わたしは、夫と3歳になる娘の3人で福岡で暮らしている。
2022年に出産し、ワーキングペアレンツ暦2年のまだまだひよっこワーママだ。
わたしの両親は沖縄、夫の両親は新潟で、両きょうだいともに県外。
その環境下で、夫はスタートアップ企業の創業代表をしており、社員も雇用している立場のため、平日はわたしが仕事をしながら家事育児全般をほぼワンオペレーションで回す状態が続いてきた。
この2年、ちょこちょこ「諦める」場面に遭遇した。
- 参加したいイベントが夜帯で行けない
- 自己研鑽のための時間を作りたいが、子守り要員がいない
- 美容室の予約を入れていたが、子供が発熱した
ストレートパンチのような破壊力はないのに、これらの出来事はジャブ打つようにわたしの気力をじわじわと削っていった。
そんな折、職場の関係者とフルマラソンにエントリーすることになった。
「諦め」だらけの中にも、「出来る」があることを証明したくなった。
わたしのチャレンジが始まった。
一番の壁は、「時間」だった。
夫は毎月のように出張の予定があり、夜も会食やミーティングで何時に帰るかわからない。
わたしが自由に使える時間といえば、保育園に預けている時間帯だけ(家事代行やシッターは諸事情あって使えなかった)。
夫の予定に左右されず、かつ、子供の安全を確保されているーーー現実的にわたしが走れるタイミングといえば「平日、職場からの帰り道」しかなかった。

幸い、「既存の習慣に(新しく習慣にしたいことを)くっつける」という自分の習慣化ルールにも適っていた(職場から帰る、というルーティンに、ランニングという新しい習慣をくっつける形になった)。
そこから、職場には毎日ランニングウェアを持っていき、16:30になったら着替えて、PCと着替えを背負って走って帰る日々が始まった。
ちなみに言うと、PCを背負って走るのは、肩が凝るのでおすすめしない。
お風呂で肩をもみ、マッサージガンやサロンパスを使ってもコリが取れず、しつこく悩まされたので、持ち帰りの仕事がない日はPCを置いて帰ることもあった。
夏場は火照った顔と汗だくの状態でお迎えに行き、生理前は貧血でゼェハァ苦しい呼吸音をまき散らして走った。

このランニング習慣は、他人にペースを乱されず練習を積み重ねられるだけではなく、帰宅後すぐに子供とシャワーを浴びることで、その後の夜育児ルーティンが軽量化する、という副産物もあった。
また、周りの応援やランニング仲間の存在も、走り続ける後押しになった。
ランニングが安定してきたと実感しはじめた時期に、自身の出張や業務、生理が重なり、走れない日が1週間以上続いたことがあった。
自分で危機感を持つ以上に、仲間からの「今朝13km走った」という報告や「(走ってないの?)ヤバイっすよ」という一言はとても効き目があり、行動をかき立てた。

職場から自宅まで、片道2kmの距離は、平日毎日走ったとしても、フルマラソンを“走り続けて”完走するにはとても十分な距離とは言えなかった。
実際、本番のレースでは、走り続けられずに後半、何度も歩いた。
それでも帰り道ランニングの甲斐はあったと思う。
心肺が鍛えられた(練習をし始めた頃は6:30/kmペースだったのが、大会直前には5:30/kmペースで帰れていた)し、本番前日は「これだけ練習したから大丈夫」と安心して眠りにつけたし、何より42.195kmを完走することができた。

今年の漢字、2025年は「熊」だったが、わたしの今年の漢字は「衡」の年だった。
任せられた仕事、養育者として果たさなければいけない責務、嫁として期待されること、自分がやりたいこと。
あらゆる期待や責任や欲望のバランスが取れるポイントを探し、わたしなりに歩んだ一年だった。
あした、娘は3歳の誕生日を迎え、登園先の施設が変わる。
これまで徒歩通園だったが、ママチャリデビューをする予定だ。
そうなると、来年はもう「走って帰る」ができなくなるかもしれない。
それでも、わたしはまた、隙間を探して走っていたい。
〜 おまけ 〜
限界ワンオペでも、(睡眠以外で)ご機嫌に働いて、調子よく走るために、わたしが生活に取り入れているおすすめのモノたち。
1. キューピーコーワ ヒーリング錠
0時過ぎまで起きちゃった時でも、これさえ飲めばとりあえず朝ガバッと起きられるので常備している。
2. 鉄サプリメント
生理前、よく立ちくらみや低血圧を起こすので、キューピーコーワと一緒に飲むようにしている。毎日の食事でどうやって摂れるのか誰か教えて。
3. 整腸剤
腸内環境と脳は相関関係にあるという話を聞いて、ご機嫌に生きるためにキューピーコーワより毎日飲んでるやつ。
4. ラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』
毎日Podcastで聴いているラジオ番組。特に「相談は踊る」のコーナーはわたしのビタミン剤。

おわり