
本日はオールドレンズ界隈では有名な Carl Zeiss Jena のレンズです。Carl Zeiss Jena DDR Pancolar 1,8/50 は 1960 年代に発売されたレンズで、私が所持しているのはゼブラの前期型と呼ばれるタイプ(MC Pancolar の一つ手前)です。かれこれ 10 年以上前に購入したものですが今でもお気に入りの一本です。



最短撮影距離は 0.35 m、絞りは 1/2 段ずつ調整できます。
中古相場は今も昔も変わらず少しお高めで 2〜3 万円くらいでしょうか。
開放と F5.6。開放が F1.8 ということもありますがこれまでのオールド標準レンズの中では最もボケが柔らかいです。絞ればカッチリ。これがカールツァイスパンカラーの実力。


こちらも開放と F5.6。


開放。少しフレアが出るため少し甘くなりますが芯はあります。このレンズはグルグルボケが出ます。

F5.6。最近だいぶ日も短くなりました…。

いつもの場所で F5.6。

いつもの場所で開放。これまでのレンズの中で最も網目が薄いです。

いつもの場所で F5.6。

開放。Carl Zeiss Jena のレンズの特徴として最短撮影距離が短いというのがあります。これまでのオールド標準レンズは最短撮影距離が約 0.45 m でしたがこのレンズは約 0.35 m。10 cm も他のレンズより寄ることができます。また、フォーカスリングの回転角が広く、最短撮影距離から無限遠まで回すとほぼ一周します(急なピント合わせのときは結構大変)。

F8.0。F5.6 では若干四隅が甘くなりますが F8.0 なら問題ありません。

F5.6 でフィギュア。このレンズを手に入れたときのカメラは EOS 40D で当時は「かっこいいレンズだなぁ」くらいにしか思っていなかったのですが、10 年後にカメラを再開して高画素化でレンズの性能が明確に出るようになりました。手持ちのオールドレンズもかなり増えましたが Pancolar はその中でも高い性能を誇ります。





特にフィギュア撮影では焦点距離が 50mm でありながら最短撮影距離約 0.35 m という近接性能が非常に役に立ちます。


開放。いつもの場所で色収差チェック。

開放。

F8.0。マイクロフォーサーズなのでフルサイズ換算で 100 mm F16 ですが手前から奥までしっかり合いますね。

F8.0 でいつものビル。1968 年頃発売されたものですが解像力はその後発売された日本製のオールドレンズにも負けていません。

中央等倍切り出し。

いつもの場所で歪曲収差チェック。

このレンズの欠点は絞り羽が F2.8+1/2 まで綺麗な六角形にならないことです。これはこれで面白いですが。

口径食とゴースト。


F2.8。画面端がちょっと引っ張られます。


光芒の出方は普通ですかね。

いつもの場所で開放。

秋葉原にはゼブラのレンズでフィギュアを撮ってる人はなかなかいないのでもしいたらそれは私かもしれません。
かなり古いレンズですが現代のカメラでも十分使えますしインテリアとしてもおすすめです。
しばらく続いたオールド標準レンズのレビューをしてきましたが今回で一旦終わりになります。他にも Tessar なんかもあるのですがこれといって面白い特徴がなく性能的にも Pancolar が最も高いので割愛します。
次回はオールドレンズでフィギュアを撮ってみるの第 2 回でも書こうと思っているのですが撮影に結構時間がかかりそう…。
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