いよいよ現地調査の日。
なれない駅での待ち合わせにどったんばったんしながら
なんとか合流をして、2時間強の道のりをかけて現地へ。
良いお天気で陽射しが強かった。
なのに、パラパラと雨が降るから油断できない。
久しぶりにお会いすることもあって最初はどうなるかと思っていたけれど
担当さんも優しく朗らかな人だから
車内はとってもいい雰囲気で楽しく談笑した。
そのついでに、案件のヒアリングも兼ねて
お仕事のこともざっくばらんに。
今回受けるお仕事は、以前携わった社員寮の
大きな食堂の改修工事らしい。
前回は談話室で、今回は食堂と
だんだんと規模もランクアップしていて順当だなーと。笑
現地には、担当さんの会社の社長と
一緒に対応する部下の方も向かっているらしく
御挨拶と一緒に現場でミーティングも行うことになった。
久しぶりの現場。
食堂は広さのわりに、なんだか息苦しさを感じて
やたらと低い天井のせいだと気づいた。
社長と部下の女性社員さんに挨拶をして名刺をお渡しし
早速図面を見ながらミーティング。
クライアントからの希望とか、どんな感じが良いかとか
いろいろとヒアリングしつつ、ジャストアイディアで提案。
図面にメモを書きながら、これをパースで描き起こすのは
なかなかにハードな仕事になるなあと確信。
ある程度お話を終えた時点で、
現地を把握するために、写真を撮って回った。
図面を起こすときにかなり大事になるので、
猫目とスマホでくまなく。
意外と、撮り忘れも多くあるので動画でもぐるっと撮影して歩いた。
今回は食堂だけでなく、親切での大きなお手洗いと
エントランス付近、外構もガラっと変えるようで
かなり大掛かりな工事になるようだ。
その1つとして決め手になるようなパワーのあるイメージパースが欲しいとのこと。
かなり荷が重い気もするけれど、
遊兎さんだからお願いしたいんだよ、と担当さんが言ってくれたから
尻込みしそうな自分を奮い立たせて、頑張りますと応えた。
現地に行ったついでに、
前回携わらせていただいた談話室も見せてもらった。
施工後、写真では見せてもらったけれど
なかなか現地に来ることができなかったので、
生で見れるのはとても嬉しかった。
図面で描いたものがそのまま、建っているのが不思議だった。
クライアントも凄く気に入ってくれてるんだって言ってもらえて
誇らしかったし、
なによりたくさんの人がそこで食事をして、寛いでいるであろうことが分かるくらい
使い込まれていたのが分かった。
もっと綺麗に使ってくれると良いのに~って担当さんは言ってたけど
男性社員さんばかりがいる社員寮で
共用キッチンが綺麗に使われることなんてないだろうし
使われないよりもずっといいですって笑って答えていた。
するっと出てきた言葉は、私の本心だなと思った。
私がデザインした空間で、
誰かが生きているのだと思ったら
とても嬉しく、光栄で、大きなことを成し遂げたような気持になった。
この感覚を感じられて良かった。
きっと食堂も良い空間にできる、良い空間にしたいと思う。
帰りも穏やかに談笑して、都内まで送ってもらった。
緊張はしていたけれど、1日を無事に終えられてほっとした。
それと同時に、頭の中がぐるぐるともう図面のことを考え始めている。
まずは今日のミーティングの内容をまとめ直さなければ。
私が描いたものがいつか本当に実現して
そこに人が暮らす。
そんな未来が、この先に続いている。
想像できなかったな、こんなこと。
形は違ったけれど、建築の仕事をしている。
こんな幸せなことがあっていいんだろうか。
期待に応えていこう、
これからもお願いしたいって何度も言ってもらえるように。
あなたに依頼してよかったと、喜んでもらえるように。
=遊兎=