長柄桜山古墳群で眺めを楽しんだ後は北へ降り、田越川と鉄道を渡って山裾の横穴墓へ。
JR逗子駅北側の静かな住宅街に熊野神社参道がありました。

谷戸の突き当りに熊野神社。

以下は、社殿脇の説明板より
山の根横穴古墳群について
逗子市山の根地区の丘陵地には、八十八穴といわれるほ 多数の横穴が存在していましたが、昭和初期以降の宅地造成などで多くの横穴が切り崩され、現在では三十数箇所が確認されているようです。
昭和29年に神奈川県教育委員会で発掘調査を行いましたが現存する横穴の殆どは私有地にあり、また管理も不十分で公開されておらず、参観できるものがありませんでした。
熊野神社の社殿裏の保安林内の横穴古墳群については、昭和46年に横須賀考古学会が2基を発掘調査し、その後は参道も無い為に忘れ去られていました。これが幸いして保存状態は良好で、唯一の公開できる古墳群として見学路を整備し、一般に開放する事にしました。
熊野神社横穴古墳群は、7世紀初めから8世紀末の200年間に作られた模様で、発掘した2基の中では出土品から推定しNo.1横穴が7世紀初め、No.2横穴が8世紀のもので、更に鎌倉時代(13世紀)の灯明皿の出土から、鎌倉時代に「やぐら」(武士階級の墓)として利用されたようです。No.1とNo.2の横穴では構造が違っており、更にNo.2横穴には壁画または梵字らしいものが掘り込んであります。古墳時代の出土品が少ないのは、鎌倉時代に清掃されたからではないかと言われています。
熊野神社横穴古墳群は7基から成り、公開しているのはNo.1からNo.3の3基で、No.3からNo.7
の横穴は未発掘で、このまま後世に残したいと思っております。
見学される方は、絶対に発掘や悪戯書きをしないようお願い致します。また、見学路以外は急傾斜地のため危険で ので立ち入らないようお願い致します。
詳しくは、逗子市立図書館内郷土資料室で「神奈川県文化財 調査資料集」等を参照下さい。平成13年7月発行 熊野神社横穴古墳保存会資料より
熊野神社氏子総代会
社殿に向かって右の上り口にも説明板。

熊野神社と横穴墓群
熊野神社は明治4年(1871)の合祀令(一村一社にまとめること)に従って三つの谷戸の七社も合祀された山の根の総鎮守です。
例祭は7月下旬の土曜日と日曜日で、子供神輿二台が町内を巡ります。
明治2年(1869)に社殿が焼失しましたが、前年に発令された「神仏分離令」もあって、廃寺となった近くの松本寺の本堂を移築して、社殿とし復興されました。境内右手にある水盤(「天保四年」の銘)は松本寺の名残です。現在の神明造りの本殿は、昭和12年(1937)の再建です。
山の根一帯には30を越える横穴墓がありました。須恵器・土師器や銅環・直刀などの出土品が確認されています。
神社の裏山にも六穴あり、7・8世紀(古墳時代終末期)の築造と推定されています。
逗子市・自然の回廊プロジェクト
整備されたルートを上がっていくと、斜面の中ほどにぽっかりと1号墓。

奥壁を。
奥壁に沿って小さな舞台のような棺座があります。

奥壁を背に。

開口部からの眺め。
下の瓦屋根が神社社殿、正面の山頂に長柄桜山1号墳があると思われます。

2号墳の様子。側壁に沿って掘りくぼみがありました。

2025年2月下旬訪問