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再放送「永田町・権力の興亡」を見る

現在、深夜にやっているNHKスペシャル「証言ドキュメント 永田町・権力の興亡」を見ている。
何度も書いたが、「証言ドキュメント」という形式は、多くの映像素材と、キーパーソンに会えるコネがあれば、非常に面白いのではないかと思う。実は放送した回を見る限り、今までの定説をひっくり返すような衝撃の新事実は見つからず、単に既知の「正史」をなぞっているだけであった。だがそれでも十分面白かったのだから。
繰り返しながら、たとえばこういう形で格闘技史、プロレス史、漫画史・・・なんでも作れると思う。

これもまた繰り返しだが、政治の興亡には多くの偶然もありつつ、基本的には必然の動きがあったと思うが、一番やっべーな、ああ危なかった、という・・・逆に言えば「ああ、こうなって良かった」というのは”加藤の乱”だった。
造反という予備段階で加藤紘一がその優柔不断、度胸の無さをさらけだしてくれたから良かったが、加藤がおとなしく我慢していたら野中広務は「彼を天下人にしたかった」というのだ。
総理大臣を”天下人”という野中のメンタリティの古さもアレだが(笑)、当時の権力状況を考えるとかなりの可能性でこれが実現したと思える(小泉純一郎だって森から禅譲された形なら、加藤を支える側だったかもしれない)。「加藤総理誕生」という今から見たらひどい悪夢が、結果的に”乱”失敗という幕間喜劇に短縮されたのはなんとも幸いだった。
以前の感想の繰り返しですいません。

加藤の乱が持つ意味はこの政治小説に詳しい

これについて書いたのが以前の文。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050814#p2
ここで、この本から再引用する。
「加藤は準備不足だった、といっているようだが、不足しているのは準備などではない。覚悟だ。覚悟が足りなかったのだ。」

この番組の音楽

そうそう、言い忘れていたけどテロップをぼんやりと見ていたら、この番組に流れる緊張感溢れる音楽を作曲しているのは川井憲次だったのですよ。パトレイバーとか、ボブチャンチンのテーマとか作曲した。
政治には興味ないよ、という人も、本日深夜の最後の再放送。録画だけしておいて、音楽だけ聞いてもいいんじゃないですかね。

日本政治史はいしいひさいちで足りる、のか。

たとえば第二回で本当は連立に参加したい公明党をひっぱりだすために小沢一郎自由党を「座布団」にするという話があったが、当時いしいひさいちはこんな漫画を描いている(記憶による大意)
公明党幹部・市川雄一
自民党との連立にあまりものほしげではいけません。足元を見られます」
公明党委員長・石田幸四郎
「そうだな」
市川
「あくまで自民党とは『是々非々(ぜぜひひ)』の立場だと強調してください」


そして記者会見の石田委員長
「えーー、自民党との関係は・・・・」

「是非是非(ぜひぜひ)の立場で」


うーん、いしい先生、一日も早く復帰して「いしいひさいち版・永田町の興亡」を書きついでください。

そういえば、いしいひさいちって「タブチくん」「おじゃまんが山田君」以来あまりアニメ化されていない(たぶん)けど、この政治家デフォルメに加え、忍者ものとか作家ものとか、戦争ものとか・・・・ショートギャグ的な「いしいひさいち劇場」が星新一のようにつくられていいと思う。
あ、「となりの山田くん」って映画あったか。常勝ジブリ軍団は唯一敗北したアレ。




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