前回の丸藪古墳からは高速で東に戻って、愛媛県ほぼ東端の宇摩向山(うまむかいやま)古墳を訪ねました。今回墳行のメイン墳。
”全国でも最大級の長方形墳”が目の前に。ただし囲いがしっかりと…

大きく開口する1号石室。

説明板がありました。

国史跡 宇摩向山古墳 平成23年9月21日指定
宇摩向山古墳は金生川の東岸、丘陵の先端部に立地する四国最大の長方形墳と考えられる古墳であり、1つの墳丘に2基の横穴式石室が平行して築かれる特異な構造を有している。
現在墳丘は大きく改変を受けているが、平成15年から実施した発掘調査の結果、墳丘は東西に長い長方形であり、その外周に幅5m前後の周濠が巡ることが明らかとなった。墳丘規模は東西70m、南北46mと推定され、四国最大にして全国でも最大級の長方形墳といえる。
横穴式石室はいずれも南に開口しており、西側の1号石室は全長10.8m、現在埋没状況にある2号石室は全長14.3m以上であり、石室はともに四国最大級の規模を誇る。なお、石室から出土した遺物から7世紀前半の築造と考えられる。ただし、石室内において充分な調査が行われていないため、被葬者の性格等は不明である。 この古墳を最後に、宇摩地域において大規模な古墳は造られなくなり、いわば宇摩向山古墳は最後にして最大の古墳である。所在:愛媛県四国中央市金生町下分
時期:古墳時代終末期(7世紀前半)
墳形:長方形墳
墳丘規模:東西70m(復元)×南北46m
石室規模:1号石室 全長10.8m・2号石室 全長14.3m以上
実測図部分。右(東)の民家のところも墳丘上なのでしょうかね。

四国中央市のサイトで詳細情報が見られます。
こちらでは、1号石室や、トレンチに現れた大きな周溝の写真も。
宇摩向山古墳 - 愛媛県 - 行ってみよう〜全国遺跡・博物館マップ〜- 全国こども考古学教室
北隣の墓地から開口部の背後側を。

南東側の道路際から。シートの右に2号石室の両側壁の石を天井石が見えています。

1号石室をズーム。

別の角度から。ズームしても石室内の様子はわからずでした。

近くの、四国中央市歴史考古博物館 高原ミュージアムで伺うと、現在整備中(調査中)で立入禁止なのだそう。
見学会が開催されるときもあるようですが、情報は見つかりませんでした。
宇摩向山古墳のすぐ西を流れる金生(きんせい)川。上流(南)側。

下流方向。1.5㎞で河口ですが、かつてはこのあたりまで海が来ていた感じがします。

「古墳図鑑」の本古墳のには下記の記載がありました。
「2基の横穴式石室が並列する長方墳の例は、推古天皇の初葬陵の可能性が指摘されている植山古墳(奈良・7世紀前半)など、ほぼ同時期の古墳に存在する」
2025年1月下旬訪問