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映画 「桐島です」を観る

先日のキネ旬シアターは「桐島です」でした。

監督:高橋伴明

出演:毎熊克哉、奥野瑛太北香那原田喧太、影山祐子、高橋惠子

製作:2025年 日本

 

1970年代、連続企業爆破事件を起こした過激派グループ、東アジア反日武装戦線のメンバー桐島聡の逃亡生活を描いた映画です。

東アジア反日武装戦線は法政大学出身者を中心に結成された組織で3つのグループに別れていました。「狼」「大地の牙」「さそり」です。三菱重工業本社ビル爆破事件は大道寺将司・あや子たち「狼」の仕業でした。その後、グループが合体し連続して企業爆破事件を起こしました。彼らの思想は昭和天皇暗殺を計画するなど反日帝国主義、いわゆる反日思想で、対象となった企業はアジア侵略に加担しているとされる企業でした。三菱重工業三井物産帝人大成建設鹿島建設間組などの海外進出企業です。最終的に12企業が狙われました。


逮捕されたメンバーのうち、中心メンバーの大道寺将司は獄死、斎藤和は自殺、大道寺あや子、浴田由起子(1995年逮捕、2017年釈放)、佐々木規夫は日本赤軍が起こしたクアラルンプール事件、ダッカ事件による超法規的措置により海外脱出し日本赤軍に合流。片岡利明に死刑、黒川芳正に無期の判決。そして宇賀神寿一と桐島聡は逃亡。その後宇賀神は逮捕されましたが桐島は逃亡を続けました。


その桐島が昨年2024年1月25日、偽名で入院中に自身の名を語り、4日後に死亡しました。実に逃亡から49年の歳月が流れていました。映画は事件発生から逃亡生活の実態に迫ります。


この連続企業爆破事件は1974年から75年にかけて起こった事件で、私も学生でした。既に連合赤軍によるあさま山荘事件も終わり、学生運動も完全に下火になった頃で、それまでの過激派の思想とは別の反日思想やアイヌ革命論を標榜した組織で、既存の新左翼系の過激派セクトとは一線を画していました。彼らの思想は爆弾の製造法などを記した小冊子『腹腹時計』に表されていました。


監督は高橋伴明です。彼はこれまでにも連合赤軍が起こしたリンチ殺人事件を描いた、立松和平の小説光の雨を映画化しました。私も観ましたが、劇中劇という体裁をとっており、ちょっと拍子抜けした記憶がありました。


映画は桐島が所属する「さそり」の活動を若干ながら描き、その後指名手配を受け逃亡生活に入ります。内田洋の名前で建設下請け会社に就職し、その日常生活ぶりを描いていきます。人のよさから周りの人からは好かれますが、本人は深入りはしません。そして、健康保険証も持たないため末期がんでも病院に行かず、最後は路上で倒れ病院に担ぎ込まれ4日後に亡くなります。死ぬ間際に自分は「桐島です」と名乗ります。


映画では70年代の社会状況や「さそり」の活動の様子が描かれます。宇賀神寿一への聞き取りもしたようですがちょっと中途半端な感じがしました。逃亡生活については関係者からの聞き取りもあったのでしょう。50年近い逃亡生活を2時間で描くのには無理がありますが、もう少し桐島の内面を掘り下げて欲しかったですね。


桐島役の毎熊克哉ははまり役でした。最後に出てきた高橋惠子の役どころは大道寺あや子ではないかな、なんて想像してしまいました。

エンディングの曲は浅川マキの「こんな風に過ぎて行くのなら」でした。あの時代がよみがえりました。

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それでは今日はこの辺で。

 




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