
こんにちは。
陶芸家ニナルッ!と奔走中のmachicoo(まちこ)です。
先週末に訪れたイベント
『あまりあるチカラとカタチ 巡回展』
がすごかったです。
今回はこのイベントの主催者である、香月 真さんの素敵な活動のご紹介です。自分のための記録もあり、いつもより長め・・・。
皆さんのココロにもなにか響くことがあれば幸いです。
- どんな展覧会?
主催者の香月さんは福岡県のデイサービスの施設で働く作業療法士さんです。
その施設の利用者さんたちが手作りした作品を展示・販売するイベントでした。作品は、オブジェ~日用雑貨までいろいろ。素材もさまざま。イロトリドリ。
これだけでは、ふぅん、という感じかもしれません。香月さんがトークショーで話された、背景にある想いにググっときました。
- Roren
一連の活動の名前は【Roren】。
漢字で書くと 【老 練】。
要介護認定を受けた、お手伝いが必要な方が通ってくるのが、デイサービス。 デイサービスの現場では、普通は”安全第一”で物事が判断されていく。
利用者さんは限られた”安全な”範囲の中で、リハビリをしたり、歌ったりして1日を過ごし、家に帰る。
頑張ってリハビリして、できることが広がっても、家に帰ると
“危ないから座ってて”
“やらなくていいよ”
とやらせてもらえない。
施設で一生懸命リハビリしてもらっても、活かせる場所がない。
そんなジレンマの中で、Roren (老練)の活動が生まれたそう。
たとえ年齢を重ねていても
たとえ障がいを抱えていても
大事大事にされるより
頼りにされる事を望んでいます
それは効率的ではなく
それは完璧なものではありませんが
相手を思う健やかな美しさがあります
「できること」や「暮らしの知恵」で
みんなを喜ばせたい 役に立ちたい
この哲学のもと、
危ないからやらせない、という一律管理はやめ。ひとりひとりの出来る範囲を見定めて、やれると判断したら、危ない道具も使ってもらう。お願いしたことは、任せて、放っておく。
利用者さんは物資が乏しかった時代を生きてきた世代が多いそう。
培ってきた手仕事があったりする。
家ではやらせてもらえないけど、ほんとは”チカラはあまっている”。その手を蘇らせるお手伝いをスタッフがする。
こうして出来上がった作品を、展示・販売する。
それが『あまりあるチカラとカタチ展』。
自分が作ったもので誰かを喜ばせることを知ると、老いとともに諦めてきた”生きがい” がよみがえる。
- 優しさの仕掛け①
心を込めて作られた利用者さんの作品たち。作って満足、では決してない。売れる(=認められる、喜ばれる)、がないとガッカリしてしまう。
売れなかったとき、香月さんのせいにできるように、あえて香月さんがデザインに加わるという。
なんと、カッコイイ!
- 優しさの仕掛け②
購入した人には、作り手へお手紙を書いてもらう。
”大切に使わせていただきます” のひと言が、次への創作意欲を掻き立てる。


- トークショーでの学び①
「自分が75歳になったとき、何をしているか、想像してみましょう。」
トークショーはそんな問いから始まった。
「デイサービスのお世話になっていると思う人!」
20名くらいの参加者の中で手を上げたのは、たった1人。私も別の未来を想像していた。
ちょっと意地悪な質問でしたね〜、と種明かし。
現在日本で75歳以上で要介護認定を受けている人の割合、なんと6人に1人。
今後、65歳以上の人の4人に1人は要介護認定を受けるという予測もされているらしい。
参加者一同、えぇ〜と驚いた。
自分もいずれ、ガタがくる。自覚しないといけない。
- トークショーでの学び②
ガタがくることは、不幸なことなのか?
”できないこと”に目を向けるから、不幸、となってしまう。
”できること”はたくさんあるのに。
例えば
・同じことを何回も言うけど、針仕事の手は覚えてる。
・耳が聞こえないから、歌には参加できないけど、木工作業はお手のもの。
それぞれの方のやれることを見つけて、作品作りを提案してきた。最初は渋っていた方も、生き生き取り組むようになっているそう。
できることにフォーカスすることの大切さ。
親への接し方も変わりそうだし、自分自身にダメ出ししないことにも繋がる、大切な考えだと思う。
- トークショーでの学び③
現在、デイサービスに通う利用者さんの世代は、生活必需品は自ら作ってきたような方々。彼らは“生活技能集団”だと香月さんは言う。
いずれ、”生活技能集団”ではない我々世代が老後を迎えるようになる。
国は、制度は作ってくれても、心のケアはしてくれない。
理想の老後は黙っていてもやってこない。
自分がやってきたことが跳ね返ってくるだけだ。
不自由が当たり前となる未来で、生きやすい環境。今から、自分たちが理想のミライを作っていくしかない、という言葉がとても印象的だった。
理想にむかって、香月さんは、営業をしているそうだ。作品を作るだけではたちまち溢れてしまうからだ。
”あまりあるチカラ”を発揮する場所を探して。


- 自分ごととして、考えてみた。
陶芸。カラダが不自由だと、できないこともだいぶ出てくる。でも、原点は子どもの粘土遊びに近いものだ。できることを探して、作り続けられたらいいなと思う。
そのために、今からできること。
ガタはきても ”手は覚えてる!”
となるまで、日々精進かな。^^
(╹◡╹)最後までお読みいただきありがとうございます
いつか行きたいと思っていた、大分県日田市にある小鹿田焼の里。
そこからほど近いカフェ「鹿鳴庵」でこのイベントがあることを聞き、今だっ!と思い行ってきました。
こんな素敵な出会いが待っているとは。
私も作品をいただいてきました。お手紙も書いてきました。
展示会が終わったら作品が届く予定です。
そうしたら写真もアップしますね。
お楽しみに!
→作品、届きました^ - ^
ステキ!大切に使います^_^

machicoo
*Rorenについてもっと知りたい方はこちら
https://roren0312.wixsite.com/roren0312/about