去年、こういう記事を書いた。人に本を贈るというのは楽しいことだ、ということを知れて、オイラはすごーく満足した。ブックサンタ、とてもいい。
顔の見えない相手に贈る、というのもまた良いんだよな。友人や知人であれば、その人の好みを考えて選書しようとする気持ちが出てくるし、顔見知り程度の人だと余計に困る。しかしお互いに匿名で、なんの手がかりもなくただ「こども」というヒント?だけを頼りに本を選ぶのは、ある意味遠慮せんで良いので、気持ちがいいのだ。
んで、今年もやってみよっかな~と考えていたら、SNSのフォロワーがこんなニュースを拡散させていた。
本は集まるのに子どもへ届けられない? 「ブックサンタ」に運営危機 | 毎日新聞
このニュースや記事を読んで、まず驚いた。ブックサンタの活動はオイラが思っているよりはずっと、多くの人に認知されている。集まった本の管理に困ってしまうほど、多くの人に応援されている。それがまず、嬉しかった。
ある一つのコミュニティの中にいると、自分たちが好いている事柄は人類皆が好いていると勘違いすることがあるだろう。周りが知っているからみんな知っている、みたいな。そういうのって、どのコミュニティにも起こり得ることだ。それが例え慈善活動だとしてもな。
だもんでオイラはブックサンタという素敵な活動も、例え多くの書店が協賛していたとしても、すごくすごーくマイナーなものだと思うことにしていた。
実際、慈善活動の一つでしかないので、マイナーであることに変わりはないのだが、それでも色んな人が協力し、そしてブックサンタを通して様々な子どもたちとその家族が喜んでいるのだなと。それを知れて、オイラは嬉しい。
その次に、今年は本を贈る以外にも、お金を送ることを検討した。オイラはそんなにお金持ちではなく、どちらかというと貧乏な方である。毎月の支援は1500円と3000円のコースがあるようだが、毎月1500円つまり年間18000円をオイラの家計から支払えるかどうかは、うーん。厳しいなぁ。この前ユニセフの月額支援のお願いも断ったばかりだからな。月額って重いよなぁ、スマホ料金とか家賃とかもそう。重い分その支援を受けた人は大いに助かるのだろうけどもさ。
まぁでもこういうのは気持ちの問題だろ!ということにして、少額だが単発で寄付する。少額だが、それでもオイラの大切なお金だぜ。
本を贈るのは、オイラにとってはプレゼント交換(一方的)みたいなものなので、気楽である。しかしお金を送るのは明らかに募金であり慈善活動だ。だもんで本を贈るのとは、心にのしかかってくる、なにかが全然違う。ただ楽しいだけではない。だから、活動資金のほうが足りなくなったのだろうよ。
とはいえ、募金をするのは嫌いではない。金はないけどなるべくしたい。困っている人を助けたいという気持ちはあるけれど、困った時にオイラを助けてくれる社会を作るためにお金を投資している、という気持ちもある。
明日、オイラの財産の殆どが無くなったり、急に下半身不随になったりしたら困る。とても困る。そういう時には多分、誰かが助けてくれる。でも、貧乏なオイラが少額でしか人に寄付が出来ないのと同じように、社会が貧しければオイラは助けてもらえないかもしれない。貧しさは資産としてどうこうと云う話だけでない、心が貧しくなった場合も他人を見捨て易くなる。
それではいけない。オイラは誰かに助けてほしい。互助って言うんだよな、オイラはそれに期待しているところがある。
あとは、自分が社会を作るのって、なんか良くないか。楽しくないかな。慈善活動は楽しいだけではないけれど、オイラは楽しいこともあるよなとも思っているのだ。だもんで寄付もするし活動もするし、そのことをインターネット上に書き残す。楽しいので。
ということで、今年は募金と本の寄贈どちらもすることに決めた。今回は0歳から2歳くらいの子に向けた本を多く贈る。しかしいざ、本屋の「小さい子供向け」の棚の前に立ってみると、どう選んでいいか分からなかった。
自分に子がないから何の取っ掛かりもない、というよりも、そういう本を本として認識出来ていない自分がいることに気がついた。分厚い紙に動物などがただ描いてある、オイラからしたらストーリー性も全然感じられない、8ページ程度に纏められた絵の束を、本として視れていないのだ。面白みを感じられないのだよ。
これにはかなりショックを受けた。オイラは大人向けに書かれた本より、児童書の方を好む。読みながら「児童書を鼻で笑う大人がいるなんて信じられねーぜ」と、そういう類の人間を馬鹿にしていた。
なんと、自分が馬鹿にされるような人間側でもあったとはな、と、ノンタンの本が置かれているコーナーの前で一人反省していた。我が身を恥じる経験ができたのもまた、ブックサンタに参加したからこそ、と言える。ということにする。

赤ん坊が一人で読んでも、誰か保護してくれる人と読んでも、または本の角をガジガジに齧ってめちゃくちゃにしてくれても良い。いつかオイラは、その赤ん坊に救われる日が来るかもしれないし、来ないかもしれない。どちらでもいい。
改めてブックサンタのURLを貼っておきます。興味のある人はどうぞ。