
「雨鱒の川」を見た。
もう一度見たくなる映画だ。
タイトルと一緒に〝初恋の川〟とあったのが納得できた。
絵が大好きな少年と言葉を話せない少女。
二人は言葉がなくても分かり合えている。
お互いその気持ちは大人になっても変わらない。
川に遡上して来た〝雨鱒のカップル〟に向って、少年は少女のことを語る。
「こいつは大きくなったら俺のお嫁さんになるんだ。」
小さな恋の物語はこうして始まる。
しかし、大人になると周りの状況が変わり、子供の頃のようにはいかない。
酒蔵の跡取り娘だった少女は他の男と結婚せざるを得なくなる。
少年は自分から身を引くように東京へ出る。
すれ違いの日々。
少女が少年に電話をかけるシーンが切ない。
「あ、、、う、、、」少女はしゃべれない。
少年は絵を描けなくなっていたが、彼女の声を聞き、彼女を迎えに行く決心をする。
〝雨鱒〟のように、お嫁さんに会いに行くのだ。
結婚式場から、少女を連れ出す。
いかだに乗って海を目ざす。雄大な北海道の風景が祝福する。
二人の姿が〝雨鱒のカップル〟に見えてくる…