お疲れ様です。まつだです。今年のアドカのテーマは「復活」らしいです。「復活」=「リバイバル」ということで、最近見た映画のことを思い出しました。ということで、公開から20周年を記念し、つい最近までリバイバル上映されていた映画「リンダリンダリンダ」について取り上げたいと思います。
経緯
映画の存在自体は知っていたのですが、アマプラに無かったので諦めていました。そんな折、4Kデジタルリマスター版が公開されるとの情報を聞きつけ、さっそく見てみることにしました。
「リンダリンダリンダ」あらすじ
文化祭まであと3日というタイミングで、軽音部でガールズバンドを組んでいた5人は分裂してしまう。残されたのは、キーボードの恵、ベースの望、ドラムの響子の3人だけ。
なんとかしてステージに立つ方法を考える中、目の前に韓国人留学生のソンが通りかかる。悩んだ末に、彼女たちはソンをボーカルに迎え、バンドを再編成することを決める。
ソンは日本語の発音がたどたどしく、歌詞を覚えるのにも苦労する。メンバーたちの演奏技術も決して高いとは言えない。練習は思うように進まず、焦りと不安が募る。それでも彼女たちは、音楽室で、屋上で、放課後の教室で、ひたすら練習を重ねていく。
登場人物
ソン/ペ・ドゥナ

ボーカル。韓国からの留学生で、急遽バンドのボーカルを務めることになる。
山田響子/前田亜季

ドラム。友人が多い。笑顔が印象的。
立花恵/香椎由宇

ギター。圧があり怒りっぽいが、実は心の優しい人
間。
白河望/関根史織

ベース。口数が少なくクールだが、たまに熱い一面を見せる。
感想
青春映画らしい、努力、恋愛、すれ違いが詰まっていました。


作中の歌
「リンダリンダ」
おそらくTHE BLUE HEARTSの中で一番有名な曲ではないでしょうか。この映画のタイトルにもなっている楽曲で、爆発的なエネルギーを持った歌詞とリズムによって構成されています。ソンたちのバンドの、たどたどしいながらも一生懸命な様子に通じており、荒削りで未完成であるからこそ聞き手の解釈に訴えかける歌い方と歌詞が印象的です。
「僕の右手」
この曲の中に、「見た事もないようなギターの弾き方で 聞いた事もないような歌い方をしたい」という印象的な歌詞があります。この言葉は、まさに映画の中の彼女たちの挑戦そのものを表しているように感じられます。
キーボード担当だった恵は、ギタリストの脱退により、慣れないギターに挑戦することになります。完璧な演奏ができるはずもありません。しかし、彼女は自分なりのギターの弾き方を見つけようとします。そして、ソンは片言の日本語で、たどたどしくも一生懸命に歌います。その様子は「聞いた事もないような歌い方」という歌詞にも重なるのではないでしょうか。しかし、その不完全さこそが、THE BLUE HEARTSが持つ荒削りでありながらも人々の心を揺さぶる、強烈なエネルギーにつながっているように感じました。
「終わらない歌」
この曲が演奏の最後に置かれていることには、深い意味があるように思えます。彼女たちのバンドは、文化祭のために急遽結成された、いわば「仮初め」のバンドです。文化祭が終われば解散するかもしれない、その場しのぎのバンドだったはずです。
しかし、「終わらない歌」を最後に演奏することで、映画は何かを暗示しているのではないでしょうか。たとえバンドという形は終わっても、彼女たちが共有したこの3日間の経験、必死に練習した時間、一緒にステージに立った喜びは、決して終わりません。それは彼女たちの中で「終わらない歌」として生き続け、永遠になります。
これらの歌以外にも良い曲がたくさんあるので、映画を機に興味を持った方には、ぜひ聞いてみてほしいと思います。
おわりに
自分は高校時代、クラスメイトに「文化祭でバンドをやらないか」と誘われ、何の曲を演奏する予定なのか聞いてみると、瑛人の「香水」と返ってきたので、好きな音楽の傾向•方向性の違いから断りました。しかし、改めて振り返ってみると、もしかしたら、あの時私は青春の大切な機会を逃していたのではないか、と思いました。
映画の中の彼女たちも、最初からTHE BLUE HEARTSが全員の第一希望だったわけではないかもしれません。それでも、彼女たちは一緒に練習し、一緒にステージに立ちました。そして、その経験は彼女たちにとってかけがえのないものになったはずです。
青春ややりがいは、対象の持つ価値に左右されるものではありません。むしろ、仲間と一緒に何かに取り組む時間、一緒に悩み、一緒に笑い、一緒に練習を重ねる過程の中にこそ、青春の本質があるのではないかと気づきました。
現在は大学生活も残りわずかとなり、青春を体験する機会も減ってきました。学生である貴重な時間と貴重な青春の機会を、これからは取りこぼさないようにしたいです。