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Carl Zeiss Jena Flektogon 2,8/35の評価を見直さなければならないかもしれない

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2023 年に購入した Carl Zeiss Jena Flektogon 2,8/35(うちのは aus 銘のゼブラ)。レトロフォーカスタイプで大きな前玉が特徴のレンズです。ゼブラは中期II型で 1965 年頃発売だそうな。もう半世紀以上前のレンズですね。

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このレンズは今なお「銘玉」と呼ばれているそうです。ふーん。

いやこれ本当にふーんで、「解像力はレトロフォーカス型レンズとしては四隅まで良好」と書いてるブログもあるけど全然そんなことなくない!?っていう描写なんです。

私が所有している個体はドイツから輸入したものでレンズにケガキ針で何らかの文字が書いてあることからもしかしたら改造個体か分解修理したけど戻し方間違った個体なのかと思うくらい微妙な描写だったんです。以前レビューしたときは個人的には残念な結果で Pancolar 1,8/50 と比較して圧倒的に劣る描写だと思っていました(前に書いた記事は Internet Archive にも写真残ってなかった)。Flektogon 35mm は世代が結構あるのでもしかしたら銘玉と言われているのは特定の世代(MC とか?)のものだけなのかもしれない。

このレンズの特徴は 35mm レンズでありながら最短撮影距離が 18 cm まで寄れるところ(オールドレンズの 35mm は寄れてだいたい 30 cm 前後?)ではあるのですが描写がいまいちだったので一度使ってそのまま防湿庫で眠り続けていました。

先日、暇つぶしの物撮りをするのにこの Flektogon 2,8/35 を取り出して何枚か写真を撮ったのですが「2 万円(くらいだった気がする)も払ったのにまったく使わないのはもったいないか…」と思い、散歩に持ち出すことにしました。

マイクロフォーサーズ機で使っているので画角は 70mm 相当です。

とりあえず F4.0 で一枚パシャリと。

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ピントの合っている位置はまぁまぁ。ただなんか全体的に荒いというか汚いと言うか…。マイクロフォーサーズでこれならフルサイズだともっと荒れるのではないだろうか(前にも同じことを言った気がする)。

もしかしたらレトロフォーカスレンズ自体こんなものかも?と思って他のレトロフォーカスレンズを調べてみると NIKKOR-O Auto 35mm F2 のレビューをしている人がちらほらいたんだけど、その人達も「四隅は十分な…」と書いていた。いや、作例を見てもそうは思えん。これは私の基準がズレているだけな気がしてきた。レトロフォーカスレンズの描写はこんなものなのかもしれない。

まぁレンズ一本しか持ってきてないし何も撮らずに帰るのもアレだからとりあえず安定してる F5.6 で何枚か撮って帰ろうと散歩を続けました。

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35mm(マイクロフォーサーズなので画角的には 70mm)で 18 cm まで寄れるのは非常に使い勝手が良い。撮影倍率もマイクロフォーサーズなら倍相当になるのでスナップ用途で寄れなくて困ることはあまり無さそう。とりあえず今日の散歩で寄れなくて困るということは無かった。

散歩を続ける。

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この辺まで来て

「ん〜???」

「意外に描写悪くない…???」

と気づく。

ピントが合っている部分はシャープだし、少なくともマイクロフォーサーズの画角で 1:1 の範囲の描写は悪くない。1960 年代のレンズでもここまで写るものなのか。

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今回は現像プロファイルに LUMIX の「シネライクV」を使用しているのもあるのかもしれないけど「これほんとにいつも使ってる G9 PRO で撮ってる?」と勘違いしてしまう色。

急に楽しくなってきた。ぐるぐるボケが出る条件がちょっとわからない。

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ただやっぱり等倍で見てみると周辺は荒れているのでリサイズ前提か。

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絞り羽根がシルバーなので逆光が強いとレンズ内部で反射して絞り羽根が写り込んでしまうこともある。

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前玉が大きいせいもあってかフレームに太陽が入ってなくてもフレア気味になったりゴーストが入ることがある。

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私が一番最初に手に入れた Carl Zeiss Jena のレンズは Pancolar 1,8/50(ゼブラ)なのだけど、この Pancolar の描写が優秀すぎて Flektogon 2,8/35 や MC Tessar 2,8/50 が見劣りして見えていたのかもしれない。

G9 PRO にはピーキング機能がついているのだけど最近はこれをオフにして撮ることが多い。というのもレンズによってはピーキングでは 0.1 mm や 0.01 mm レベルの微妙なフォーカスのズレを検出出来ていないと感じることがあるため。前回の Flektogon 2,8/35 のレビューのときはピーキングを使っていたはずなので相性が悪かったのかもしれない。

今回の Flektogon 2,8/35 の撮影はとても有意義なもので、オールドレンズで撮ったものは等倍で見て楽しむようなものではないのかもしれないということに気付かされた。Canon MACRO FD 50mm F3.5 とか YASHICA ML 55mm F2.8 は等倍で見ても楽しめるけど 1960 年代と 1980 年代のレンズを比べるのは酷なんだろう。

周辺が流れるのでフィギュア撮影には向かないのだけど屋外撮影でなら楽しめるのかもしれない。

Carl Zeiss Jena Flektogon 2,8/35 はオールドレンズらしい描写を楽しめる良いレンズでした。




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