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ハン角斉短編集と秋田のクマ

だいぶ前に、ハン角斉という67歳の新人マンガ家の短編集がネットで話題になってて、読みたいなと思いつつそのままになっていた。

ふとした瞬間に思い出されて、11月28日にメルカリで購入した。購入後、送られてくるのを待っていたら、テレビで秋田のスーパーにクマが侵入して出てこなくなったというニュースをやっていた。スーパーの肉を食い散らかして、その後檻にて捕獲されたニュースがあった。

クマがどうなったのか知らないが、たぶん射殺されたと思われる。今年は山のエサが豊富らしいが、わざわざ市街地の、それも秋田港に近いスーパーまで来ていたわけで、スーパーの肉の味を覚えてしまったクマは、山で放したところで、またスーパーまでやってくるだろう。射殺しないとまたやってくる可能性が高い。

捕獲されたというニュースがあった日に、ハン角斉の本が届いた。早速読んだ。

最初の物語。ある男が一人、山で暮らしている。集団行動が苦手なのだという。冬が来て食糧を調達する必要があり、街まで降りる。すると、自分の顔が殺人の指名手配犯としてポスター掲示されていた。警察と猟師に見つかり、発砲され、男は逃げるも撃たれる。猟師の前で、男は過去の殺人を思い出す。3ヶ月前の夏、山の水辺で、子どもと遊ぶ母親を見つける。母と子は、男を見た途端逃げ出す。男は追いかけ子を殺し、母親を捕まえる。男は母親と交尾する…

男は、子どもがいると母親は発情しないから、子どもを殺したのは仕方がなかったと白状する。それが俺の愛し方だと言う。男は、町に出没したために、逮捕ではなく射殺されることになった。

男の正体は、クマだった。

射殺したクマの前で、人間は言う。「おとなしく山に居ればいいものを…」「馬鹿な奴だ…」

 

こういうのを、シンクロニシティというのだろうか。

昨日か一昨日、クローズアップ現代というNHKの番組で、街路樹が倒れたり、樹の枝が落ちたりして人に当たる事故を扱っていた。街路樹が老木や病気になって、倒れたりする危険性があるが、自治体が対応しきれていないという。街路樹のなかには、シロアリに食われて、中が空洞化しているものもあった。

クマにしても、シロアリにしても、山にいる限りは問題ないし、食物連鎖や自然の循環の重要な要素としてクマもシロアリもその中に組み込まれている。ところが、人間の住む街にまで来ると厄介者になってしまう。

「おとなしく山に居ればいいものを」と人間は言うが、マンガでこの件を読んだとき、人間はずいぶん傲慢だなと思った。

結局、対症療法にすぎなくて、今後も別のクマが市街地にで続けるんだろうな。人間が山を荒らして、クマが山を降りてくる。そして、「馬鹿な奴だ」と愚痴りながら駆除していく。馬鹿な奴は、人間のほうなのに。

 




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