岡林信康先生の最新録音、『復活の日朝』をやや遅ればせながら入手しました。3月3日の発売でした。
1988年の『風詞』以来、実に23年ぶりの全曲書下ろしの新譜です。早いものでもうそんなに時間が経ってしまったのかという思いです。
岡林先生の歌や言動に影響された青春時代からはや40年以上経とうとしています。お世話になりました。
今回のアルバムは岡林先生、実に74歳の集大成と言った傑作となっています。ライナーノーツは松本隆さんです。これがまた良かったです。
復活の朝
1.復活の朝
2.蝉しぐれ今は消え
3.コロナで会えなくなってから
4.恋と愛のセレナーデ
5.お坊ちゃまブルース
6.アドルフ
7.BAD JOKE
8.冬色の調べ
9.友よ、この旅を
タイトル曲の「復活の朝」や次の「蝉しぐれ今は消え」はかつての「申し訳ないが気分がいい」を思わせるような自然を愛する 思いが溢れる名曲です。
「恋と愛のセレナーデ」は老成した恋愛観です。
「アドルフ」は独裁者に対する強烈な皮肉を込めた岡林先生らしい曲です。トランプや習近平、どこかの国の首相や元首相に聴かせてあげたいです。
「BAD JOKE」は自然破壊に対するメッセージです。
最後の「友よ、この旅を」はかつての「友よ」への返歌のようです。
全体としてはアルバム『俺らいちぬけた』や『金色のライオン』の頃を彷彿とさせる内容です。あの頃の岡林信康が帰ってきた、って感じです。「反体制フォークの神様」と言われることに疲れて「俺らいちぬけた」とばかりに田舎に引っ込んでしまった頃と、そこから復活してきた「金色のライオン」が重なります。
お得意の社会に対するメッセージは健在で、そして歳を重ねた枯れた味わいもあって、その人生観もにじみ出るようなアルバムでした。
74歳になってこの創作意欲、頭が下がります。また次を期待してしまいます。
それにしても邦楽CDは高い!!
それでは今日はこの辺で。