TL;DR
- 技術書典 のハッシュタグを追っているとサークル出展された方の中で収支報告の速報を発表されている方がいたので自分も書いておく
- これまであまりきちんとこういった発信をしたことがなかったが、今後後任に引き継ぐ可能性もあるため参考値として残す
- 意外とみんな書籍は限定して購入しているんだなぁ。自分は何も考えず結構買いがちなので意外だった
なにはともあれ
まだ買っていない人は買ってくれ(人∀・)タノム
全150ページ、1,800円になります!

マネーフォワードとまねふぉ執筆部の関係について
まず収支報告に入る前にマネーフォワードと弊サークルまねふぉ執筆部の関係性について説明します。
まねふぉ執筆部はマネーフォワードで働く有志が集まって技術同人誌を執筆する非公認サークルです。
ここでいう非公認というのは会社からお金をいただかず、ぼく個人のポケットマネーで運営しているという意味です、株式会社マネーフォワードの営利活動としての意味を持ちません。
「まねふぉ執筆部」や「Money Forward TechBook」という名称を使うことは前編集長であるしゃりふくんとmutoくんが広報部や法務部と相談を行い、使用する許諾を得ています。


そのため、マネーフォワードの名前を使わせていただいてはいますが、株式会社マネーフォワードとは関わりがないという立場を取らせていただいています。
理由については後述で詳細を書こうと思いますが、あくまで建前的に言うならば「マネーフォワードに所属している人が勝手にまねふぉ執筆部を名乗って技術同人誌を販売している」が正しい状態です。
そのため、会社も技術書典にはスポンサーをしていませんし、それによって会社に縛られない技術や取り組み、寄稿が可能となっています。
収支報告
総額14万1300円です。
会場で電子書籍を買っている方がいますが、これは間違えて購入したということなので紙書籍もお渡ししました。
差額の300円は(知り合いだったこともあり)返却せず、ありがたくいただきました。

発注詳細
印刷所は推奨印刷所のねこのしっぽさんにお願いをしました。
スペックは以下になります。
| 項目名 | 発注名 |
|---|---|
| ぱっく名 | 本文オフセット1色刷の本 |
| サイズ | B5サイズ |
| 申込部数 | 100部 |
| 綴じ方 | 左綴じ |
| 製本方法 | 無線綴じ |
| ページ数 | 150ページ |
| 表紙用紙 | ホワイトポスト クリアPP加工 |
| 表紙印刷 | オフセット フルカラー[通常JapanColor] |
| 本文用紙 | 上質紙 90kg |
| 本文印刷 | オフセット 1色[スミ] |
| 遊び紙 | なし |
見積もりは以下になります。
| 商品名 | 金額 |
|---|---|
| ぱっく料金 | 129,100円 |
| 遊び紙料金 | 0円 |
| カラー口絵 | 0円 |
| その他オプション料金 | 1,900円 |
| 早期割引 表紙10% | 1,940円 |
| 早期割引 本文10% | 10,970円 |
| 総額 | 118,090円(消費税税込) |
売上が14万円を超えているのでなんとか今回も印刷代くらいは稼ぐことができました。
実際には設営のための備品や配送費、執筆メンバーへの原稿料(というなの飲み会代)が含まれたり、池袋までの交通費や宿泊費が発生するため、収支報告の総額としては毎回数万円程度の赤字になっています。
電子書籍版が売れれば売れるほど利益は上がるのですが、最終的にいつも数万円の赤字か費用と売上がトントンになることが多いです。というかなってます。
発注報告と内訳詳細
紙書籍の発注数は100部(予備で2部多分追加されていた)で発注しています。
その内、全執筆者への献本9部を抜いた91部がブースで頒布可能だった数になります。
そこから見本誌3部を作成し、最大購入可能数が88部になりました。
最終的に10部ほど(正確には9部)売れ残りが発生しました。
この在庫分に関しては、関西Ruby会議08で弊社がスポンサーブースを出すためそこで販売するかRubyKaigi 2025で好評だった @_ko1さんが本屋さんを開かれるかも?という噂を聞いているのでそちらに委託販売するか、前夜祭・後夜祭に持っていって販売できないか相談しようかなと思っています。
きのこカンファレンス in 関西がマネーフォワード 京都拠点のオフィスで開催されるのでそちらで頒布してもいいかもしれません。
ともあれ、直近でなんとか在庫をなくせそうな目処です。
もし、紙書籍が欲しくてぼくに連絡がつく方は何かしらの連絡手段でお伝えいただければオフライン会場と同じく1,500円で販売させていただきます。
連絡先はTwitterかSlack(Gophers SlackかRuby-jp)が比較的レスポンス早いと思います。
散在報告
こちらで報告しましたが総額としては37,840円ほど購入させていただきました。
x.com本日の戦利品です。
— luccafort@きのこカンファレンス in 関西 (@luccafort) 2025年6月1日
4万円をいかなかったので想定よりは少なかったな。
でも調子に乗りすぎて論理予算の2万50000円は大幅に超過してしまった。
あるのが悪い!あるのが悪い!!!
……当たり前だけどあと払い決済完了済みです。
#技術書典 pic.twitter.com/FRWSOsIfHe
当然のように持って帰れないので、在庫分の発送を行う段ボールに詰めてマネーフォワードの京都拠点に送りつけました。
この金額はオフライン会場で購入したもののみの金額であるため、実際にはイベント終了後に買い漏らしていた書籍を買い足しており、総額が4万円を超えたのではないかと思います。
前回が58,000円だったことを考えるとAWS系の書籍や生成AI、モバイル、LLM/MCPあたりの書籍をあまり買わなかった分が減額になったのかなと思います。
それでも多いけどね。
なぜサークル活動を会社のお金で運営しないか
冒頭の「マネーフォワードとまねふぉ執筆部の関係について」でも記載していますが、この「まねふぉ執筆部」サークルは会社のお金を使って運営していません。これにはいくつかのメリットとデメリットがあります。(が、ここは深堀りしません、気になる人がいたら追記するかも)
サークル活動やコミュニティ活動でお金を取り扱わない人ほど「なんで会社のお金で運営しないの?」という質問をされることがあります。
でもよく考えてください。
だいたい半年ごとに執筆を行い、各種の経費精算もして、きちんと会社としての発信やKPIにつながるような取り組みを皆さんしたいと思いますか?
ぼくは正直……
「くっっっっっっっっっっっっそめんどい!!!!!!!!」
という気持ちになります。
同人誌って自分たちが書きたいことが書けることがメリットだと思います。
そこに会社のお金が入ると、良くも悪くも執筆者と会社における権威勾配が発生します。
そうすると「会社で使ってない技術は発信してはいけないのではないか」や「会社にとって得になるような発信にしなければいけない」といった精神的な制約を自発的に行ってしまう可能性が高くなります。
でも、「同人誌活動ってそういうものじゃないじゃん?もっとなんというか自由で、救われていないといけない」みたいにぼくは考えています。
これは前編集長のしゃりふくんとは考えが違うかも知れないと思います。あるいは次の編集長になる人とも考えが違うかもしれません。
ともあれ、この方向性を示すことができるのが編集長である自分のやることだし、それが適切でないとメンバーから言われたり会社から指摘されたら別の方に席を譲るだけかなと思います。
義務になったら楽しくないじゃん
いまは「執筆希望者を公募し、5名集まったら参加する。集まらなかったらスキップする」というスタイルで執筆を決めています。
こういったゆるさがもしかしたら会社で運営すると許されなくなるかもしれません。
だって会社の予算はついているから。「会社の予算がついてるし、執筆しないと予算が削られるかもしれないから執筆するか……」と考えるかも知れません。
でも、それって楽しいですか?
義務になったときから仕事も遊びもつまんなくなるとぼくは思ってます。
読ま なければいけない
書か なければいけない
やら なければいけない
そんな強制力をわざわざ趣味の活動の延長線でしかない同人誌活動でやりたい?
ぼくはやりたくないです。だからこの活動には会社のお金を1円も入れていません。
唯一協力してもらっている点は広報活動です。
例えば、技術書典で頒布することが決まったときにブログ記事を寄稿させてもらったり、SNSでRTなどの拡散を行ってもらっている。
あるいは社内で「今度こういうイベントに参加するから良かったら会場で購入してほしい、SNSでシェアしてほしい」といったことも含まれるでしょうか。
そういった無形の協力や広報活動はしてもらっています。
正確には自分が技術広報なので自己判断で行っていました、扱いとしてはカンファレンスに参加するメンバーの広報支援と同じだと考えています。
なぜサークル名に会社の名前をつけるのか
「じゃあ会社名つけなければいいじゃん!」
わかる。そしてそれはそう。
でも、弊社マネーフォワードはとても大きな組織です。IR資料によるとグループ会社連結になるけどそれでも2600名ものメンバーが所属する企業になっています。
そんな会社で働いていると「あれ?この人誰だろう?」や「こんなすごいことをしている人なんだ!?」といったことを覚えることがあります。
それってもったいないじゃないですか。
同じ場所や同じ組織で働く、それがたった数年だったとしてもそういった偶然の縁があるわけで、それを執筆という形で交流できるならそれはそれで楽しいし、良いことじゃないかなって思います。
この「良いこと」は会社とか成長とかそういった営利企業としての立場ではなく、人と人が交流することで生まれる力場だったりエネルギーのようなものを指します。
実際、過去の執筆者のうち何名かはすでに退職をしています。
ぼくが初めてまねふぉ執筆部で執筆したときに同じく執筆したり、表紙をデザインしてくれたメンバーは全員辞めています。
でも別にそれはそれでいいし、前回&今回も寄稿してくれた長期インターン生(学生アルバイト)がいてくれたり、そういう一期一会があってもいいんじゃないかと思います。
なんのために技術同人誌を書くのか
これは「楽しいから」「書きたいから」以外の理由がないです。
少なくともぼくはそうです。
ぼくは漫画や小説、ゲームが好きです。
特にゲームの設定資料集などを読んだりするのが好きな設定厨です。
なので、いまのエンジニア(当時はプログラマー)の職についていたときも「いつか本を執筆してみたいな〜」と漠然と考えていました。
ところが何もないところから本を書くことは難しく、そういったときにこの技術同人誌という存在と出会いました。
誰が書いているかもわからないけど、ただ気になったこと、書きたくなったことを書いて販売している。
めちゃくちゃ感動したよね。
そして「いつか自分も書いてみたい!」と思うようになったのは自然な流れだったと思います。
その後、マネーフォワードに入社して2週間ほどしか経過していないときに当時の同僚(現はてな社員)だったissanから「luccaさんって同人誌とか興味ない?執筆してみない?」と言われて執筆することになりました。
これまで一度も執筆をしたことがなく、不安もありましたがレビュアーの三星さんやしゃりふくんのおかげで無事原稿を書き上げることができました。
「楽しい!」「二度とやりたくない、しんどかった」
相反する気持ちが生まれたんですが、これなにかに似てたんですよね。
そう、過去に働いたことがあるゲーム会社で、アプリを1stリリースしたときの気持ちと非常に近かったんです。
そのときに「自分は至らないところもあるが、基本的にはクリエイターでただの消費者でいるのが嫌なんだな」と感じました。
だから、拙い文章だったとしても、深く理解できていない技術だったとしても発信しているのかと思いましたし、そうありたいと自分で思っていると再認識できました。
他のメンバーがどう考えているかは知らないんですが、おそらく似たようなことを感じてるんじゃないかなーと思います。
もしかしたら「紙の書籍で一度執筆してみたかった」からかもしれませんし、「たまたま暇だったから」かもしれません。
あるいは「この機会を利用してより自分の人脈やコネクションを広げたい」かもしれません。
執筆の目的はなんでもよくて、ただせっかく同じ職場で働いている同僚との一期一会の機会を技術書典が提供しているのだから一緒に何かを作るという気持ちを共有したいなって思いました。
それがぼくにとっての「楽しい」だからです。
もう1つ、裏の事情として「紙の書籍を書いてみたい」と考えているエンジニアやデザイナーにその機会を提供してあげたいというお節介な目的もありました。
別に職種に限定する必要もないんですが、やはりクリエイター気質の人のほうが反応があるのでその方々を対象としてしまいますね。
ともあれ、人の内面は外から観測することがないのでこういった活動や取り組みをきっかけに知ってもらうしかないなって思ってます。
その結果、仲間が増えたり、面白い記事や楽しいことに挑戦できるならぼくはそれでいいと思います。
とりとめのないまとめ
バーっと考えていることのダンプを書き出してみました。
これはおおよそ新幹線の移動時間の2時間ほどで書いています。
かなり粗がある文章ですが、ぼく自身が考えていることの嘘偽りのないダンプです。
一応会社のことにも言及しているため、広報チェックにかけようとは思っていますが怒られが発生しない限りは基本原文のまま公開したいと考えています。
個人的には技術同人誌のサークルは高校や中学の時の部活動のような気持ちでいます。
数年だけかもしれないけど、同じ楽しさや苦労を分かち合うことができる場所があるっていいじゃないですか。
それがたとえ一過性のものだったとしても、いまそれが楽しいとおもえるのなら十分に価値があるんじゃないかなって。
最近の悩みとしてはそろそろ個人が負担するには印刷代がかかりすぎているので、なんとか圧縮したいということですね。
サークルとか部活動とかコミュニティが崩壊する大体の理由は異性関係、人間関係、お金の3つに集約されるので早めに対処したい。
1回15万円を超えるとさすがにぼくがよくても、後任の編集長を誰かにお願いしようとしたときに「あとで回収できると思うけど15万円、一旦負担してくれ」とは言えないなって考えています。
飲み会の幹事が払う場合はほぼ必ず回収できますが、書籍は売れないと回収できないからね。
そういう意味でも部数の調整や値付けはとても難しい。
安心できる部数だと需要に対して少ないし、かといって今回のぼくらのように需要ギリギリを狙うと赤字になる可能性がある。
そして、その赤字は個人のお財布にダメージが入ってしまう。これだと持続的に活動可能とは言えないので避けたいと思ってます。
理想的には在庫が出たら会社が買い取ってくれると嬉しいんだけど、それはそれで面倒だからやりたくないな。
いいやり方があるといいんですけどね〜。
終わり。