なんというか、最近あまり地に足をつけられていない気がして、忙しさに流されて良い仕事ができなくなってきている怖さがある。地に足をつけるためのリハビリのためにも、あらためてブログを書いていこうと思う。
昨日と一昨日は、毎年恒例の某大型デザインアワードの審査会で幕張メッセ。内容に関してはNDA的に書けないことも多いのだけれど、日帰りで終日幕張はかなりキツかった。帰りに同行者と話していたのだけれど、幕張、思ったより遠い。千葉に疎い神奈川の民としては、幕張って新木場のちょっと先くらいのイメージがあったのだけれど、新木場から30分以上かかることに驚いた。神奈川のアナロジーで考えると、都内からの距離感が横浜くらいかと思いきや、横須賀や鎌倉のあたりだったような感触。
ただ、片道2時間の電車移動は、読書の時間がふんだんに取れるというメリットはある。中でも昨日読んだ、久保友香『ガングロ族の最期 ギャル文化の研究』がめちゃくちゃに面白く、往復の電車時間で夢中で読了してしまった。
本当になんとなく、タイトルと、どぎついガングロギャルのイラストと爽やかなブルーの装丁に惹かれてポチっただけだったのだけれど、良い意味でタイトルから来るイメージをめちゃくちゃ裏切られた。ふせん貼りすぎて意味がなくなっちゃう系の本。渋谷のガングロカルチャーの本かと思いきや、前半約200ページはその前史としての日本サーフカルチャー史。フランスに憧れた戦前、アメリカに憧れた戦後、そして渋谷をビーチと見立てた80〜90年代へ。ここではないどこか、拘束からの解放としての海。最近、「なぜ人は人生に疲れると海に行きたくなるのか?」について考えていたので、予想外にジャストミートの内容だった。
本書はインターネット以降のストリートについては大枠否定的な見方を取っているけれど(近年のハロウィンに関しては肯定的に言及しつつ)、いま「海」はどこにあるのか。21世紀の「海」にまつわるカルチャーはどんなかたちを取るのか、それは「解放」をもたらすのか。あり得ない酷暑のこの夏は、そのことについて考えを深めたい。