シャンシャンシャンシャン……
「……おらっ、もっと光らせられるだろう……っ?」
サンタクロースに突かれながら歓喜の赤をブルンブルンと揺らすトナカイさん。もっと酷く、鞭打って……っ!
「ほ、本当にいいんですか……?」と躊躇いながらも赤く光らせるトナカイのトナカイを「いいんだよ、お前は今年もよく頑張ってくれたさ。ほら、早くこっちにおいで。」とその優しさを白くふっさりと纏った己のサンタクロースを広げて向かい入れる。靴下の中にはプレゼント、サンタの中にはスペルマが。
38歳独身男性ロックゥです。忘却といえば、強気にブイブイ発揮していた雄を忘却、見事にメス堕ちするでお馴染みヤンキー受けですよね。でも大半の作品がヤンキーくんのメス堕ちを描くことに夢中、適当にテンプレストーリーを用意してテンプレキャラクターでお人形さん遊びをするだけでつまんないよお……。もっと刺激が欲しいよお……。誰か僕を……殴ってよお……っ!!
『そんな激情で殴られたい』

主人公の愚かなヤンキー七瀬くんは新人清掃員。彼の教育係、気味の悪さが全面に出るクソメンヘラ陰キャ玄野は七瀬くんのことを気にかけているようだ。ん? 玄野が先輩に呼ばれたぞ? 何してるん……フェラ!?!? 先輩のチンコォをしゃぶる玄野の姿を見て、たぎってしまう七瀬。

そんな姿を玄野に見られてしまい、「今日、家来る?」とお誘いが。興味に負けちゃったね。良かったのかい? そんなところにホイホイついていって。お家でしゃぶられビクビクしていた七瀬くん、挿れてほしい?とのお誘いに逆上、殴って俺はホモじゃないと供述。翌日職場に行くと何もなかったかのように話しかけてくるだけでなく好きになっちゃったと恍惚の笑みで告白。威嚇・暴力の七瀬、けれども一度玄野のニチャアとした陰湿さで練り上げた粘糸に絡まったが最後、ズブズブと沈んでイク……。
この漫画って、BLを題材とした世にも奇妙な物語なんですよ。幼少期から他者からの肯定を受けることなく社会不適合者になってしまったが故に、唯一自身を肯定(破壊)してくれた社会不適合者で変質者で特殊性癖持ちのバケモノの粘着に絡め取られなんとか踏み止まっていた社会から完全に外れ堕ちていく社会的心中作品。終始表現をホラーで押し出し、玄野のじっとりとした粘的異常性を色濃く描いている。人間の脆弱性を見て愛おしさを感じ、さらにぐちゃぐちゃにしたくなるという歪んだ人間性。可哀想はかわいいとはよく言ったものだが、ここまで気持ち悪く表現できること、まあないよ。玄野の異常性を表す上で蝉の表現がよく用いられている。ジリジリジリとおどろおどろしいフォントで蝉が鳴き続け、場面を加湿。
……なあ、BL漫画でさも当然かのようにマヨネーズを付けてセミを喰らう主人公、見たことあるか? 急にヒロイン♂の服にセミの抜け殻を付けてプレゼントだよ(ニチャア)と囁く主人公見たことあるか? ないよ怖いよおかしいよ。初めてこのページを開いた時、あまりの異常性に暫く笑いが止まらず、1人で抱え込める案件じゃなさすぎて近くにいた会員も巻き込み2人でゲラゲラ笑っていた。


BLって、セミ食って良かったんだ。
しかもなんやかんやで2人が同じトイレの個室に隠れなければならないシーンで、ヒロイン♂を襲うでもなくその目の前で急にヒロイン♂をオカズにシコり始め、妄想の内容まで全てを口に出しながらシコシコシコシコ……ドピュッ。
過去編ではいじめっ子にコミュニケーションと称してキスをしてあげて反応を見て楽しむ狂気っぷり。
ここまで開き直ってホラーをするBL、見たことないよ。どういう神経で生きていたらこんな作品描こうと思ったんや……。一周回ってギャグ。本来エロさへの興奮でドキドキするはずのBLでここまで不安感や面白さで心拍数が上がったの、初めてだったよ。
あぁ、ここまでバケモノに振り回されて可哀想な七瀬くん、それなのに堕ちちゃって、かわい……い……?あれ。
ママァ! 僕、刺激得られたよ……っ! あははっ、たのしい! なんかたのしくなっ