以下の内容はhttps://mantropy.hatenablog.com/entry/2025/12/04/232917より取得しました。


【12/4】言葉よりも、記憶よりも

 ダウナー2025。ぼーずです。今日アドカをとりあえず完成させて細かいところは明日適当に見直していこうと思ってたらなんか1日ずれました。ちょい抜け落ちあるかもなアドカです。とりあえず、近況報告から? 今年はラボに配属され、1日の生活サイクルがほぼ固定化されたので特別変化の多かった1年でもなく、もう師走ですけれども、クリスマスですけれども、大晦日ですけれども、なんだか全く1年の区切りを感じることができないまま1年が終わっていく感じがします。社会の歯車ってこういう感じなんですかね? それはさておき、「復活」の話しろや! って言われました。む、むず~~~~。連想ゲーム苦手なの……。復活にまつわる話をしたいのはやまやまやま、いざ復活を中心に据えると全く話ができない。てことで、現在個人的に「復活して欲しいもの」の話をする。前もって言っておくと漫画ではない。エロゲである。とはいえ、こういう場面でしか尺取って漫画以外の話する気もおきないから……。あと、漫画の話よりもこういう話のが話しやすいのもあるし、おそらく有益な話ができそうだと思っている。(漫画の話でマウントとれねんだわ!)

で、本題。今復活して欲しいものはこれ!

バルドシリーズだっ!!

 すごい簡単にこのシリーズについて説明すると、ロボット動かして遊ぶアクションゲーム要素の強いエロゲ。ロボットに様々なアクションコマンドをとりつけ、自分なりにコンボを組み敵を倒していくゲーム。“遊べるエロゲ”の代表格としてシリーズ自体は19年間ほど続き、一応完結。FANZAなどでDL版が販売されていたはいいものの、販売元の戯画がだいたい2年か3年か前に解散してしまって以降、市場から姿を消してしまったシリーズである。
 今年、購入してから3年ほどかかったがようやくバルドシリーズをやり終えた(やりこみ要素の方は全く終わっていないが)。全部やった感想としては、名作もあれば、そうでもないやつもあり、また過小評価されてるやつもあるな~と感じたので、大学生のうちに全部やれてよかったと思いつつ、このまま名作、凡作、問題作がまとめて世間から忘れ去られてしまうのは惜しいなあと感じている。そんな中、唯一の希望であったバルドシリーズ最高傑作との云われである「BALDR SKY」の移植版の企画(FULL DIVE)が現在ほぼ凍結みたいな扱いになっているという噂を最近目撃してしまい、なんとか「復活」してくれ! と強く、それはもう強く願っているので俺のアドカをささげようと思った次第。せっかくなので、シリーズ各作品に対して感想を雑ではあるがひとつひとつ書いていこうと思う。「もう無いゲームの感想なんて空虚なだけじゃないですか!」──まぁ、それはそうだけれども、(高騰してきているが)中古もあるし、なんなら、Amazonではまだ(最終作を除く)シリーズ全集の在庫があるからね*1……。あと、公式サイトもないから体験版がない(はず)ってのもあるかも! うん。有益だね。有益有益。

自分のやったバルドシリーズは以下
BALDR HEAD, BALDR FIST, BALDR BULLET, BALDR FORCE, BALDR SKY, BALDR SKY ZERO(2), BALDR HEART, BALDR BRINGER
以下、ヘッドバルフィスバレットフォーススカイゼロハートブリンガーと書く。れいんぼ~
総プレイ時間は自分で詳しく記録していたわけではないが、およそ400時間とされている*2。難易度設定にもよるが、体感それぐらいだったと思う。このシリーズはどこから始めても問題ない。しかし、そのせいか一番有名な「スカイ」や「フォース」といった有名作ばかりが注目されてしまっているところもあり、全部通して雑でもいいから感想書いてるブログもなかった(気がする)ので*3、この記事の意味も少しはあるんじゃないでしょうか。いや、漫画の話を書かない以上為になる話をするつもりで書いてるんだけれども。
 一応、3年ということで、記憶も薄れてしまったし、悪い印象ばかりが残っているせいで悪口らしきものを投げてしまう場合もあるけど、これがシリーズ全編を通した味ということでね。*4それでは雑感想書いていきましょう!!(作品ごとで文章量の偏りめちゃくちゃでてきました! ごめん!)あと、最近、画像データが破損しちゃったから画像殆ど挟めなくてさみしいブログになっちった。ごめん!

0. さくっと世界観説明

 感想書く前にシリーズがどういったものかを簡単に説明。
 バルドシリーズとは「AIや超技術と人間が共存する世界の移り変わりと、そんな時代に生じた世界を揺るがす大事件、そしてそんな大事件と逞しく戦った人々の記録」だというのが自分の認識。作品はそれぞれバルドシリーズの世界線のどこかに位置付けられていて、時間の流れや世界線の違いに従って、異なったサイバーパンクな世界観を見せてくれる。その世界の移り変わりを参照するにはwikiを見た方が早いが*5、大まかに2つの世界線と共通する退廃史観というものがある。
 まず、文明の中心にあるものがバルドルマシン(無機AI)か有機AIかというものがある。バルドルマシンは今でいうところのスパコン付きAI、演算能力の凄まじいコンピューター。作品によっては社会管理システムとして働いたり、ネットワークシステムとして登場する。
 それに対して有機AIは知性が認められたある種の生命体。人工的な脳細胞という例えが(正確ではないが)わかりやすいかも。内部に量子通信技術を生み出したことで新しいネットワークを構築した。仮想空間の管理者として人間に中立な立場から、人間たちを観察することを望んでいる。スカイ以降では主にAIと言えば有機AIを指し、仮想の存続は有機AI無しではほぼ不可能になっている。
 この二つのAIどちらが覇権を握ったかどうかで世界が分岐し、さらには大事件の有無によってさらに世界が分岐していく。そんな世界線をたどっていくと結局はディストピア? ポストアポカリプス? だったり、戦争が耐えなかったりと……諸行無常……。サイバーパンクらしい終末具合の世界と、それでも大事件が起こってしまうので、いかにして大事件を防ぐのかというのかというのが、バルドシリーズの大まかな話の流れ。と、もって回った言い方をしなくても、かっこいいロボット操縦してヒロインを守って、救って、気持ちよくなるゲームです!

1. BALDR HEAD


 俺のパソコンでプレイしようとすると表示がおかしくなるので画像が採取できなかった(´;ω;`)知り合いのパソコンでプレイした。
 現実世界を舞台にしたお話。主人公は関西風のさっぱりとした金貸し屋(上の画像の男)。主人公が借金の取り立てに向かった場所に女の子、メイがただ一人置かれていたので、それを借金のカタとして手元に残しておくところから物語は始まる。主人公の拠点の街には個性豊かなヒロインたちもいて、彼女たちが巻き込まれる問題を放っておけず首を突っ込んでいくのが物語の流れ。メイもまた主人公やその周囲の人たちと生活を共にしていくことで家族や生きることの楽しさというのを実感してくというお話で全体的に温かさが感じられて個人的には好きなお話。(なんかもうコテコテだけれどね、古き良き枠)
 大ネタバレだけどメイがバルドルシステム完成の最後のパーツだったので敵勢力に狙われているという設定で、これ以上の風呂敷が広げられなかったからSF的にはまぁワクワクはしないかな(もう20年以上前のゲームなのであんまり期待するものでもないケド)。主人公のキャラデザについては、かなりセンスがあると思うので、シナリオは全く苦痛ではなかった。ロボットに乗ってガツガツ戦うのは英雄みたいな性格とかではなく、こういうキザで甲斐性のあるあんちゃんがいいんだよな。ただ、最終戦付近の難易度がおかしい上に難易度自分で選べないのでアクション下手だと発狂します。した。*6

2. BALDR FIST


 時代的には「ヘッド」の前、現実世界の闘技場みたいな場所でロボットバトルトーナメントをするゲームで6人いるヒロインで戦うというもの。ヒロイン各々に遠距離攻撃が得意だったり、機動性が俊敏だったりといろいろ強いパラメーターが存在するので、それに見合った戦い方が要求される。そのため、キャラクターとプレイヤーとの相性によってはアクションの難易度がイカレる上に、シナリオが数クリックで終わる程度なので苦しい思い出だけしかない。ただ、これをクリアできる人間は後のゲームで躓いてもいくらでも立ち上がれたので、最初らへんに触れてブチ切れながらやった経験は無駄になっていないと思う!*7

3. BALDR BULLET


 現実世界がメインの舞台となる最後のバルド。バルドルシステムによる合理的な管理を妄信する人々とその管理に逆らう人々の抗争を描いている。
 主人公が敵組織のヒロインになぜか惹かれて逃避行をしたり、泥沼恋愛劇をしたり、よくわからないまま女抱いていたりと深堀すれば面白そうな設定を雑に使って結局微妙になっていた印象。この世界が下地となった世界線が最終作の「ブリンガー」に登場するのだが、そのとき記憶がかなり薄くなっていてwiki見ながら思い出していた。今考えてみれば、バルドルマシンが支配した世界という設定を中心にしながら物語を展開しているのは後にも先にもこれだけで、後の作品は大体有機AIが覇権を握っているので、独特の味があったのかもしれない。ネットの概念がシリーズに導入される前にプレイしていたせいで当時は粗の多すぎるシナリオに、真面目に腰を据えることもできず適当に読んでいたが、今改めてプレイすると異なる感想になるのかもしれない(が、やる気はない)。プレイ動画とかYouTubeにあった気がするし見てみようかな。あと、CS版になってシナリオも多少追加されたようだけれども……。俺はエロゲの方しかやってないからなんも言えない。*8アポロジャイズ・ヴァギナ。

4. BALDR FORCE


 名作と名高いが、個人的にはもう古典かなあって感じ。ふ、古い……。ここからKOTOKOがOPを担当している*9(間違ってたらごめん!)。
 ここから世界観が一気に仮想空間中心となっており、社会の根幹には仮想空間の存在が大前提になっている。仮想空間には専用の戦闘モジュールであるシュミクラム(つまり戦闘ロボ)が実装されており、それを用いてイタズラ程度のハッキングを繰り返していたチームの一員であるクソガキが主人公。ハッキングチームの解散式として、軍に最後のイタズラを仕掛けようとしたところ、軍とテロ組織の抗争に巻き込まれて親友が死亡。主人公は逮捕。腕を買われた主人公は軍に勧誘を受け、親友の復讐を果たすために入隊する。そして主人公は軍の任務を遂行していく途中で、軍、テロ組織、大企業の因縁や思惑が絡まった争いに巻き込まれていき、自らの出自の真実に迫っていく。
 各ヒロインの√に応じて主人公の属する立場が軍やテロ組織、大企業などになりながら話が進んでいき、一つずつ世界の真相についての解像度を上げていく展開は確かに面白いものの、大きな話の軸は今ではベッタベタの王道でちょっと古い感じは否めない。あと個人的には、主人公の真正なガキくささがあんまり気に入らなかった。主人公もそうだが、この作品のヒロインは全体的になんだか幼いところ(身体的だったり精神的だったり)があったように思えた(ガチで記憶が希薄だから本当は違うかもしれん)。*10アクションパートはこの時期からコンボが組みやすくなって楽しい。じゃあこの作品が他シリーズと比べて優れているところはなにかというと、バルドシリーズで一番極悪で魅力たっぷりな悪役ゲンハの存在だろう。

インターネットから適当に拾ったのでマジで画質が悪い。すまん。

 後のシリーズでも人間のカスみたいな救えない敵役はぼちぼち出てくるのだが、このキャラクター以上に「野蛮な悪」を感じたキャラクターはいなかった。なかなかいい敵役で、彼のオチもまたベタだが、キャラクターの強度が強いため気に入る人も多いと思った。それ以外は多分次作、「バルドスカイ」に分があると思います。てか、アニメ化されてたってマジ!? なんかコケたっぽいし。

5. BALDR SKY


 多分色褪せることのない傑作だと思う。これが現在市場から姿消してるのは良くなさすぎるヨ……。復活しろ! (アドカアピール)
 フォースに続いて世界観は仮想世界中心ながら、これ以降は有機AIが覇権を握った世界線になる。有機AIに量子情報を観測させることにより、外観を構成することで世界を成立させているという聞いただけでワクワクするような(シュレディンガーの猫みたいな)設定……だった気がする(SFの設定はしばらくすると忘れるため)。有機AIは人間とはまた異なった生命体で人を観測することを是としているので、人との良好な友好関係を築けており、それで仮想空間が上手く回っているという異種生物との共存も魅力の一つでしょう。
 バルドスカイは本当に名作なのであらすじ等調べれば、直ぐに出てくると思うが簡単に説明すると、物語は主人公、門倉甲が記憶を失くしたまま、銃弾飛び交う戦場の最中に覚醒するところから始まる。隣には相棒を名乗る部下が一人、彼女曰く、門倉甲は史上最悪のナノハザード「灰色のクリスマス」の真実に迫ろうと無茶な任務を大量に引き受けていたらしい。「灰色のクリスマス」以降、門倉甲の周囲ではAIに対する不信が高まり反AIを掲げる統合軍と親AIを掲げテクノロジーの最先端を走る企業の間ではにらみ合いが続き、その一方でAIとオカルトを重ねた新興宗教が勢力を強めたりと、AIと人との関係は非常に不安定なものになっていた。「灰色のクリスマス」とは一体何なのか、この事件に主人公たちはどのようにして関わっていたのか、というものをじっくりと描いていく物語です。だいたい100時間ちょっとくらい。シナリオ6割強、ゲーム4割弱くらいだった気がする。

 この作品は、まずアクションパートがかなり楽しい。様々な兵装を用いた独創性の高いコンボを沢山作れる。特に、敵を空中に浮かせてボコボコにする空中コンボが本当に楽しい。よくわからない武器が新しいコンボのピースになることも多く、そのたびにコンボ開発がはかどり時間が溶けていく。その後ネットに上がっているコンボ動画*11を見て腰を抜かすまでがワンセット。難易度もいじることができて、very easyだと敵から距離とってマシンガンぶっぱしてるだけで簡単に終わるが、これは本当にバカがやることです。やめましょう。敵の挙動を見切ってコンボをぶち込む快感を手に入れてください。「スカイ」には「DiveX」というアクションパートで遊んでいたい人用のゲームも出しており、敵や味方のシュミクラムにも乗って戦うことができるが難易度は極悪。「バルド地獄」と検索するとプレイ動画がたくさん出てくる。
 シナリオについてはもう本当に出来が良い。適切なタイミングでアクションパートを挟むことで物語によりのめり込めたし、ヒロインが6人と多い上にそれぞれの個別もかなり長いけれども、飽きさせないような構造になっていた。というのも、ヒロインは皆、「灰色のクリスマス」直前の幸せな学園時代を主人公と共に過ごした人物たちであり、事件以降彼女たちは元居た場所を失い、散り散りになってしまう。そして、その行先というものがこの作品世界を様々な切り口から捉えたものになっていて、主人公の相棒として長らく真相を追った者、荒れた時代に揉まれながらも細々と生活を送っている者、統合軍の一員としてAIを何とかしようと藻掻いている者など、「フォース」の特徴であった各組織に属しながら世界の輪郭を捉えなおしていくシナリオからさらに洗練されたものになっている。
 ちなみに、この作品は2部構成で、ヒロインの半分をDive1、もう半分をDive2に分けている。個人的にはDive1の方が面白いと思っている。勿論、物語というのは風呂敷を広げている時間の方が面白いという話もあるのだが、Dive2でも風呂敷は広がり続けるし、SF設定の活用や物語の真実がきちんと明示されていくエンタメ的な面白さが加速し始める上に、エロゲらしい複数の世界線をまとめあげる物語のたたみ方はかなり綺麗で明らかにエンタメ的にはDive2に分がある。個人的にDive1の強さというのは、攻略可能なヒロインたちと主人公のロマンスとしての強度がかなり強かったところだ。「灰色のクリスマス」により関係が滅茶苦茶になってしまった友人たちとの学園時代を振り返りながら組織間の抗争が進んでいくというのがバルドスカイの構成*12だが、Dive1のヒロインたちは思い出の中でラブコメ負けヒロイン的な頑張り方をしていて好感がかなり高い。だからこそ常に戻れない過去への郷愁に満ちた話の雰囲気と、主人公が守れる未来を手に入れようともがいている様が非常にハマっていたように思えた。*13

 なかでも渚千夏√はバルドシリーズのなかでも一番好きな√だった。「灰色のクリスマス」以降、強烈な反AIとして統合軍で活躍していた渚千夏と出会ってしまった主人公があの頃の優しい彼女を取り戻そうと躍起になって追いかける展開を軸に据えたこの√では、彼女が学園時代に主人公に抱いていた想いを垣間見せ、そして「灰色のクリスマス」の結果、彼女の身に起こった絶望的な過去との断絶を提示しながら、それでも主人公が彼女を口説き続ける様子というものは、過去と未来を追い求めるバルドスカイラブロマンスとして完成度が最も高いと個人的には思っている。Dive1は全体的に学園時代をこじらせたタイプのヒロインばかりでかなり満足度が高かった中、最後に彼女の√を持ってきたのは本当に素晴らしかった。本当にどうして今、市場にないんだろうね。

ずっとジメジメしてる個別です。

 バルドスカイについては他にもいろいろ話したいことがあるのだがキリがないので次。……と言いたいところだけど、まあ俺が「スカイ」で一番好きなキャラの話なんですけど、そのキャラがノイっていう闇医者なんですよ。ゴスロリじみた洋服に白衣を着たロリ。本編のヒロインたちが比較的頭身が大きい中で、このキャラは本当に“萌え”だったね。当時はロリババアにget into していてアイコンも彼女のアイコンにしていた。攻略はできないんだけれども、彼女は肉食系で性に奔放なキャラクターなのでおさわりできます。こういう姿勢は本当に大事。真面目に恋愛したくないけど、おさわりしてぇってキャラをもっと出してほしいですね。

クリスマスまではもう少し先だけれど、見つけたら是非買って欲しいね。*14

6. BALDR SKY ZERO

 実はこれが一番好き。

原画:綱島志朗 今年のアドカもう綱島志朗が二回登場しててワロタ*15

 前作の別世界線かつ、前作のちょっと前の時点でのお話であり、前作主人公の門倉甲も登場するのだが、彼の扱いが酷かったり、他にも掛け合いが厨二クサすぎたり、シナリオに登場する用語やアイテム、理論が複雑だったり、ゲーム面でもクラッシュが多発したりと、物理的問題や好き嫌いの分かれる展開故にボコボコに叩いている人も少なくない作品ではあるけれども*16、個人的にはバルドシリーズで最も瞬間最大風速が大きく、特に中盤から終盤にかけてが最もエキサイティングなマレル√が存在するだけでも十分傑作といっていい作品だと思っています。なによりたくさん登場する男キャラが皆が皆かっこいいんだよな……。

 この作品の魅力でもある厨二クサさというのは、たとえば、SASには賞金首が存在し、上位賞金首には二つ名が与えられている。勿論、全員とは言わないが、彼らとの戦闘も存在するし、彼らの機体のデザインも凄いかっこいいんだよな。そんな賞金首の中に、この作品を象徴するシュミクラムが存在する。俺はこのシュミクラムが全シリーズで一番大好きなのだが、その名も「シュラハトシュベルト」。性能については多対一を想定し、三日三晩暴れまわれるように設計された結果、バランスが不安定となり、常にブーストをかけている状態でしか動き回れず、敵の攻撃による衝撃や自らの火器の反動により方向を制御するというロマン兵器。*17本当に好き。つまり、なにが言いたいかというと、スカイが濃厚豚骨ラーメンなら、こっちは化学調味料たっぷり全マシ二郎みたいな良さがある。どっちも重いけど質が違う感じがする。
 特にこの作品はバルドシリーズの中でも一番、人の業を煮詰めたような倫理観をしている。東南アジアの島、SASを舞台にそこでは、外部との通信および出入りも厳格に制限され、その中では沢山の企業戦争が代理で行われたり、非倫理的な実験も勿論行われ、人間は戦争のための家畜として人工的に作られているために母親のこともわからない孤児であふれている。このような世界で生きている登場人物たちは、自分の生にいかにして向き合い、SASの体制と向き合っていくかというのがこの作品のテーマだと個人的には考えている。
 しかし、ただ体制側に抗う人々を描いていた作品ではなく、SASで体制側に抗おうとしている人々にも様々な理想を掲げ、彼らの理念がぶつかり合い、無益な戦いが生まれている物語の構造もまた、読み応えがあるものになっている。というか、体制側がカスであることは当然なので、本質はSASを変えようとする人々の闘争だ。闘争の場にて主人公たちは、敵と理念を比べながら自らの正義に対する自信が揺らいだり、くじけたりする。そんな彼らを導く存在としてカッコいいオッサンたちが登場するのも魅力の一つ。自分の正義に迷う主人公たちの背中を見守る、彼らよりも幾多の戦争と苦悩を抱えた上司の言葉は、主人公の立場を俯瞰し、そして含蓄のあるものになっている。しかもカッコいいシュミクラムに乗って時に背中で語ってくれる姿は男でも惚れてしまう。質のいいオッサンが大量に登場する滅多にない作品だ。そんな魅力あふれる登場人物たちに押されて、引っ張られて、全力で走り切ってくれ。ランナー。 
 インターネットには叩いている意見が多くみられるのでちょっと褒めるようにして書いてみたの。だって、「バルドスカイdive2」まで終え、ゼロのそのほかの個別ルートをこなしてSASの終わっている世界観とそこで活躍する勢力と彼らの理念の衝突についてある程度把握して、ようやく最後のマレル√にたどり着いて頭の痛いままプレイしたときに死ぬほど楽しかったんだから(ライブ感でも楽しめるので適当に流してるだけでも楽しいと思う!)。「バルドスカイdive1」, 「dive2」, 「ゼロ」、「ゼロツー」全部合わせて200時間ぐらいなので手を付けたら最後まで走り切って欲しい。多分「ゼロ」と「ゼロツー」はそんなに値段も高くないから!!!*18

7. BALDR HEART


 さらにさらに、未来。企業の力が強くなり、企業が国になり、企業同士で戦争しまくっている時代。
 企業が主体となってからも相変わらずの壊滅的な倫理観が反映されたサイバーパンクな世界観、壮大な舞台装置や主人公、ヒロインの謎が丁寧に広げられて、丁寧にアツく回収されていく様子はネットが中心となったバルドシリーズ、つまり「フォース」以降の入門としてはうってつけという印象。
 ネットが中心となってからののバルドシリーズでは、うまくネット世界と現実世界、ネットで起こった大事件をうまく現実世界に反映させるところに妙がある。一番簡単なことからいうと、「ネットで死ねばリアルでも死んでしまう」というところから、その果ては壮大で荒唐無稽なところまで。「ハート」でのネットで引き起こされた個人の執念由来の出来事がテンポ良く壮大になっていく様子はシリーズ屈指だと思う。というのも、「ハート」の頃から存在していた「幽霊」がテーマだからだ。実際に一人目のヒロインは昔死んでしまったはずの少女である。ネット世界における幽霊がどのようにして定義され、幽霊が現実世界に及ぼす影響とは一体何なのか。一人目のヒロインのように、現実世界にどうやって人間がよみがえるのか。最終的には、現実世界が崩壊の危機にさらされてしまうのだけれども、それがどのような理屈でもたらされるのかというのは、話を追っていて非常に楽しいものであったと思う。「スカイ」の学園編みたいなバックボーンが存在しないせいか、ヒロインと主人公の味付けが少し薄いと感じたけれども、それは多分スカイシリーズが滅茶苦茶濃いからかな~。でも、「スカイ」と同じライターだからか、フレイア中尉みたいな敵サイドにいながらも、主人公の集団に共感できるから共闘したり、それとは別に個人的な対立カ所も存在しているキャラクターの描き方は非常にうまいと思うんだよな。私怨と大義と共感とで揺れるキャラの活かし方は勢力同士でにらみ合いをする作品において重要な要素だからね。
 ゲームシステムとしては、妖精が武器になって装備できるという設定にしているところが、ワンアクセントあって楽しい。装備を使って戦闘をこなしてレベルを上げることを、妖精のレベルを上げることと言い換えていて、育成ゲーム的な楽しさがある。*19

 そんな感じで、タイパエンタメ性重視かつ、やり込みも楽しめるとてもやりやすいバルドじゃないかなと。

8. BALDR BRINGER

 ラストバルド。ネットと人がべったりなバルドシリーズの行きつく先みたいな世界観をしている。というのも、疑似知性として生まれた主人公を始めとした登場人物の多くが電子生命体であり、電子生命体の彼らは、恐らく荒廃してしまった現実世界にネットを超えてたどり着くことを目標にしているからだ。電子生命体には勿論、血は流れていないものの、血が通っている様なキャラクターたちにはバルドのたどり着いた境地を感じた。
 ただ、これまでの機体を動かしてコンボを組み戦うバルドとは異なり、かなり作業ゲーっぽくなっているのがネ……。あと難易度が中々イカレていると思うし、(特にラスボスとか信じられない難易度してた)謎解き要素が結構しんどくてゲームシステム的には褒めれるところが少ない。アクションパートの爽快感でやってきた最終作で、爽快感の意味を履き間違えてるよぉとちょっとガッカリしちゃったところはある。
 しかし、しかし、しかし、過去作のBADEND後、崩壊した世界線を見ていく本筋や過去作のボス枠がゲスト参戦してくる展開とか思い出補正かかりまくって滅茶苦茶楽しい。思い出倍率の高い加点方式のゲームかな。思い出で間を持たせたあとのTRUE√がかなりアツくて(というかTRUEが無いとかなりつまらなくなってしまう)、過去シリーズの裏で暗躍していた組織が登場したり、荒廃した世界なりに細々と終わりへと向かっていく中で引き起こされた大事件、遺されていた記録の真実が暴かれる展開には流石に興奮せざるを得なかった。あと、主人公が信じられないくらいのマザコンだった。「電子生命体のマザコンてw」とか思ってたら、メインヒロインのエリス(CV. 澤田なつ)がママなんだからもう仕方ないと思いました。*20
 この作品にも厨二クサさがあって、チートな特殊能力が備わっている特別な機体とそのパートナーのこれまた特別な能力を持った補佐AIが複数組存在している。しかし結局、本編には1組しか登場せず、アペンドで新しく1組出てきたことから、アペンドでシリーズの要素を回収していくつもりだったんだろうけれど、一つ出しただけで売り上げが芳しくなかったのか(本当にアペンドで回収していくつもりなら出るはずの)新しいアペンドが出ないまま終わってしまったことが惜しい。再来年で十周年なんですよね。せっかくの記念だし、同人でいいから何かしらのイベント(まだありそうなシナリオの展開や設定を同人誌とかで公開したりとか)をやって欲しいもんだねえ。
 まぁ、「ブリンガー」だけやるとかなり面白くないとだけ。デザートみたいなもんだし、そもそもかなりプレミアついてるし、プレイヤーは無理して手を出さずに、「ハート」にてバルドを終えてもいいんじゃないのかなと思った。「スカイゼロ」のライター*21が好きな人は買った方がいいかも!


 以上、今年のアドカでした。サイバーパンクエロゲシリーズを今回紹介してみましたが、同じ設定を利用したシリーズでありながらも、その世界観自体は様々な味付けがなされていて、飽きさせるようなシリーズではなかったのは確かで、今思い返してみても、結構楽しんでいたなと思います。雑感想レベルの内容をポンポン出していくだけの内容になってしまいましたが、やっぱり思い出すって楽しいですね。まだ大学に入学してまもないみなさんが(もし、この記事を読んでいるのだとしたら)良い思い出を作れると思うのでぜひやって欲しいです。シリーズものをまとめてプレイするってのはこの時期にしかできないことだと思いますから、クソゲー神ゲーもその系譜ごとまとめて愛していきましょう。特にもう失われてしまったゲームとかはね。復活のときを願って……。

おまけ(無益)

 ??「いや、さすがに漫画の話してほしいです」
 すみませんでした。漫画の話ちょっとだけします。本当にここからは無益な話なので、画像も時間もやる気もなくて入れられていないので、漫画読みサークルの体裁を守るためだけに書かれた文字の羅列に耐えられる人向けのコーナーです。せっかくなんだし、バルドシリーズは知らなくてもこの曲聞いたことある! って思ってくれるかもしれないので、それに普通に名曲なので、バルドスカイのOPに集中しながら雑にでも読んでいってください。
youtu.be
youtu.be

 つい昨日、テラフォーミングマーズ*22のことを調べようとしたら、間違って「テラフォーマーズ」のことを検索してしまって、そしたらどうやら今月から連載再開するらしいじゃないですか(まぁギリギリ「復活」判定)。去年復活してから、無料公開されて盛り上がっていたのも知っていたし、ちょくちょくヤンジャンで掲載していたのは知っていたんですよ。そんときに(半年くらい前だっけ)実家においてた「テラフォーマーズ」を持ってきてもらおうと、実家に連絡したら「どこにおいてあるかわからん」ってサ。これ多分捨てられてるよな~。もしかしたら俺自ら手を下したまま記憶を飛ばしているだけかもしんないけど、京都に引っ越すときに「これが必要なもん!」って段ボール指して親に宣言しちゃったし、「それ以外は適当にしていいよ~」とも言ったし、明らかに俺の本棚に「灰色のクリスマス」が起こっている気がするんだよなあ。
 まぁそれはそれとして、今回の情報は「連続的な掲載の再開」と見做していいンだナ!? 久しぶり! 元気な姿で会いたかったよ! いやー小学生のころに知り合いの兄ちゃんに勧められて読んだら衝撃を受け、親にねだって集めていた漫画ですからね。だけど、さすがにもう話の内容は覚えてないの……。2018年から休載って、そん時って俺ぁ中3か高1じゃん。そっから受験期間挟んで、エロゲばっかやって、漫トロに入って毎日テラフォーミングマーズばっかやってたら、そりゃあもう、火星なんて隕石とか核落として温度上げる場所としか思えなくなりますよ。ゴキブリ……? バカなんじゃないですか? ────あ、ちょっと思い出した。ゴキブリ使って火星を黒くして熱を吸収してもらって、温暖化進めようとしたら、ゴキブリが紫外光を受けまくってDNAに変異が入りまくってありえないフィジカルエリートに進化しちゃった漫画だっけ。いや、小学生の俺でも初めの数話読んだときに、こんなんゴキブリの顔が面白い出オチ漫画じゃんって思ったよ。でも、昔っからB級のバカ漫画なんて大好きだったわけで、それにアニメなんて堀江晶太*23がオープニング書いてるとか、もうね、そんなのめちゃいいね中村イイネってことでまぁ小学生バカガキはもう大変ハマり込んじゃって。
 じゃあどこが俺にウケてたんかなあって考えてみると、やっぱバトル要素なんだろうなあ。「テラフォーマーズ」の戦闘って基本的に虫やタコなどを含んだ幅広い動物からモチーフを借りて、戦闘員各々が極めている武術などを効果的に掛け合わせて、独特でありつつ馴染みもあるファイトスタイルが沢山でてくるんですよね。ムエタイサバクトビバッタとか、空手とスズメバチとか、柔道とタスマニアンキングクラブとか……各員の戦闘スタイルを活かすようにして生き物が選ばれて、彼らが徒手空拳で超フィジカルエリートのテラフォーマーと殴り合ったり、仲間割れして武術で殺し合いを始める展開はガキの心を掴むには十分じゃないかい? 特に、小町、劉、アシモフでタイマンしてた回とかもう本当に興奮でした。ただでさえ達人クラスの武術に生き物の力が加わって、凄まじい威力になるから、読んでるとこっちもやりたくなるんだよな、武術を。この3人のバトルを見た後なんてもう、いたるところで、なんてったて“それ”を打つ空間なんて自分と相手が接してさえいれば十分なんだから、ゼロ距離で「スゥーッ」と息を吸って、打ち込みまくりましたよ「発勁」。あと、そのころから拳を鍛えようと壁殴ったりしてた。「テラフォーマーズ」が休載に入ったころにはもう、辞めちゃったけど……たまに柱を殴ると楽しいんだよな。違う。そういう話じゃない。そんで、今、「発勁」打てんのって話。「テラフォーマーズ」の言葉も記憶も殆ど今の俺にはないけれど、この手は覚えてんのって話。結果───突き指しました。手をひらいて突きの状態で壁に指をそっと突き立てて、一瞬にしてグーにして「打つ」という流れなんだけど、親指が間に合わずに壁に思いっきりぶつけちゃった。アクションゲームと同じで、しばらく時がすぎると身体は忘れてしまいます。てか、そもそも当時も俺も小学生だったわけで、まともに「発勁」できてたかというと、結構怪しいや。うん。まあとにかく、生兵法は大怪我の基です。やめましょう。
 以上、今年復活する予定の漫画の話と、俺の軽いケガのお話でした。一日あれば簡単に治りました。ちょっと思い出して、ちょっと身体を動かして、ちょっと楽しかったです。なんだか、少し「1年」の輪郭ができたような気もします。1年なんてこんな小さくてくだらないことで、ちょっと楽しくなっての繰り返しで12月に振り返っているといつのまにか1年の輪郭が出来上がっているのかもしれません。このおまけコーナーなんて、めちゃくちゃ小さなきっかけから書いたものですしね。みなさんもいい感じに1年楽しんでいきましょう。て感じで締めようと思ってたけどブログに書くためにwiki見たりしながら振り返っていると記憶がたくさんよみがえってきました。「テラフォーマーズ」において戦闘員は、生き物の力を手にれるために手術を受ける必用があるのですが、女性のがその成功率が高いんですよね。つまり、女性もたくさん出てくるんですよ。そして、身体がマジでエロい。だって、戦闘員とし活躍するには身体を絞る必要がありますからね。なんか! 記憶が美化されて! よりエロくなって蘇ってくる~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

メリークリスマス! よいお年を!!



















おまけのおまけ(本当の本当に無益の無益)
 
 本来はここで記事を閉じるのが綺麗だと思ったのですが、今週の「キミとアイドルプリキュア*24が物議を醸してて流石にHOTなので、俺もいっちょ噛みします(元々今年のプリキュアで記事を書くかで迷っていたのもある)。とはいえ、俺も今年からプリキュア見始めて*25、ハマったので過去作も5つくらいは見はしたものの、あんまりその系譜や伝統というものに対する理解が十分ではないと思うので、新参としての意見になってしまうけども、いや流石にここまでタイムリーだと触れたくなるじゃん。てことで、ここからは本当に無益な話です。まぁ、せっかく読んでもらえるのなら、なにかしらのBGMが必要だと思うので、今年ハマってた作曲家の一人であり、「キミプリ」のOPも担当している広川恵一先生の好きな曲を紹介。
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 これと「ウラノミト」*26と「キラリスト・ジュエリスト」、「僕らのフロンティア」が広川恵一曲の中でもお気に入り。

 話を戻して、「キミとアイドルプリキュア」の話ですね。今年初めてプリキュアをみて、凄いハマったんですけど、これおそらく別の年のやつだったらハマらなかった気もします。というのも、今年のテーマが「アイドル」、普通にアイドル活動とかやるのかなあとか思いながら最初の2話を見たら、「ヒーロー」と「アイドル」の抽象化を行っていくぞ!! っていう意識が見て取れるわけです。さすがにこれすげぇ!! って興奮して、視聴を決意。新メンバーが加入していくイベントでも特に主人公の咲良うたがヒーロー性とアイドル性を兼ね備えた存在であるかのように表現されていたので、1クールが終わる頃には完全にこっち側が仕上がってました。しかし、ずっと「アイドル」で……みんなをキラキラにして……人々の注目を浴びて……時には筋トレとか頑張って……みたいな話をしなかったのが「キミプリ」の強みだと思います。というのも、「応援」というテーマがあったからです。人をキラキラな気持ちにする側だけじゃなくて、人をキラキラにする人を応援してキラキラにする、こうしてキラキラを伝播させていく。「ヒーロー」としての話に「応援」を絡めることで、敵を倒す「ヒーロー」のテーマの拡張をしつつ、アイドルから一方向にキラキラをうけとるだけではないことをプリキュアの方から積極的に示してくれたのも女児アニメらしく優れていたところだと思います。「キミプリ」のテーマは他にもいろいろあると思いますが、「アイドル」「ヒーロー」、「応援」と同じくらいウェイトを占めていたのが「絆」です。奉仕者としての「アイドル」とは別に、特別な人の間に結ばれている「絆」をアイドルーファンとはまた少し異なった関係として重要視している。というか、女児アニメなだけあって「絆」に重点を置いて物語を展開していっています。誰かにとっての「アイドル」を見つけるきっかけとして友情や家族愛などの観点から「絆」を切り口にして、「アイドル」の概念をステージの上からあなたの隣にもってきているという「アイドル」概念を再構成しているところも、見ていて楽しいところです。実際、制作側へのインタビューにて商業アイドルっぽさは控えめにやっていくと言っていたので、こうした拡張/再構成に力を入れているのは間違いないと思います。
 このようにして、「ヒーロー」と「アイドル」の抽象化と拡張や再構成を少しずつ行ってきた本作は、プリキュアの存在を「キラキラ~ッと闇をてらす救世主(プリ!)」*27だと主張しています。「アイドル」と「ヒーロー」の共通項をもらう形で、なおかつこれまでの「絆」や「応援」のエピソードからその解釈がかなり広がった状態のプリキュア像です。アイドルやヒーローはステージの上や怪獣の前だけにいるわけじゃないし、大切なキミを笑顔に、キラキラにするために、確かな「絆」と共に、そこにいつまにか「在る」ものとして一般化されたアイドル像が提示されています。そして、これを脅かそうとする存在に打ち勝つ力が今年のプリキュアという概念だと思います。
 さて、「キミとアイドルプリキュア」についてはこのようなテーマだと自分は考えているのですが、そのテーマが実際どのように行われているかというと、話の本編はかなり横軸にコツコツやるタイプのアニメなんですよね。物語の世界観というのがあまり掴めないまま、多くの個性的なキャラクターたちの軽快でそこそこ狂気的な掛け合いで話が進んでいきます。かなり日常的でバカなやり取りが物語の大部分を占めているように思います。その要素が濃くみられる「キミプリ」に対する批判として、縦軸の進まなさ、そして設定がキャラクターの特技(ピアノやダンス)などの大きな設定を投げやりにしがちじゃないのかというものがあるのですが、俺はあんまりそういう部分を気にする作品でもないと思ってるんだよナ。
 まず「キミプリ」は横軸の話を作るなかで作り上げた「絆」がそのまま縦軸が進み、困難に襲われた時、それを打破するための大きな原動力になっているという作りにはなっているのでなんやかんや積み重ねはちゃんと積んでいると思うんですよね。また、「キミプリ」の掛け合いが軽快で狂気的だという話をしたけれども、それでも誰にどういうセリフを割り当てるかというところは徹底していたように思います。本人たちが「絆」を作り、教訓を得ながらここまでやってきたことが最も反映されようなセリフがきちんと割り当てられていているため、普段のヘンな掛け合いのテンポから一気にベストコミュニケーションがポンポンでてくるとこが俺がキミプリを見てきた中で一番気に入っているところです。これまでの話の総括と今後の展開に対する丁寧な補助線が本人たちの軌跡が楽しい掛け合いから感じ取れるところが毎週飽きずに楽しめた一番強い要因だったと思います。特にメロロンを友達の輪にいれようと絡みまくっていた2クール目後半から3クール目前半の話、友達になったあとの3クール以降の話で日常回の味わい方が変化していたところなんてまさに、「キミプリ」の良さが十分にでていたと感じる流れでした。
 次に、「キミプリ」は最強の技が存在していることは注目してもいいかもしれません。それは「敵の目前で歌う」という技です。まず1話で主人公が変身能力がないまま、敵の前で歌ってプリキュアとして覚醒。21話にて敵の内部に囚われた妖精を歌うことで目覚めさせ、30話にて(便宜上そういうけど)獄門疆に閉じ込められた妖精に対してもまた、歌うことにより奇跡を引き起こしかけたりと……。奇跡が起こる場面で韻を踏み続けています。ここはもう作風だと思う(てか、来週の回で「歌」についてはなにかしらの強い断言が与えられているんじゃないのかな。重要回だぜ。)ので、まぁこれが苦手なら仕方ないめぅ……。今週のゴタゴタに噛みつくために、書き始めたから読解の時間が足りひん(泣)。
 では、今週の回について嚙みついていこうと思うぜ。とはいえ、まぁ話したい事はだいたい話したので、一瞬で終わりますけど……。というのも、42話はこれまでのテーマの総決算であり、「キミプリ」の傑作回だったというのが俺の立場です。レジェンドアイドルのカイトが闇堕ちしてしまったカズマとの「絆」を結びなおすためにプリキュアになるという話であり、もう興奮モノだったんだけれども、インターネットを見てみるとそうでもなかったみたい。男プリキュアは要らないだの、多様性を認めるべきだの、プリメロの想いがどうだのって燃えてました。いやさすがに「キミプリ」が描いてきたヒーローとアイドルからの帰結だったと思うんですけど……。だって、レジェンドアイドルが逃して後悔していた、かつての親友との「絆」を取り戻すために、敵を目の前にして歌を歌い、それをアイドルプリキュアが「応援」して、そしてカイトが「ヒーロー」と「アイドル」の両方を重ね合わせた今年のプリキュアの力を1話限り(次回以降も出てくるようなら評価を変えざるを得ないけど、さすがに切り札だと思いたいです。)で獲得して「絆」を取り戻した回なんですよ。正直、ここまで良い落としどころを用意してくれるとは思っていなかった。カイトというキャラクターにここまで作品のテーマを乗せることができるとは……って感動しました(女児並感)。それに、かけがえのない友情を手に入れることができたキャラクター(メロロン)が「絆」について語り、そしてプリキュアに救われた妖精(プリルン)がプリキュアがどういう存在かと改めて定義してくれるダメ押しまでセットなんですから。もったいないですよ。男プリキュアだのどうのこうの言ってるの。皆さんもね、今年のプリキュア見ていない方もどうですか? 今こそ改めてヒーロー観をアイドル観を手に入れていきませんか? なにはともあれ元気になれるお話ばかりですので、ぜひ見てください。では、ここまで長々とお付き合いくださり、ありがとうございました。ここまで読んでる方ならお気づきかと思いますが、もうかなり息切れ気味。もう最後らへんはどうまとめるべきかわからずに、書いた以上はひっこめることもできないまま、明日のラボのために寝るため、無理矢理ガバガバにまとめました。明日読んだらなに書いてるかわからなくて赤面してそう! 今日俺に代打回したヤツは早く元気出してアドカ書けよ! 終わり!

オチの画像……なし。

*1: なんか開いたら一緒に、「ロイヤルスイート」と「WA2」が購入されていると書かれてたけど、「WA2」は仲間外れだと思うんだよな。

*2:エロゲー批評空間をのプレイ時間中央値を適当に足し合わせた。「BALDR SKY DiveX」を抜いてやれば50時間くらい減ると思う

*3:ランスシリーズとかは作品が連続していることから全シリーズの感想があったりするんだけれどね

*4:戯画の地雷作品には「戯画マイン」といった蔑称が付けられており、これは戯画自体が自虐ネタとして使用しているほどである。ユーザー舐めてる?>

必殺ギガマイン。踏んだら敵味方問わず大ダメージ。

*5:https://seesaawiki.jp/baldrahead/d/%A5%D0%A5%EB%A5%C9%A5%B7%A5%EA%A1%BC%A5%BA%A4%CE%BB%FE%B7%CF%CE%F3 世界観を知りたいならこれ読めばOK。

*6:セーブなし(確定情報)、HP回復なし(うろ覚え情報)でラスボス込みで3連戦くらい(多分それ以上)やらされたの今でも許してない。

*7:タンクみたいなキャラ(つまりデカい的)でボス突破しろみたいな展開なったときと、射撃能力が高いがラスボスのアーマーを貫通できない程度なのでチクチク削るしかなかった展開のときが(しかも周回ゲーなのでシナリオは他のヒロインとほぼ同じ!!!!)一番苦痛だったかも。すみません! 本当にやる価値ないです!!

*8:youtube.com 一番最新がCS版なのでこれ見ればいい気がする(未視聴)。シナリオも長かった印象ないし、適当に流してみるだけでも後の「ブリンガー」の予習にもなるんじゃないかな

*9:- YouTube

*10:でもバチェラみたいなクソガキヒロインは好きなんだけれど、それは多分身体が小さいからなんだよな……。

*11:www.nicovideo.jp 2022に投稿されているのもおかしい

*12:学園パートがまじで2世代くらい前のギャルゲーすぎてすごい。テンプレ展開が頭に沁みてくるぜ。

*13:学園編で空門姉妹や亜季姉に比べて、好意寄せまくっていたDive1のヒロインたちがどうしても報われて欲しいと思ってしまいました。空とかなんか恋人とはまた違うじゃん……

*14:なんかsteamにもあるらしいけど、日本語対応してないらしいっス……。てかsteamにあれば、もう少しシリーズの寿命長かったと思うんよね。

*15:アドカ2日目

*16:なんとクソゲーオブザイヤーinエロゲ板にノミネートされている

*17:www.youtube.com これの20:30から詳しい説明が述べられている。サムネはシュラハトシュベルト、かっこいい……よね?

*18:駿〇屋で5000ぐらいだった。でも肝心の「バルドスカイ」の値段が10000超えてたので、ふっつぅ~に全集買った方がいいと思う。まぁやりこみ込みなら4年潰せるし悪くない買い物だと思う。

*19:まぁ妖精さんとえっちなことができないのは欠陥だと思うけれども。

*20:澤田なつさん、4年間お世話になりました。本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

*21:最近だと、『贄の匣庭』(2024年にそこそこ有名だった同人ゲーム。Steamでも販売されている。)とか書いていた。

*22:漫トロで常に流行っているボードゲーム

*23:youtu.be

*24:第42話 「コネクト!キミからのEcho」

*25:今年のプリキュアからハマっちゃったせいで、アイドルモチーフから派生してアイドルアニメをたくさん見てしまった。「アイカツ」とか「プリパラ」とか、「レインボーライブ」とかついでに「キンプリ」も見た。一日のサイクルを固定するのが得意な自分にとって長編アニメって”習慣”になるからか、あまりにも適正があったことに驚いた。中でも一番好きなのは「WUG」。ヒロインたちが人間として生きながら、そのうえでプロデューサーたちの世界でアイドル論を語らせている構造をしていて、見ながらいろいろ考えれたし、なによりアイドルアニメの見方が分かったような気がした。とりあえず新劇場版までは見ましょう。曲もイイしね。

*26:なんか1日目のアドカでも月ノ美兎関連の曲紹介されててワロタ。なんかそういうつもりもないけれど、変なところでかぶってるな……。

*27:変身前後で語尾に「プリ」がつく変化が現れるのってあまりにも南みれぃすぎだろプリルン。




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