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『ストイック』を読む

気になったので購入して読んだ。

マルクス・アウレリウスセネカといった賢人の名言をひきながら、ストイシズムについて説明している。90日間のプログラム。

ストイシズムで一番印象に残った教えは、自分の心の持ち方について。周りに何人か、嫌な気持ちにさせられる人間がいて、そいつらに一度会うとそこから何日も嫌な気分が続く。そいつらに対してというよりはむしろ、何日もそいつらに煩わされる自分のメンタルに嫌気がさすのだが、『ストイック』に出てくる名言を読んでいると、周りはコントロールできないが、自分はコントロールできる、それなら自分のことに集中せよ的な名言がいくつも出てきて、ストンと納得した。

日本におけるストイックという言葉のニュアンスって、我慢して努力する、特に我慢に重きが置かれていると思う。嫌なことを我慢する、誘惑に負けないみたいな意味でストイックという言葉が用いられている気がするが、海外では、というかこの本におけるストイックは少し違うような感じがした。

たくさんの名言に共通するのは、周りに振り回されるな、自分に集中せよというもの。社会的な価値観や規範ではなく、自分の価値観や考えを大事にする。当たりまえだけど、難しい。だけど、結局のところ、人生に満足して生きるための答はこれ以外にないだろう。金持ちになるとか、地位や名誉を獲得するというのは、手段ではあっても目的ではない。

 

ネットフリマで売ったら、ジャンルが自己啓発系一般となっていた。うーん、こういうのって自己啓発本になるのかぁ、まぁたしかに書店ではビジネス関連のところに置いてあったけれども。

どう生きるかという問いは倫理学の範疇にあって、内容的には倫理学のような気がするが、90日間のプログラムでストイシズムを身につけるなら自己啓発になるのかもしれない。自己啓発って、システムから最大限の利益を引き出すために自己を改革しシステムに順応するというのが自分のイメージなのだが、そういう意味でいけばストイシズムは当たらずとも遠からず的な感じだろうか。

 

最近思うのは、日本的なストイックってやっぱり間違ってるよなぁということ。努力という言葉も好きじゃない。努力とか勉強って、そこには嫌なこと、やりたくないことだけど、我慢してやるものというニュアンスがある。あれが好きじゃない。で、日本人の多くが、やりたくないけど我慢してやっているというところに美徳を見いだしている。あれが気持ち悪い。勉強そのものではなく、我慢すべきことを我慢してやっているところを褒めているきらいがある。まぁこういうのは、大昔からの伝統だからどうしようもないのだろう。

で、本当にすごい人間、何かを成し遂げる人間って、おそらく我慢していない。たとえばアスリートがお菓子を我慢する、食べたいけど太るから我慢する、これは非常にストレスが溜まる。でも、本当にすごいアスリートって、おそらくこういう類のストレスが溜まらない気がする、なぜならべつにお菓子を食べたいと思わないからだ。べつに食べたいと思わないからストレスも溜まらない。

成功者が成功するのは、我慢することなくリソースを自分のやりたいことに注ぎ込めるからだと思う。おしゃれに興味がないから毎日同じ服でいい、だからみんながおしゃれに気を配っているあいだに自分は自分のことにリソースを注ぐといったような。たぶんこれが本来のストイックなのだ、他人の価値観ではなく自分の価値観を優先するという意味で。べつにおしゃれを我慢したくてしているわけではない、単に興味がないだけなのだ。こういうのは日本的なストイックではないし、日本的なストイックは人生に必要ない。

 

必要なのは、自分のことを知り、他人や社会の価値観ではなく、自分の価値観を優先すること。みんなが勉強しているからって自分も勉強する必要はないし、みんながおしゃれしているからって自分もおしゃれをする必要はない。もちろん自分が勉強やおしゃれにリソースを注ぎたいなら注げばいい。周りはあれやこれや押し付けてきて我慢を強いてくるが、我慢する必要はない。




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