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【12/17】いざ、忘却の旅へ

18日になっちゃった……

こんにちは。くさつです。12月も半ばを過ぎました。ますます寒さが厳しくなっていますが皆様いかがお過ごしでしょうか。自分は12月上旬に39度近い高熱と腹痛と下痢に悩まされる地獄の日々を送っていました。加えて就活?とかいう意味不明なイベントや大学での勉強も全く進んでおらず、こんな体たらくでこれから生きていけんのか?と自問自答していました。

助けてくれジャイロ・ツェペリ

できるわけがない!できるわけがない!できるわけがない!できるわけがない!

しかし当然ながらこんなことをやっていても誰かが自分を助けてくれるなんてことはないのである。『ジョジョの奇妙な冒険 第7部・STEEL BALL RUN』でジョニィがジャイロに出会えたのは、半身不随ながらも車いすでレース開始地点に来たからであり、彼とジャイロが共に旅をすることができたのも、彼に元々乗馬の才能があったからである。それなりの行動と資質が伴わなければ、状況は変わらないのだ!ああ無情。

バリアフリーの概念もなさそうな時代の車いすでの移動、大変だったのでは

とはいえ今は現実をしばし忘却の彼方に置きたい、でも何かしらの行動は起こしたい。一体どうすれば……あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

























というわけで、山に登ります。




はい、冒頭の伏線回収です。やっぱこういう時はうじうじしててもしょうがない。とりあえず体を動かすのが一番。自分にとって一番馴染み深い運動が登山なんだ。
今回登るのは比叡山。北白川別当町のバス停を出発点として登山道に入り、瓜生山を経由して比叡山へ、そして三角点のある大比叡(標高848.1m)を最終地点とし、帰りはケーブル比叡駅から京都市内へ戻るルートを歩く。歩行距離は約10㎞。高低差は約770m。

さて、12月15日、時刻は11時50分。この時期は日没までの時間が短いので、朝早くから登ったほうが安全なのだが、時間の都合上こうなってしまった。もっと時間に余裕をもった登山をしよう。登山に必要な装備を背負い、いざスタート!

バス停から登山道の間で、おじいちゃんの道案内をするハプニングが起こるも、なんとか解決。12時5分に登山道に入った。

開始早々いきなり不穏

このまま登山の様子を垂れ流すのはさすがに味気無さすぎるので、漫画の話でもしながら登ろう。
自分にとってもっとも馴染み深い山岳漫画は、冒頭の画像で引用した『岳』という漫画である。この漫画の作者・石塚真一は最近映画化された『BLUE GIANT』の作者でもある。*1もしかしたら後者の方が有名かもしれない。

こうやって単行本を持つと、三歩さんと繋がっているように見える。なんか良い。

概要

島崎三歩は若くして世界の名峰を登頂し、アメリカで山岳救助の経験を積んだプロフェッショナルであり、大の山バカ。現在は日本に帰国し北アルプスで山岳救助ボランティアを行っていた。そんな彼のもとに、長野県警の警察官・椎名久美が、山岳救助隊の新人としてやってくる。
基本的に一話完結で島崎三歩と山に来る人々との交流が描かれるほか、山での過酷な現場を目の当たりにして救助隊員としての自信を失っていく椎名が、三歩をはじめとする山岳救助に関わる人々、山に登る人々との交流や、現場での様々な経験を通して、なぜ人は山に登るのか、救助をするのかを問い続け、次第に成長していく様子も描かれる。

この漫画を読んだのは小学生の頃。父親と行った地元のアウトドア用品店「WILD-1」に置いてあり、そのシンプルなタイトルのカッコよさと、父親の勧めが読むきっかけとなった。その店では漫画にシュリンク包装がされていなかったし、本棚の近くには読書コーナーみたく長机と椅子が置いてあったため、『岳』は読み放題であった。(今思うと有り難い話である。)父親が店内を物色するかたわら黙々と読み続けていたが、この漫画で何より惹かれたのは、島崎三歩という人物のカッコよさ。
普段はパッと見能天気でなんも考えてなさそうな雰囲気だが、山岳救助の現場で見せる超人的な腕前、数々の死線を乗り越えてきた経験に裏打ちされた強さ、明るさが、小学生だった自分とって途轍もなくカッコよくみえた。あと、人命救助に関わってた父親の姿を重ねたのかも。

今改めて読み返すと、山の素晴らしさや登山の楽しさだけでなく、そこで起こる事故や凄惨な救助の現実を両立して描く構成に、読者に対する真摯な態度と、綺麗事だけで「山岳」を語らないという、山に対する深い愛をひしひしと感じる。楽しいこと、悲しいこともどっちも起こる。それでもなお、山の美しさは揺るがない。ままならない現実のさなかに映る山の美しさを、この漫画は描き出している。登山での極限の状況を描く漫画、山の楽しさを全面に出す漫画は多いが、その中間に位置する『岳』のような作品は稀有だ。

この漫画を通じて、自分は山について関心を持つようになったし、地元の山も父親と時たま登るようになった。高校時代は山岳部に入部して色々と得難い経験をすることができたし、大切な友達も出来た。あれ、俺の人生を導いてくれたのって、島崎三歩、あんただったのか……。




おっと、長話をしているうちに、瓜生山山頂に着いたみたいだ。時刻は12時43分。悪くないペース。

山頂には、「狸谷山不動院奥の院」と呼ばれる寺院がある。

少し水分補給したのち、12時47分に出発。

いやーやっぱり登山は良い。忌々しい現実をちょっとの間忘れさせてくれる。瓜生山を過ぎると京都の北の方の景観が見えるようになった。

「現実」も遠くからみると悪くない

真ん中は西山と東山、宝ヶ池を抱えるように持つ山である。うっすら国立京都国際会館も見える。

さて、漫画の話に戻ろう。今の自分に多大な影響を与えた『岳』であるが、それに関連してちょっと疑問が湧いてきた。今のアウトドア用品店って、どんな漫画が置いてあるんだろうか?
『岳』が置いてあった「WILD-1」にはしばらく行っていないため、今書籍コーナーにどんな漫画が置いてあるかは定かではないが、当時は山岳のエッセイ漫画とかが置いてあった気がする。あとは矢口高雄作品とかもあったような……?やばい、「忘却」されてる。
まずは最近地元に新しくできた「WILD-1」にあった(と思う)漫画を見ていこう。(2024年7月時点)

まずびっくりしたのは、

『岳』が置いてない!
これも時代の流れか、うぐぐ……まぁ、完結から10年以上経っているし、しょうがないかもね。

ここからは、置いてあった(と思うラインナップ*2)を紹介する。

山と食欲と私/信濃川日出雄

山と食欲と私 1巻表紙

https://kuragebunch.com/episode/10834108156628844112

高校の部活の顧問が紹介してた思い出。10数巻でているため、かなり存在感があった。内容は、自称「単独登山女子」である会社員の日々野鮎美が、美味しい食材を持って山でご飯を食べるというシンプルなもの。1話完結でサクッと読めるのが良いし、思わず試したくようなシンプルな料理が多いのも嬉しい。

山を渡る -三多摩大岳部録-/空木哲生

山を渡る ‐三多摩大岳部録‐ 第1巻表紙

https://comic-walker.com/detail/KC_001290_S?episodeType=first

漫トロピーが購読している雑誌「ハルタ」に現在連載されている漫画。自分はちょくちょく読んでいる。大学の山岳部に焦点を当てているのが特徴。キャラクターそれぞれが個性的な魅力を放つ、大学生の山を通じた経験や成長が眩しい青春群像劇だ。

ウスズミの果て/岩宗治生

ウスズミの果て 第1巻表紙

https://comic-walker.com/detail/KC_000736_S?episodeType=first

これも「ハルタ」。荒廃した終末世界を旅する少女を描くポストアポカリプス。なんでお前がここに!?と思ったが、ポストアポカリプスを生き延びるために、うちで装備を買えよというWILD-1からのメッセージかもしれない。嫌いじゃない。



『ウスズミの果て』のインパクトがでかすぎたせいか、他にあったはずの漫画群が思い出せないが、とりあえず目に留まったのはこんな感じ。それから、自分は京都のアウトドア用品店でどんな漫画が並んでいるか少し調査したのだが……

おっと、チェックポイントの石鳥居だ。現在時刻は13時45分。沢の音も少し聞こえる。

少し下ったところにある沢を発見。めちゃくちゃ綺麗。橋を渡っていく。

これが最終的に鴨川に行き着くらしい

アウトドア用品店の漫画調査・京都編(2024年12月時点)といっても全店舗は調べられていないのであしからず。

「WILD-1」京都宝ヶ池店

まず、『山と食欲と私』とそのレシピ本はあった。あとはこんな感じ。

スローループ/うちのまいこ

スローループ 第1巻表紙

https://comic-fuz.com/manga/1541

放課後ていぼう日誌/小坂泰之

放課後ていぼう日誌 第1巻表紙

https://youngchampion.jp/series/ed4cf553cfbc9

ふたりソロキャンプ/出端祐大

ふたりソロキャンプ 第1巻表紙

https://comic-days.com/episode/10834108156647424673

全体的に若いし、ライトな雰囲気のアウトドア漫画が多い。

さて、どんどん行ってみよー。

mont-bell 京都駅前店

漫画が置いてない。

書籍コーナー自体はあるものの、そこに漫画はなかった。漫画関連では、谷口ジロー作画の漫画『神々の山嶺』の原作である「エヴェレスト 神々の山嶺」の文庫本はあった。でもそれだけ。


mont-bell 京都店

ここにもない……。かろうじて『山と食欲と私』のレシピ本はあった。





スーパースポーツゼビオ イオンモールKYOTO店

「あの、書籍コーナーってあります?」
「あー、1階下に大垣書店はありますけど……」
「あ、はい。」

patagonia 京都

ない……。











まずい、ちょっと怖くなってきた。アウトドア用品店は一旦置いといて、本屋にある山岳コーナーを見てみよう。

丸善 京都本店

「地図」の棚にある「山岳読み物」コーナーを除くと、多くの漫画が置いてある。以下一部ラインナップ(画像略)
矢口高雄マタギ』『おらが村』『ニッポン博物誌』
白土三平シートン動物記』
手塚治虫/手塚プロダクション手塚治虫の山』『手塚治虫の森』『手塚治虫の怪』『手塚治虫の挑戦』
あーそうそう。これだよこれ!こういうラインナップが欲しい!渋すぎるけど!

あっ、もしかしてアレか?WILD-1くらいしか漫画置いてないパターンか?気を取り直して福知山へGO!



WILD-1 福知山店














書籍コーナーすらない。









もっと調査する余地はあったと思うが、心が折れたし交通費が地味に痛いので中止した。一旦忘れよう。とにかく今は山だ。
気分が暗くなってしまったし、疲れてきたな……。おっとぉ?あれは!

電波塔!電波塔じゃないか!
ということはつまり!

着いた時には「君をのせて」のメロディーが流れていた。

おおーーー!ケーブル比叡駅!しばし休憩と周囲の散策したのち出発。現在時刻15時9分。山頂までもうすぐだ。

山頂が近づくと周囲は雪に覆われるようになった。別世界に来た感じがする。どんどん進んでいくと、比叡山の山頂駐車場に着いた。

ここら辺は滋賀県との県境が近いので、琵琶湖も見える。ちなみに三角点のある大比叡は滋賀県に位置している。

見えているのは琵琶湖の南側。奥に見える橋は近江大橋

ブログを書いてる途中で気付いたが
山頂の写真撮ってなかった。
雪とか琵琶湖とか久しぶりに見て興奮したのに加えて、腹減ってたから「忘却」されちゃったんだろうな。

寒いなか食う熱々のカップ麺は最高に美味かった。

さて、(写真は撮れなかったが)目的地に着いたし、あとはケーブル比叡駅の最終便を待つのみとなった。現在時刻は16時31分。
持ってきたフルーツティーを飲んで登山を〆よう。

水筒の茶渋が出てきたせいで汚い。

こういう時期にあんまり山に登らないので新鮮だったね。結構楽しく登れた感じがする。調査もどきの憂鬱も山の景色みたら吹っ飛んだ。あとアウトドア用品店の漫画調査、もっとちゃんとやろうかな。
現実を忘却するために1人でこの山に登ったが、また来るときには時間的余裕を持って装備ももうちょい充実させたいし、今度は誰かと行きたいな。ちょっと生きる希望が湧いてきたぞー。一緒に行く人見つけるためにまた現実に戻ります。バイバイ。




*1:現在連載中の『BLUE GIANT MOMENTUM』ではシリーズ連載開始時の担当編集者であったNUMBER 8が原作・脚本を担当、石塚は作画を担当している。

*2:うろ覚えで申し訳ない。年始にはちゃんと確かめます。




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