処置の日。
いつもの病院のはずなのに
人がいない時間に待合にいたから、
別の場所にいるみたいだった。
処置のために、彼と別の部屋へ。
服を着替え、荷物を預け
処置室に入った。
無菌室は静かで、ひんやりとしていて
少し怖かった。
いつもの看護師さんと、培養士さん、
そしてドクターの小さな処置。
それでも、麻酔と大きな針に怯えてた。
エコーを見ながらの処置。
意識がある状態での処置だったから
聴覚も視覚も正常で、
だから余計に怖かった。
先端恐怖症であること、パニック持ちであることは
事前に伝わっていたから
看護師さんがずっと傍で、声をかけてくれていた。
痛くて辛かった。
勝手に涙がボロボロと出て、吐き気も酷かった。
他の人よりも、薬の効きが良かったようで
処置に時間がかかるって聞いていたけれど
そのせいで、具合も悪くなるらしい。
我慢もしたけれど、
大人がボロボロと泣いている様子は見ていて痛々しいんだろう。
取り乱しそうになるのを必死に抑えていたけれど
全てを処置する前に、切り上げることになった。
処置が終わって、握りしめてたハンカチが
涙と汗でぐしゃぐしゃだった。

回復室に戻ってきて、
付き添いにカバンに入れていたくろーを抱きしめた。
頑張ったよね、私。
回復室には私しかいないし、
今日の処置は私だけだからゆっくりしていいって
看護師さんが言ってくれたから
麻酔が切れるまでの間、また少し泣いた。
休んでいる間に、培養士さんから
処置の結果の数字を聞けた。
18個。
事前に調べたうえでは、かなり良い数字だった。
ここから、まだまだステップがあるけれど
最初の段階としては上々だった。
PHSの終話ボタンを押して、また泣いた。
今度は安心の涙。
彼にもすぐ連絡をした。
よく頑張ったねって言ってもらえてほっとした。
1時間ほど休んでから、内診。
彼と一緒に診察結果も聞いて
今日は終わり。
しばらくは無理をしてはいけないよって言われたので
体を休めようと思います。
痛みはまだ引かないけれど、
きっとこれから良くなる。
一つ山を越えた。
よく、頑張った。
=遊兎=