https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2025/10/13/010507
「えと、費用感っていうか、えっと、調べてはいるんですけど、かなりお金もかかるみたいで、そのために、えと、今回頑張らせてもらえたらいいなって、そんなふうに思って」 「いや、逆でしょそれ」 「えっ」 「それってさ、大学はいる金がないから、まずグーグル入って稼ぎたーいとか言ってるのとおなじだよ。意味わかる?」 チャンリイは鼻で笑った。 「金がないなら借金するか、ブスでもできる仕事して稼いで、まず整形でしょ」
整形したことないが、この感覚は分かる。
自分は肌が弱いし、毎日ヒゲ剃るのもめんどうだから永久脱毛しようかと調べたことがある。結局、何回施術に通っても生えてくる人もいるらしく、それならやめとこうと思って相変わらずヒゲ剃りをしているけど。
毎日アイプチするなら、二三万だして二重にしちゃったほうがコスパがいいし、合理的である。みんながしてるんなら自分もしちゃおう、赤信号みんなで渡れば怖くない的な?
圧といえば圧だけど、腹が減ったから飯を食う的な自然なノリが東京には充満しているのだと思う。それはタトゥーも同じで、東京はそこら中にタトゥーをしている日本人がいる。田舎でタトゥーをしている日本人はまずいない。いたとしたらそれはかなりの確率でヤクザである。タトゥーもある種の整形だと思うが、まぁべつにええやん的なノリが東京では許されているのだろう。
整形手術が、ある種の惨めさとともに見世物であった時代は終わり、女の子たちの術後、術前のせきららな公開や、ダウンタイムに耐えるレポートは輝かしい戦歴の証、そのものになった。
NHKの『ねほりんぱほりん』という番組で、ちょうど整形依存症に陥った人たちを特集している。先週は前半をやっていて、整形大国の韓国ではダウンタイムの青あざを作った多くの人たちが街中をうろついているらしい。ゾンビかよ。
日本はまだそこまでではないから、青あざの包帯を巻いた姿で電車に乗っていると、大けがをしたのかと勘違いされ席を譲られたと整形依存症の男性が話していた。
メンタリストのDaiGoだったと思うけど、彼が以前、平和になると男と女に違いがなくなってくると話していた。
たしかにそのとおりで、昭和の男はもろに、The男みたいなガッチリした、今で言うソース顔が人気だったが、今はマヨネーズみたいな見た目をした中性的な男が流行っている。なんなら女の子みたいな見た目の男もけっこういるし、そういえば原宿の竹下通りをぶらついていたら、女の子みたいな男の子も普通にいた。
一昔前は、日傘をさす男は軟弱者扱いされていたが、今はおじさんですら普通に日傘をさしている。もちろん、これは太陽光があまりに危険になったという環境要因が大きいのだと思うが、そういった要因をおいても、男性が女性的な見た目や所作をしても特に何かを言われる社会ではなくなりつつある。
この本では、精神科や製薬会社が儲けのために、本来は薬を必要としない患者を薬漬けにする悪徳ぶりが赤裸々につづられている。治療の必要のない人間を精神病院にぶちこみ薬漬けにすることでがっぽり稼ぐのが、精神科では普通になっているという。
思うに、精神科は美容業界の一歩先の姿であって、美容業界は今、精神科のように、儲けのために人間を整形漬けにしようとしているのだ。
美容に関しては市場は今、東京の女性が多いだろうが、資本主義の論理でいけば、フロンティアである男性、そして田舎を開拓するのは時間の問題で、整形の圧はすべてに波及していくだろう。
その先にあるのは、すべてがFemaleになった世界である。