王様のブランチで紹介された作家のインタビューをまとめて掲載しています。

インタビュー
―――なんて若者の気持ちを理解されているんだって感じました。
あさのさん:
ほんとですか!最高の誉め言葉です。ありがとうございます。
久しぶりに少年少女たちを描いてみてすごく楽しかった。それと、私に10代の何がわかるだろうっていう気持ちもすごくあって、その二つがせめぎ合いながら書いていった。
―――生きるための武器っていう言葉がすごく印象的だったんですが、この言葉に込められた思いは?
あさのさん:
武器という言葉には人を傷つけるとか、殺傷するとかが絡まってくるんですけど、そうではなくて、武器という言葉の意味をひっくり返す若い人たちっていう気持ちを込め、殺すためではなく生かすために、死ぬためではなく生きるために、という思いはすごくありました。
―――登場人物たちと同じような悩みを抱えている人へ、あさのさんから伝えたいことは?
あさのさん:
今、本当にもがいていらっしゃる人たちに言うような言葉を私は持ちあわせてはいないんですけど、本を読んでその時間だけでも生き延びてほしいし、1日生き延びたらもしかしたら違う風景が広がっているかもしれない。その可能性を捨てないでほしい。
若いということはすごくしんどいことだけれども、違う光景に出会える可能性が、私なんかの年代よりもずっと高いっていうことを信じてほしい。
* 訳ありな若者たちが懸命に奮闘する姿から、生きる希望をもらえる1冊です。
ひとこと
悩みの渦中にいるとなんにも見えなくなってしまうわけだけど、読むことで生き延びることもあるかもしれない.....と、あさのさんの深いお言葉を聞いて思いました。生きるヒントをたくさん見つけられそうな小説なのかなと。それではまた来週!
プロフィール
岡山県生まれ。大学在学中より児童文学を書き始める。『ほたる館物語』で作家デビュー。『バッテリー』およびその続編で野間児童文芸賞、日本児童文学者協会賞、小学館児童出版文化賞を受賞。(Amazonより)