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【一応完成】「国よりも先に家族があった。だが今は逆だ。それでいいのかい?」~「うちがキングダム」より。

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早川美姫、16歳。お姫様やってます。

東京から地方へと移り住むことになった早川家。

引っ越しも落ち着いた その時、
父が荷物から取り出したのはーー王冠!?
しかも被るし、日本から独立宣言!?

そして早川王国の姫となった美姫は、
国王(父)の命で国旗を作る羽目に。

藁にもすがる思いで訪れた美術室で、
美術部男子と運命的な出会いを果たしーー

プリンセス・ミーツ・ボーイ!?
建国ラブコメ開幕です!!

連載が始まった時などに紹介しました
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この連載開始時に、自分が期待する方向性への「お気持ち」を表明しました。

こういう独立宣言ものは、巧く転がしていくと「国家とは何か」「権力とは」「正統性とは」「共同幻想」などを、”補助線”を引いた形で解りやすくする効果がある。
自分的には、そういう方向性を期待する・・・・


2話ずつ公開されていきます。

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うちがキングダム 国境
うちがキングダム

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これが「政治」いやそれより「権力」ということだろう。国境線など、宇宙船に乗って地球の上から見たらどこにもひかれていない(と、宇宙飛行士が言ってるのだから間違いない)
だが、権力はそこに、見えない線を引く。その権力とは実体なのか、架空なのか。


それは
ともかく。


このあと公開される、16話だか17話でこんなくだりが登場する…17話か。


まさにナゾは、いよいよ核心に迫る!!!

うちがキングダム 家と国
国と家 うちがキングダム


ところで早川さんはさ、一体どうして国なんか作ったんだい?
 
家族がちゃんと家族でいられるように…ですかね
 
(略)
 
これね、すごく理にかなってるんだよ。
だって国家ってのは、もともと家族の延長で作られてきたものだろ?

例えばヘーゲルはね、家族を最初の倫理形態って言ったの!
これ、つまり国よりも家族が先にあったってことよ。
それがいまじゃ逆だろ?

はたしてそれでいいのかってことなのよ。

ふむ、非常に重要だ…。


このいい補助線になるのが、アイルランド憲法。なにしろ憲法それ自体で、家族というものの原初性、国家に先立つ正統性を認めている稀有な法典だ。
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(ii)家族及び教育 (a)法律婚にもとづく家族の保護 憲法は、「家族」に対して、一定の「不可譲かつ時の経過により変わることのない権利」を保障している(第41条)。家族は、例外的な状況を除いて、政府の外部介入に対する自治を有している。さらに、ここで権利を保障されている家族とは、婚姻に基づく家族であって、事実婚家族にはこの権利は保障されない。また、これらの権利は、家族が集団として有する権利であって、個々の家族の成員の個人権ではない20。


家族 第41条 1 .1ー国は、家族が、社会の自然な第一次的かつ基本的な単位集団であること、及び不可譲かつ時の経過により変わることのない権利を有し、全ての実定法に先立ち、かつ、優位する道徳的制度であることを承認する。 2 ーしたがって、国は、社会秩序の必要な基礎並びに国民及び国家の福祉に欠くことができないものとして、家族の構成及び権能を保護することを保障する。

ただ、この逆を考える人もいる。
国破れて山河あり、ではないが・・・・・
山も海も、大地も、そしてそこにすむ人もそこにいる、営々と。
しかし、いや、だからこそ、「法」、あるいは「憲法」があってこそ国が生まれる、国とは法、そして憲法によって成立するのだ、という論がある。
だから愛国心というのも「憲法に忠誠を誓う」という意味なら良しとする、いわゆる憲法愛国主義だ。



その一方で、法は法だけれども、行政法のほうが有利だって議論もあるからさらに面白い。伝説の、「北岡伸一金平茂紀に一から講義す」
を見てみよう。

金平キャスター
友人の新聞記者から言われてきたのは、(インタビューで)北岡さんが"憲法は最高規範ではなく上位に道徳律や自然法があって、憲法だけでは何もできない。その意味では憲法学は不要だという議論もある"とおっしゃったと。この趣旨は正しいんですか?
 
北岡氏
それは東京新聞の悪意に満ちた歪曲ですね。テープを聴いたらかなり歪曲だということがわかりますよ。そう言ったのはですね、憲法は国内における最高規範ですよ。書かれたものとしてね。でも例えば憲法に、大日本帝国憲法というのを見てみましょう。そこにいろんな制約もあるしね。あるいは憲法に、色んな国に国教は何々教だと書いてあると、仮に日本国憲法職業選択の自由を認めないと書いてあっても私はそれを認めないと。人間はそれぞれの道徳的規範で根源的によって立つべきものであって、憲法に書いてあることにすべて一から十まで服従するというのは、原理的に成り立たない。そういう意味なんですよね。法哲学的議論ですよ。
 
第二にですね、憲法だけじゃ何もできない、というのは要するに、憲法の下に行政法があってね、それでできる訳でね。例えば明治国家というのは明治元年にできてからですね、憲法ができたのは20年(後)くらいですよ。憲法ができるまで、じゃあちゃんととした行政してなかったのかというと、一応きちんとやっているんですね。だから憲法がなくても、まあまあ行政はできることもあると。ですから行政法優位説というのはあるんですよ。

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そしてこれは「家族」にもいえる。
国がどう始まったかなんて、なかなか考古学が発達して色々分かっても、根本のところは言い切れないので神話とか、想像とかと混在してしまう。あるいは動物行動学やサル学から敷衍するか…

で、「家族」は相当昔からあったんだろうけど、家族が家族であるのは「法」や「制度」によるのか、自然のものなのか?
先に紹介したアイルランド憲法も、また憲法において
「家族が、社会の自然な第一次的かつ基本的な単位集団であること、及び不可譲かつ時の経過により変わることのない権利を有し、全ての実定法に先立ち、かつ、優位する道徳的制度」
とそう定めたよ、だからそうなんだよ、と言えばトートロジーだろうし。


また、それじゃあ大家族と核家族とどっちが自然なの?と問うこともあるだろうし、「家父長制」はどこまで人為的でどこまで自然なのか、と問うこともできる。


さらに、家族は法が定めた範囲で家族なのか、それとも法を超えたもの、自分達がそう思えば家族なのか…というのは、同性婚、複婚、近親婚、あるいは義兄弟にまで範囲の及ぶ話なのである。


そういう逆説を
「国家は、その家のパパさんが『うちが国家だ』と定めたらそうなるのか」と、そちらの方から論じていくのは、問題になっている図形から遥か遠くのところに「補助線」を引いて、しかしそれが証明になっていく数学問題のように面白い………みたいな話をあっちに行きこっちに行き書いて、やっと満足せり。


おまけとしての「スナックの哲学者」

スナックで本当にこんな、ヘーゲルから国家、家族論をぶつオヤジがいるのだろうか。
いるようでもあり、いないようでもあり、いてほしいようでもあり、いてほしくないようでもあるな(笑)


しかし、それにしてもスナックでねぇ…と思うけど、よく考えたら「はてなブログ」でこういう話を延々とテキストで書くのとどう違うというのだろうな(自問)。



それに、別のスナックでも、ヘーゲル以上に哲学的な問答をしていたっけ。
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垂直落下式ブレンバスターとDDTは何が違うの?

いったん中断をはさんで、言いたいことを大体かけました。(了)


最後に追加 「ひらやすみ」のように、NHKのあの「ドラマ10」枠で実写化できるんじゃないの?

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原作者が「改変自由にOK」です、と最初から言ってる。じゃあ日本テレビでやるべきか?(禁句)



うちがキングダム



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