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射の結合〈合成〉記号が奇妙、ヴォエヴォドスキーとカートメル

ヴォエヴォドスキー〈Vladimir Voevodsky〉は、射の結合〈合成 | composition〉を図式順記法で書いています。つまり、「左の射の次に右の射」という順序。で、なんと、図式順結合の記号には白丸('$`\circ`$')を使っているんです。例えば、次の論文(たまたま選んだだけ)のなかで分かりやすい事例を探してみましょう。

p.18 のセクション〈section〉の定義が以下:

[追記]ありり? なんかオカシイ。$`Id_X`$ は $`Id_Y`$ の間違いかな。射の結合の順番だけ気にしていて、見逃していたけど。以下、$`Id_Y`$ だとします。
[/追記]

2つの射が出てきます。

  1. $`p: X\to Y`$
  2. $`s: Y\to X`$

これに対する等式が $`s\circ p = Id_Y`$ (下図)だから、白丸 '$`\circ`$' は図式順に使われていますね。

$`\quad \xymatrix{
{}
& X \ar[dr]^p
&{}
\\
Y \ar[ur]^s \ar[rr]_{Id_Y}
&{}
&Y
}\\
\quad\text{commutative}
`$

こんな書き方するのはヴォエヴォドスキーだけだろう、と思っていたのですが、そうじゃなかった。カートメル〈John Cartmell〉も図式順の白丸を使っています。ヴォエヴォドスキーはカートメルに影響を受けているので、カートメルに倣ったのかも知れません。

上記論文(これもたまたま)の p.4, "2.3 Sketches" に出てくる記述:

$`f_1\circ \cdots \circ f_n`$ に対応する射のパスは左から右なので、記法は図式順です。

僕は図式順派なのですが、白丸記号を使う気にはならないな。混乱を助長するよね。

*1:ヴォエヴォドスキーは2017年に亡くなっています。




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