貼ればビューティーディッシュのような光質は出せると思います。まずはそちらで好みの光質かどうか確認してからビューティーディッシュの購入を検討するのも良いかもしれません。







