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映画『うしろから撮るな 俳優織本順吉の人生』を観る

先日のキネ旬シアターは『うしろから撮るな 俳優織本順吉の人生』でした。

うしろから撮るな 俳優織本順吉の人生 | ケイズシネマケイズシネマ

 

監督:中村結美

出演:織本順吉、中村矩子

製作:2025年  日本

 

数えきれないほど、テレビドラマや映画に名脇役として出演した織本順吉。名前は知らなくても顔を見れば、あー、と思い出す、そんな俳優でした。その彼の生前の姿を彼の長女・中村結美が4年間にわたって撮り続けたドキュメンタリーです。


織本順吉は1927(昭和2)年生まれ、1949(昭和24)年に初舞台。以後、2000本以上の作品に出演し、2019(平成31)年、92歳で亡くなる前の90歳までテレビドラマに出演し続けました。


映画は織本が88歳の2015年から始まります。この時はまだまだ仕事も多く、セリフ覚えに一生懸命です。私生活では娘や妻に車の運転時の注意や持病の糖尿病の血糖値を測りm忘れを注意され、思うようにならない自分自身に対して怒激昂し、しまいには泣き出す始末。


この頃はまだまだ元気でしたが、2017年の頃になるとセリフを覚えられなくなり、この年が最後のドラマ出演になりました。その後は一気に老いが進んだようになり、自分で立つのもできなくなっていきます。妻や子供にその怒りをぶつけますが、妻からは逆ギレされ沈黙してしまいます。妻は女優志望でしたが、それをあきらめ織本を支える人生を選んだのです。その妻も堪忍袋の緖が切れました。


最期を迎える病院のベッドで娘が撮ったドキュメンタリー(この映画)を観たいと言って観るのですが、織本は「素晴らしいドキュメンタリーだ、ありがとう」と言うのです。監督である娘は家庭をかえりみなかった父親に対する復讐心でこのドキュメンタリーを撮ったのですが、思わぬ結果になりました。


この映画を観ていて「老い」について考えさせられました。若い頃は年寄りには悩みなどないんだろうな、などと勝手に想像していましたが、いざ自分が年を取って来ると悩みと不安と後悔はより大きく深くなって来るのを実感します。加えて思うようにならない身体にイラついたり絶望したり、何か身につまされれる想いで観てしまいました。


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それでは今日はこの辺で。

 




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