眠くなったら寝る。お昼過ぎに起きる。そんな生活は講義は始まったらできないらしいですね。

最近めっちゃ盛り上がっているアニメ『渡くんの××が崩壊寸前』について、話したいことが「セックス」のことしかない146Bです。

「渡くん」は言ってしまえば個人の中で失墜した家族の権威を復活させるための漫画なんですよね。だいたい今期やっている『ある日、お姫様になってしまった件について』と同じ感じです。

あらすじと言えば高校で気分の悪い別れ方をした幼馴染みと再会して、同時期に巨乳の美女に迫られて理性が崩壊しそうになるものなんですよね。
今年もっとも理性が崩壊していたのは『男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!)』の青髪プッハーだと思います。

最初のほうは巨乳ヒロインの石原紫さん(紫と書いて「ゆかり」って読むらしんですけど面白い読みですよね)のエロ売りが激しく、それを目当てに見ていたまであるんですよ。
エロ売りがやばかったのは『鷹峰さん、履いてください』ですよね。

でも紫ちゃんのほうがエロかったと思います。

「渡くん」アニメはOPの裸ダンスがすさまじくってダメなアニメだと思っていたんですけど、2クール目に入ったあたりから人間関係を本気でやりはじめて令和の『とらドラ!』に近しい存在だと思われます。
2クール目がすごかったので思い出すのはやっぱり『甘神さんちの縁結び』ですかね。でも「甘神さんち」はアニメが良かったけど今年週末した原作漫画のほうが結構酷かったと思うのでこれ以上アニメが続かないでほしいですね。

ラブコメはキャラクターたちの気持ちが煮詰ったあたりで終わってしまうものが多いんですよね。2クールもあるとさすがに視聴者のほうも2日目のカレーくらい親しみをもって楽しめるので2クールはやって欲しいっすね。
しかし煮込んでも煮込んだぶんだけ面白くなるとは限らず、『彼女、お借りします』のアニメなんかはもうお腹一杯ですけどね。4期もいらんし5期が決定したらしい。いらんて。
やはり紫ちゃんがコンドームを買ったあたりから面白くなった感じですね。ギアが上がるのは中盤くらいで、そっから流れるように終わりに向かっていくのは作劇の構成が『TO BE HERO X』くらい上手い。

もちろん粗がないわけじゃなくて第三のヒロインである梅澤が魅力的だったのに人間関係を変質させるほど強力にならなかったのが惜しい。『サイレント・ウィッチ』も親友枠のキャラクターが退場するときが一番面白くてそれ以降尻すぼみになっていたのを思い出します。

この手の作品にしては珍しく男性の心情よりも女性の心情の機微のほうが丁寧に描かれているんですね。『薫る花は凛と咲く』にも通ずるものがある。

実は渡くんの理性が崩壊する原因はヒロインたちよりもむしろ妹のほうが原因っぽい。途中から妹も聞き分けがよくなっちゃって都合のいい要素に変わちゃったんですけど、序盤では渡くんを束縛する存在として強力に作用していたんですけどね……。『一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる』のリリくらい作品を支配してもよかったくらい。

中盤に差しかかるまではかなりヤバく、とくに紫ちゃんの告白を渡くんが断ったあとに、紫ちゃんが食い下がってしまったあたりがしんどい。しかしそこを越えたらもう最高で、適応した結果毎週笑える『笑顔のたえない職場です。』くらい素晴らしい。
特にメインヒロインたる紗月の話に本格的に入ってからは『アポカリプス・ホテル』最終回で人間が地球に帰ってくるエピソードくらい
"すべて"がありました。

しかしすべてを知ったあとも虚しく紗月は渡くんのもとから去るように転校してしまうんですよね。『完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる』と同じくらい、欲しいと思ったころには手元にない様子を描いています。

運命はいたずらなもので渡くんは修学旅行先で紗月と鉢合わせます。ぜんぜん無関係な人物のイベントを探っていたはずなのに元の人間関係に収まってしまうのはまるで『小市民シリーズ』のよう。

紗月が今どこに住んでいるか聞き出したら横浜に住んでいるとのこと。それって東京と町田くらい近いと思いませんか? そういえば今年は町田アニメで、『宇宙人ムームー』*1や『うたごえはミルフィーユ』などいい作品が多かったですね。

紗月はずっと渡くんとの思い出である写真をずっと探していたりしていて、離れても忘れたくないというような執着の具合を見せています。そういう自家撞着な感情を描いているのは『鬼人幻燈抄』が長大な時間をかけて幸せの脆さを描くのと同じくらい珍しいものだと考えています。
どれくらい珍しいかといえば、東京のひとが群馬の前橋に行くくらいは珍しいと思います。

そうして渡くんと紗月は付き合うことになるんですよね。ここで作品を終わらせても良かったんですけど、しかし作者は誠実なので超越ぶった同級生や思わせぶりな発言を繰り返していた叔母の掘り下げをします。その完璧さたるや、『日々は過ぎれど飯うまし』が1年間のサークル活動を描くのみの骨の部分だけを抜き取っていたくらい細部まで気を使っているようです。

私と漫画の付き合いはすでに『プリンセッション・オーケストラ』を越え、『おジャ魔女どれみ』ほどのものになろうとしています。

みなさまもペイ社長くらいムキムキになって私を殴り倒しに来てください。

そのとき私はきっと謎ダンスでもして迎えうつでしょう。

見え方は怪獣を着たきぐるみのようなものかもしれませんが、所詮はきぐるみです。

倒された私はとんでもない格好をしてしまうかもしれません。

それではさようなら!!

*1:ヤングキングアワーズにて連載していて、京大漫トロピーでも購読している