以下の内容はhttps://mantropy.hatenablog.com/entry/2025/12/03/122322より取得しました。


【12/3】オタク懐古主義者のための、一つの手引き

こんにちは、かしまです。
このブログを読んでいる人にわざわざ解説するようなことでもないと思いますが、京大漫トロピーでは毎年12月、アドベントカレンダー企画というものをやっています。12月の1日から25日まで、それぞれの会員がその年のテーマに沿った記事を漫トロピーブログにアップする、というものです。今年のアドベントカレンダーのテーマは「復活」とのこと。クリスマスはキリストの降誕祭ですよ。
漫トロ歴2年の私、実は昨年もこの企画に参加しています。そのとき私は、漫トロピーのブログにもかかわらずあまりにも漫画と関係ない記事を書きまして、上回生からしめやかにをお小言をいただいた思い出があります。そうした失態に鑑みれば漫画にさえひっかければ正味何書いたとて汚名返上的な意味で「復活」ではあるのですが、どうせならちゃんと「漫画」×「復活」で一記事書き上げたいところです。

「復活」×「漫画」と考えてパッと思いつくのは、強くてニューゲーム系の作品でしょう。最近でいくと、いわゆる「なろう系」や「異世界もの」と呼ばれるような作品群です。これを読んでいる人に向けてわざわざ具体例を示すのも野暮でしょうから割愛しますが、昨今、小説が漫画になってみたり漫画が映画になってみたり、メディアミックスの勢いはとどまる所を知りません。

 

——ですが、正直なところを言えば、私はこういう作品たちの流行には思う所があります。いや正確には、流行する作品たちの消費者に、言いたいことがあります。

 

まさかお前ら、オタクを自認してねーだろーなっっ!?!?!?


本来オタクというものは云々、なろう系みたいな消費のやり方は云々、と早速御託(ごたく。おたくではない)を並べ立てたい気持ちはありますが、この記事でそんな話をしていると昨年の二の舞を踏んでしまいます。勘のいい人たちが「私がこの記事を通じて『復活』させたいもの」が何か気づいた頃だとも思うので、ここらで題目を明かしてしまいましょう。「本来のオタクを現代社会に『復活』させよう!」です。

 

 しかしオタクを復活させようにも、その道のりは前途多難です。オタクというものがそもそもなんなのか とか、「オタク」と「おたく」って別物なのか 、とか、片付けないといけない前提問題は山積します。
 この記事ではしちめんどくさい話は一旦置いておきましょう。かつて気持ち悪い存在だった(今もでは?)オタクが読んでいたとされる漫画——ロリコン漫画を読むことを通じて、かつてのオタクがどのような人たちだったのか、考えていきます。
 ロリコン漫画を読むと言っても、最近はロリコン漫画を読んでいる人もあんまり多くないと思われます。したがって、みなさんには読解に当たってとりあえずこちらのインタビュー記事を頼っていただければと思います。


(出典:『別冊宝島104号 おたくの本JICC出版局、1989年)


短くまとめると、この記事によれば、「おたく」は、成熟した男になる事への拒否感の表れからかわいい女の子の自画像を用い、女性を満足させなければいけないという義務感に苛まれており、コントロールできる対象として幼女を見ている、とのことです。
このインタビューではやおい漫画やレズ漫画にも言及があり、当時のオタクたちの欲望について考察しています。



 それでは本題、古き良きロリコン漫画を読んでいきましょう。私の本棚にはなぜか偶然、『漫画ブリッコ』1985年8月号がありますから、そこに掲載されていた作品を見てみましょう。。

中森愛『〆切厳禁』第9回「濡れた亡霊」。



この物語はエロ漫画家をやっている父親が主人公。雨の降る夜、娘とともに原稿作業をしていると、少女の亡霊がやってきて父娘亡霊の3Pが始まる―。

この漫画で父親は、徹底的に本能に忠実です。正体不明の亡霊におののいていた次の見開きでは、亡霊におおいかぶさっている。これは、節度を持った「大人」とは真逆の姿ではないでしょうか。そうでありながら、しかも、相手は娘と亡霊です。亡霊についての分析は措くとしても、少なくとも本作において、娘という存在は父親にとってコントロール可能なものです。娘が父親の下にあるというのは家父長制的な云々という指摘もあるでしょうが、導入の部分で父親は娘にアシスタントの仕事を振っている。そこに存在する上下関係のようなものが示唆されています。そのうえで、主人公は、自らの娘と亡霊の少女という二人を、一度に相手している。女性を満足させる、という目標を明確に達成しているわけです。いやはや、当時のオタクの心情が垣間見えますね。

 

②五藤加純『アンドロイドは電気コケシの夢を見るか』後編。



 高校生の天才博士・中山、博士が作り出したアンドロイドの少女・亜留美、その技術を狙う外国の研究者などなど、人々の欲望入り乱れる物語。
 亜留美の性質として、おそらくは精液をエネルギーにして動く、というものがあり、それがエロシーンへの導入としての機能を持ちます。
 これもまた主人公は高校生ですから、成熟したくないという叫びが見えますね。しかも、製作されたアンドロイドなんてコントロールの象徴でしょう。精液をエネルギーに動くという設定なんて、もう、必要としてください、満足してください、があまりにも透けて見えますね。やっぱり上野先生の言うことは正しかった。


 ここまで、ロリコン漫画を見ることで、当時のオタクの心性を明らかにしてきました。興味は湧きましたか?こうならねばならない、と思いましたか?そうでないならまた頭から読んでください。
 もちろんこの記事を読んだあなたにも、古き良きオタクになるための道は開かれているのです。気づいていないだけ。現在の甘っちょろいオタクたちを蹴散らして、硬派なオタクを目指しましょう!
そしてかつてのオタクたちを、今の世の中に復活させるのだ……。




以上の内容はhttps://mantropy.hatenablog.com/entry/2025/12/03/122322より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14